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インペリアルカレッジロンドン化学工学1年の試験|成績基準・再試験・留年を現役学生が紹介

こんにちは、Kenshuです!前回の記事ではImperial College London(インペリアルカレッジロンドン)のChemical Engineering(化学工学)1年生として経験した授業内容や勉強のリアルをお伝えしました。今回はその続きとして、期末試験とFinals(学年末試験)、そして試験の難易度、成績評価、再試験制度と留年について詳しく紹介していこうと思います。

今回紹介する内容はChemical Engineering学部での体験をもとにしているので、同じImperialでも他の工学部や理系の専攻では試験の形式や内容が異なることがあります。

インペリアルカレッジロンドンのChemical Engineering(化学工学)の試験

Imperial College LondonのChemical Engineeringの試験はChristmas Test、Spring Test、Finalsの3つあります。それぞれについて詳しく説明します。

Christmas Test

Christmas Testは1学期の終わりに行われます。11月末から12月の頭に行われることが多いです。1学期に扱った内容が範囲になるので、Final Examと比べると範囲は絞りやすいです。受講している9科目のうち4科目しかChristmas Testがありません。問題のレベルは比較的簡単で、授業の内容をしっかりと理解し、復習していれば高得点を取れます。しかし、Christmas Testは1年の最終成績に含まれないFormative Assessmentです。

※評価の種類

イギリスの大学では、評価には大きく分けてFormative Assessment(フォーマティブ評価)とSummative Assessment(サマティブ評価)の2種類があります。

  • フォーマティブ評価:成績には影響しない練習課題やプレゼンテーションなどを指し、学びの途中でフィードバックをもらうためのものです。自分の理解度を確認したり、本番課題の準備をしたりする目的で行われます。
  • サマティブ評価:最終成績に反映される正式な課題(レポート、試験、ポートフォリオなど)で、学期の終わりや一定のタイミングで提出します。

Spring Test

Spring Testは2学期の半ばに行われ、今年は2月中旬に行われました。Christmas Testとの違いは範囲が少し増えることです。試験がある科目はChristmas Testと同じ4科目です。Python(プログラミング言語)のテストもあり、ここで80%取れないと夏休み中に再テストになります。この再テストでまた落ちると、1年生をやり直ししなければいけません。

Finals

最後にFinalsがあります。Finalsは1年間の総まとめとして学年末に行われます。一般的に5月から6月に行われます。範囲が1年分と広く、科目数もChristmasやSpring Testの倍の8科目あるため、その2つの試験よりもはるかに準備に時間がかかります。

Finalsの全ての試験科目の形式は筆記試験のみです。マークシート式ではなく、問題を読んで答えを記述したり、計算過程を書いたりする形式です。

Chemical Engineeringの科目別試験の特徴

各科目によって試験の難易度や傾向はかなり異なります。実際に受けてみた感想をまとめるとこんな感じです。

Mathematicsは比較的取り組みやすい科目でした。授業の内容をしっかり理解していれば対応できる問題が多いです。1年生の試験では比較的点数をとりやすい科目だと思います。

Thermodynamicsは授業自体1年間で一番難しいと感じましたが、試験はなんとかなりました。過去問を繰り返し解けば本番でも対応できる問題が多かったです。

Thermodynamics(熱力学)の授業の様子
Thermodynamics(熱力学)の授業の様子

Chemistryは1年間を通して一番自信があった科目です。A-Levelで培った知識が生きる場面も多く、試験でも比較的安定して点数を取ることができました。

Separation Processも比較的取り組みやすい科目でした。問題のパターンがある程度決まっているので、過去問をしっかりやっておけば対応できると思います。

一番苦戦したのがTransfer Processです。これはFluid MechanicとHeat and Mass Transferを合わせた一つの試験です。この試験で特に大変だったのは今年からこの科目の担当教授が変わったことです。教授が変わったことで試験の形式や出題傾向が大きく変わりました。私はこのことを前日に気づき、試験当日ではそれまで解いてきた過去問と全く違うタイプの問題が出されました。試験を受けながら「やばい」と感じたのを今でも覚えています。

Chemical Engineering学部特有のモジュール: Mastery

Imperial College LondonのChemical Engineering学部ではMasteryという特有のModulusがあります。1年生ではMastery 1からはじまり、学年が上がることにMastery 2、3、4と続いていきます。

このModulusの特徴は、その学年で習った全ての知識を横断的に使った問題が出される点です。各Modulusの試験が個別の知識を問うのに対して、Masteryは化学工学全体の理解度を測るものになっています。

問題の難易度は各科目の試験に比べると簡単です。ただし合格点が80%とめっちゃ高く設定されており、Chemical Engineerとして必要な基礎知識をほぼ完璧に身についているかどうかが問われます。ここでも80%取れなければ8月に再試験となるので、絶対にうっかりミスをしないように解いていました。

試験以外の評価: Chemical Engineering Practice

Imperial College LondonのChemical Engineeringでは、基本的にModuleごとに試験があります。ただし、Chemical Engineering PracticeというModuleだけは例外で、筆記試験ではなく別の形式で評価されます。

Chemical Engineering Practiceではラボのレポートとグループプレゼンテーションの出来具合で評価されます。

ラボのレポートについては前回の記事でも触れましたが、実験後に提出するレポート内容が成績に直結します。データの分析、考察の深さ、文献の引用など、レポート全体の完成度が求められます。

グループプレゼンテーションではグループ全員で協力して発表を行います。スライドを作成して全員で発表する形式で、個人の試験とは違い、チームワークが求められます。

各Moduleの詳しい情報や評価方法はImperialのウェブサイトで確認できるので、入学前に自分の専攻のModuleを調べておくといいと思います。

イギリス、ロンドンの景色

インペリアルカレッジロンドン: 試験前の過ごし方

試験前の過ごし方はFinalsとそれ以外で少し変わります。

Christmas TestとSpring Test

ChristmasとSpring Testは試験の2週間前ほど前から準備を始めるようにしていました。まずその学期に扱ったノートを見直して、授業のレコーディングを見て、理解が曖昧なところを洗い出します。最後に過去問を解いて実践的な感覚を掴んでいくという流れです。

Finals

Finalsではもう少し早めに動く必要があります。試験の1か月ほど前から準備を始めるのが理想的です。科目に優先順位をつけて、苦手な科目に多めの時間を割くようにしていました。特にHeat and Mass Transferは時間をかけて復習する必要があったので、他の科目よりも多く復習しました。

Finalsの期間は1か月ほどあるので深夜まで勉強し続けるよりも、ある程度の時間で切り上げてしっかり睡眠をとることを意識していました。1か月間のコンディションを整えることも大事だと感じています。

試験当日の流れ

試験はChemical Engineering学部の大教室で行われます。150席ほどある教室に、同じ専攻の学生が一堂に集まります。試験開始の15分ほど前に集合するのですが、まずLecture Hallにカバンや荷物を預けてから試験会場に入ります。電卓や筆記用具など必要なものだけを持って入室する形です。

試験時間は科目によってなりますが、10時集合で12時または13時までというパターンが多いです。途中で退出することも可能ですが、時間いっぱい使って見直しをする人が多いです。

試験のスケジュール

試験が終わったあとは気持ちを切り替えることが大事です。終わった試験の結果をいつまでも引きずっていても仕方がないので、次の試験に向けて気持ちを切り替えるようにしていました。

インペリアルカレッジロンドンの成績評価・再試験・留年制度

Imperialでは各科目で40%以上をとることが合格の基準です。40%を下回ってしまった場合はResit(再試験)を受けることになります。

再試験で40%以上を取れても、その科目の成績はCapped、つまり40%に固定されます。一つでもResitで40%に満たなかった場合は1年生をやり直す(留年する)ことになります。

この仕組みを知った時は正直かなり緊張しました。40%という数字だけ聞くと低く感じるかもしれませんが、試験の難易度を考えると余裕のある数字ではないです。特に苦手な科目は油断せずにしっかりと対策することが大切だと感じました。

最終的な成績評価は各科目の成績を合算して、最終評価が決まります。評価は以下の4段階に分かれています。

評価点数評価
First70%以上最高評価。大学院進学や就職活動で非常に有利
Upper second/ 2:1(ツーワン)60~69%多くの企業の採用基準はこのレベルを最低条件とする
Lower second/ 2:2(ツーツー)50~59%合格ではあるものの、就職などの際に選択肢が狭まることが多い
Pass40~49%最低限の進級ライン

一つでもResit(再試験)となった科目があると、その科目は40%で固定されてしまうので最終評価を著しく下げてしまう可能性があります。

試験は5、6月に行われ、結果は7月に発表されます。そこで再試験が必要かどうかがわかり、必要だった場合、8月にまたイギリスまで行かなければいけません。今は航空費がすごく高く、再試験一つとるだけなのに数十万円かかるので、必死に合格点を取れるように頑張っていました。

最後に

Imperial College LondonのChemical Engineeringの試験は正直甘くはないです。範囲は広く、問題は難しく、試験期間中は体力的にも精神的にもきつい時期があります。

でも、日頃からしっかり授業の内容を理解しておき、試験前にちゃんと準備すれば乗り越えられると思います。試験が終わった後の達成感と開放感は格別で、その経験が自信につながっていきます。

この記事が海外大学での試験についてイメージするきっかけになれば嬉しいです。

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こんにちは!現在King’s College London(KCL)でPPE(哲学・政治学・経済学)を専攻しているAyanoです。私は日本の高校を卒業後、イギリスの大学へ進学するため、昨年1年間は同大学のファウンデーションコースに通っていました。今回は、ファウンデーションの内容や学部課程への進学などについて紹介したいと思います。 https://passporter-media.com/articles/30/ ファウンデーションコースとは? ファウンデーションコースは、日本の高校など、イギリスの大学入学資格(A-levelやIB)を持っていない高校を卒業した生徒が、イギリスの大学に進学するために必要な準備をする1年間のプログラムです。 このコースでは必要な英語力に加えて、学部課程で希望する専攻に近い内容を学びます。 https://jp.education-moi.com/universities/uk/foundation ファウンデーションコースの種類: 民間と大学 ファウンデーションコースは大学が実施しているものと、大学以外の教育機関が実施しているものがあります。私はKCLのファウンデーションに出願し、入学しました。このファウンデーションからそのままKCLの学部課程へ進学する場合は、決められた成績をとる必要あります。 ファウンデーションコースには民間の教育機関が提供しているものと大学が運営しているものがあります。出願を検討している人がいれば、大学が提供しているものをおすすめします。 キングスカレッジロンドンのキャンパス 民間のファウンデーションだとUCASを通して学部課程に出願するのが難しいケースがあります。大学直営のファウンデーションであれば、その大学への進学保証があるだけでなく、他大学への出願もできます。例えば、ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)やLondon School of Economics and Political Science(LSE)などへの出願は大学直営のファウンデーションしか認めていない場合があります。 上記の例からわかるように、実際のファウンデーション後の進路に融通が利きやすいのは大学直営のものだと思いますので、私は大学直営のものをおすすめします。 キングスカレッジロンドンのファウンデーションコース KCLのファウンデーションコースの中でもいくつかpathway(分野)があります。それぞれのpathwayごとに、進学できる学部のコースが決まっているため、それを参考にして私もpathwayを選びました。 現在のKCLのファウンデーションでは大まかに以下の4つのpathwayがあり、さらにそこから細かく分かれています。 https://www.kcl.ac.uk/international-foundation/pathways ・Health, Life & Biosciences Pathway・STEM & Natural Sciences Pathway・Politics, Culture & Social Sciences Pathway・Business & Economics Pathway 私が通っていたのはPolitics, Culture & Social Sciences Pathwayの中のGlobal Politics and Social Sciencesというものです。このコースからは、主に政治学といった社会科学を中心とした学部課程へ進むことができます。例えばPPEや政治学、国際関係学、国際開発学、地理学、法学部などです。 現在このコースは無くなってしまったのですが、代わりにあるGlobal Politics + Economicsというものが一番近いです。 私が修了したファウンデーションでは数学の授業がなかったため、KCL以外の大学のPPEの出願資格を満たしていなかったです。新しいものは経済学を含むため、この点が改善されたのかもしれません。 キングスカレッジロンドンのファウンデーションコースで履修した授業 このファウンデーションで4つの授業をとりました。 Global Politics Social Sciences Culture and Society English for Academic Purposes 1. Global Politics 1つ目のGlobal Politicsでは政治学の基礎について学びました。「権力とは何か?」「どうやって権力が影響していくのか?」といった抽象的な部分から、民主主義など様々な政治体制を各国のケーススタディをしながら学んでいきました。 2. Social Sciences 2つ目のSocial Sciencesでは「社会科学を学ぶための基礎」を学びました。社会科学という学問分野は社会学、政治学、経済学、人類学、など広い範囲を含みますが、ここでの社会科学は「社会科学ってどんな考え方・研究方法を使う学問なのか?」というテーマに沿ってカリキュラムが組まれていたように思います。 授業内容としては、ジェンダー、フェミニズム、教育、マルクス主義など広い範囲を学び、リサーチ方法も習得しました。 授業の様子 2学期にあったグループプレゼンテーションでは、「リサーチプロジェクトをデザインする」というテーマでリサーチ設計を行いました。例えばどういう方法で研究を進めるのか、研究者の立場がどう結果に影響するのか、文献に基づいた仮説などについてグループ内でディスカッションを行い、結果をまとめて発表しました。リサーチプロジェクトのテーマは授業で扱った内容と関わっていればなんでもOKでした。 私のグループは「K-popの世界的な人気が、韓国人のアイデンティティにどう関わっているのか」というテーマでした。実際の研究は行わず、設計するだけなのですが、私も楽しく参加することができました。 ここまでの2つがこのコースのメインの科目です。 3. Culture and Society 次に3つ目のCulture and Societyについて説明します。学ぶ内容としてはSocial Sciencesとかなり近いですが、アプローチが統計的ではなく、理論的でした。アセスメント(成績評価)もエッセイが多かったです。 4. English for Academic Purposes 最後のEnglishでは、アカデミック英語を学びました。エッセイの書き方や、プレゼンの仕方、どうやってリサーチすればいいかなどを身につけました。これらのスキルはその後の学部課程においても重要であるため、しっかり学ぶことができて留学生としてはとてもありがたかったです。 実際にPPEへ進学してからは、政治学の授業以外でもファウンデーションの内容と重なる部分が多く、身になっているなと日々感じています。 学部課程への進学 前述の通り、KCLのファウンデーションで成績条件を満たしていれば、そのpathwayから進学できる学部課程へは無条件で合格がもらえます。ただ法学部や医学部などへの進学はファウンデーションコースの成績に加え、別の試験や面接があります。 KCLの学部へ進学する場合は最低でも総合成績65%以上でファウンデーションを修了する必要があります。65%以上で進学できるコースもあれば、70%以上が条件となるコースもありました。つまり、KCLの学部課程へ進学したい場合は、64%以下の成績で卒業すると実質failとなります。 1月末に、大学側へ進学したいコースの希望を2つ出します。この時、両方65%のものを選ぶことはできますが、2つとも70%以上のものを選ぶことができません。つまり1つ70%以上なら、もう1つは必ず65%以上である必要があります。最終成績で70%以上取れなかった時に、バックアップを残しておくためです。 キングスカレッジロンドンのキャンパス周辺の建物 65%で進学できるコースは私の政治学のpathwayでは多くなかったため、ほとんどの人が第1希望で70%のコースを、第2希望で65%のコースを選んだと思います。これはpathwayにより大きく異なります。 私は「70%以上取らなきゃ、希望のPPEへ進学できない」という気持ちで1年間頑張っていたので、試験やエッセイのプレッシャーは学部課程の今よりも大きかった気がします。 とはいえ、ファウンデーションなので、日々真面目に頑張っていれば70%を取るのは難しいことではなく、実際私も余裕を持った成績を取ることができました。 授業にしっかり出席するのはもちろんですが、授業の準備も怠らず、セミナーでも積極的に関わっていけば、良い結果は出やすいのかなと思います。 成績の評価方法 アセスメントは、エッセイと試験がほとんどでしたが、プレゼンテーションで評価されたのは2つありました。 これもpathwayによると思うのですが、試験中心のものもあれば、私のようにエッセイがある場合もあります。 KCLのファウンデーションの1学期はFormativeと呼ばれるエッセイや試験がほとんどでした。Formativeは練習なので実際の成績には影響しません。ここで得たフィードバックをもとに、その後の本番のエッセイなどに活かしていきます。 私もFormativeのエッセイの結果は良くなかったのですが、その後のエッセイにつながるアドバイスをしっかりもらえたので、最終的に満足のいく結果を出せました。 キングスカレッジロンドンのファウンデーションコースに通って良かったこと まず、大学が提供するファウンデーションに通って良かったことは、キャンパスや大学図書館、大学の寮など、学部生と同じ環境で学べることです。ファウンデーションは正規の学位ではありませんが、大学の中で学ぶことができるので、学部生や院生とつながることもでき、刺激のある時間でした。 ファウンデーションからそのままKCLへの進学であればある程度保証されているのも良かったです。 また、先生方(一部は教授ですが)がとても支えとなり、親身になってくれました。日本の高校を卒業してそのまま入学した私は、英語圏での勉強にそもそも慣れなかったり、なかなかついていけないと感じたりすることも1学期には多くありました。勉強でわからないことがある場合はもちろんですが、個別の悩みにも親身になってアドバイスをくれ、居心地のいい場所だったと感じます。 休みもあり、ヨーロッパ旅行に行きました もちろん、ファウンデーションは学問の基礎を学ぶコースですし、A-levelやIBを履修できない高校の出身者しかいないという意味で学生のバックグラウンドがかなり限られてくるため、学部生になった今の方が勉強や日々の生活は楽しめているなと思います。  最後に 日本の高校卒業だと直接イギリスの大学へ進学できないため、ハードルが高く感じるかもしれませんが、私はむしろファウンデーションコースを通しての学部課程進学で良かったと感じています。 ファウンデーションは学部での勉強の準備だけでなく、そもそも留学の準備期間になる気がするからです。ファウンデーションがあったからイギリスでの生活や、英語圏での勉強に慣れることができたと思います。 最後まで読んでいただきありがとうございました!みなさんの留学を応援しています! https://jp.education-moi.com/universities/uk/foundation

日本の大学からマンチェスター大学へ交換留学し卒業研究に挑戦!

こんにちは!Midoriです。私は昨年の9月から今年の6月までの約10カ月間、イギリスのThe University of Manchester(マンチェスター大学)に交換留学しました。一般的な交換留学と異なり、授業を履修して単位を取得するのではなく、Final Year Project(卒業研究)に取り組みました。 https://jp.education-moi.com/article-62-manchester マンチェスター大学の交換留学で過ごした1年間 マンチェスター大学のキャンパス付近の街の様子 大学3年の秋からの約1年間をマンチェスターで過ごしました。交換留学生といっても他の正規学生と変わらず、同じ学生証を持って、同じように授業を受けたり、大学の施設を利用したり、大学の寮で暮らしたりします。また、授業料はホーム大学に支払えばいいのもメリットの一つです。イギリスの学費はとても高く、日本の国立大学の10倍以上かかるのでとても払えません。 交換留学先はFaculty of Biology, Medicine and Health(生物、医学、健康学部)です。留学中はSt Anselm Hallという寮に入り、寮生活も満喫しました。 マンチェスター大学紹介 マンチェスター大学はサッカーや音楽で有名なマンチェスター市にあり、200年以上の歴史を持つ伝統校です。また、これまで26人のノーベル賞受賞者を輩出してきて、高い水準の研究が行われています。 マンチェスター大学 マンチェスター市自体が非常に多様性の高いところで、イギリス人の中にもいろいろなルーツを持つ人がいます。そして大学には世界各地から留学生が集まるため、本当に多様な価値観に触れる日々でした。 寮生活も研究生活も、バックグラウンドが全く異なる人と接していくうちに、いろいろな考え方に触れ、生き方の多様性を感じました。 授業を履修せず、研究三昧の日々 私は授業を履修せず、毎日研究室にこもってひたすら実験をしたり、文献を読んだりしていました。 マンチェスター大学の神経科学は最先端分野の一つで、世界トップレベルの研究者が日々研究しています。私も神経科学の研究室に入りました。研究室自体はこぢんまりとしていて、教授1人と私を含めた学部・大学院生が7人いました。 日本と大学と異なる研究生活 日本の大学と違って、マンチェスター大学の研究室にはコアタイムがなかったです。コアタイムとは主に分子細胞系の研究室にある制度で、「平日の朝9時から17時までは必ず研究室にいないといけない」という決まりです。時間帯は研究室によって異なりますが、どの研究室も大体同じような時間帯を指定します。コアタイム中は自分の研究を進めたり、先生の指導を受けたり、研究室の雑務をやったりします。 私の研究室にはそういう制度がなく、好きな時間に行って、好きな時間に帰っていいことになっていました。といってもみんな朝に来て、みっちり研究して夕方に帰ります。 細胞生物学系の研究室が使っていた実験室 もう一つ日本では考えられないのが、研究棟には平日の朝8時から18時までしか入れないことです。つまり研究はこの時間内で進めなければならず、深夜まで実験をしているということはあり得ません。ただこれは学部生だけに適応されていて、教員や大学院生はそれ以外の時間帯にも入れますが、そうする人はほぼいません。 研究棟の出入り時には学生証をかざして回転ドアを通過します。私はよく18時ギリギリまで実験していて、1分前に猛ダッシュしていました。18時に間に合わなくて出られなくなることがたまにありました。そういう時は扉の中から叫んで、帰宅寸前の受付スタッフを呼び留めて開けてもらいます。 充実した寮生活 交換留学生は希望者全員が寮に入れるようになっていました。私はSt Anselm Hallという100年以上の歴史がある寮に入りました。毎日朝食と夕食が提供され、食事の時間になると食堂に行きました。 その他、共用部分がとても充実しているところがすごく良かったです。卓球室、コモンルーム(多目的室)、図書室、ピアノ室など、さまざまな施設があり、住民であれば誰でも使えます。 食事の時間と共用部屋で他の学生と交流する機会が多く、寮内で友達がたくさんできました。また、寮内でイベントを開催したり、卓球やサッカー大会があったりと、仲を深めるチャンスもたくさんあります。 St Anselm Hallの部屋 部屋はかなり広く、カーペットが敷かれています。キッチン、シャワーとトイレが共用で、洗濯機と乾燥機も共用でした。寮費は光熱水道・食費込みで月15万円です。それまで暮らしていた大学宿舎は月1.5万でした。光熱水道・食費込みを考慮しても10倍も高くてびっくりしました。 寮は研究室から徒歩30分ほどかかるところにあります。バスを利用すれば10分ほどですが、私は毎日歩いて行きました。 マンチェスター大学から帰国 今年の6月に帰国しました。マンチェスター大学から帰ってきてから既に半年以上が経過しましたが、今でも当時のことを思い出し、とても懐かしいです。 イギリスという不思議な国に滞在したのはわずか10カ月ですが、その間に感じたことは多く、勉強になったこともたくさんあります。いつか機会があったらまた行きたいと思います。 帰国するフライトの窓から見えた景色 私の経歴: マレーシアで過ごした15年間 家族の都合で幼少期からマレーシアで暮らしました。マレーシアは日本と全く異なる文化背景があり、私自身も日本に来てから感じた違いが多くあります。そのため、主に教育に関係する現地での生活をお伝えしたいと思います。 私は日本で生まれましたが、その後すぐにマレーシアに移住し、15歳までそこで暮らしていました。マレーシアの首都クアラルンプール(KL)は西マレーシアにありますが、私はKLがあるマレー半島ではなく海を挟んで東のボルネオ島にあるサバ州に住んでいました。 https://tpcljp.com/service/sabah/ インターナショナルスクールではなく、現地の学校に通っていました。マレーシアは多民族国家なので、学校もマレー系、中華系、タミル系などいろいろあります。 華人小学校の生活 私は中華系の小学校に通いました。中華系の人(華人)の生徒が多いですが、マレー系やパキスタン系などもクラスに数人いました。 校内の公用語は中国語です。華人でない生徒同士はたまにマレー語や英語で話しますが、先生に見つかったら注意されていました。しかしマレー語と英語の授業では逆に中国語が禁止され、その教科の言語しか話してはいけないというルールがありました。 同時に3言語を習得 小学校で勉強する科目は国語(マレー語)、中国語、英語、算数、理科、社会、道徳(ムスリムの生徒はイスラム教義)、コンピュータ、体育です。今考えると3つの言語をネイティブレベルで同時に勉強するのはクレイジーに思えますが、現地では当たり前すぎて当時は何とも思わなかったです。 1時限は30分で、授業は朝7時から始まり、13時ごろに終わると記憶しています。その後は基本的に帰宅しますが、課外活動がある日は弁当を食べるか食堂で食べてから行きました。給食はありません。その代わり、食堂はかなり充実していて、麺類やご飯類、パンなどさまざまなメニューがありました。 学校の名誉がかかった全国統一検定試験 2021年に廃止されたようですが、私がいた頃は6年生の終わりに全国統一検定試験がありました。当時は7科目を受けなければならず、学校の名誉をかけた戦いと言っていいくらい全校を挙げて対策していました。7科目とは国語(マレー語)のリーディングとライティング、中国語のリーディングとライティング、英語、理科、算数です。 5年生の後半からこの試験に向けた対策が始まり、生徒全員に目標が定められました。成績は最高評価のAから不合格のEまでの5段階あります。私の目標は全てが最高評価である7Aでしたが、残念ながら達成できず結果は6A1Bでした。 この試験で優秀な成績を修めることは大変名誉なことであり、5A以上あれば新聞に写真付きで載ります。また、学校の入口から一番近くて目立つ掲示板にも写真付きで掲示されます。 この試験は個人戦だけでなく、団体戦でもあります。科目ごとの平均点や合格率(評価がA~Dの人の割合)が出され、それも新聞に載ります。そのため、成績発表の時期になると新聞にはいろんな学校の成績と優秀者の写真が掲載されます。日本では考えられないですね。 独立中学校に進学 中学校は公立学校ではなく、独立中学校に通っていました。日本では聞かない言葉ですが、これにはマレーシア国内の複雑な事情に関係します。簡単に言うとマレーシア政府に認められていないカリキュラム(中学・高校卒業資格)を提供している華人学校のことです(最近は一部の州で認められました)。 ただその非公認の資格だけだとさすがに今後マレーシア国内で就職や進学などをする人にとって不利なので、マレーシア教育省のカリキュラムも実施しています。2種類のカリキュラムを同時に実施しているので他の中学と比べて勉強量が多いです。 政府のカリキュラムで中学は5年間(Form 1~Form 5)で、3年目と5年目に全国統一試験があります。その後、A-levelあるいはSTPM(A-levelのマレーシア版みたいなもの)を履修してから大学に進学する人がほとんどです。 マレーシア政府非公認の全国試験 独立中学校のカリキュラムは6年間で、3年目と6年目に全国の独立中学校生が対象の全国試験があります。前述の通りのこの全国試験は政府に認可されておらず、そこで優秀な成績を修めてもマレーシア国内では意味のないことです。当然その成績でマレーシアの大学を申請することはできません。しかし日本を含む海外大学には認められていますので、卒業生の多くは海外の大学に進学します。 マレーシアの華人は昔から国に独立中学校の卒業資格を承認するよう求めてきましたが、マレーシア政府が未だに認めないのは多民族国家ならではの難しさがあるからです。ここではあまり深掘りしませんが、気になる人はぜひ調べてみてください。 どのカリキュラムの全国試験も小学校の全国統一検定試験と同様に、学校を挙げて競い合っていました。そして同じように学校ごとに各科目の平均点や合格率、成績優秀者が新聞に掲載されていました。 https://jp.education-moi.com/boarding-schools/malaysia 高校から日本に戻り 私はその独立中学校を3年で中退し、日本に引っ越しました。日本に来てからは実家から近い公立高校に入学しました。高校は普通科で、卒業後はそのまま日本の大学に進学しました。 以上が私の経歴と交換留学歴でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。 https://passporter-media.com/interviews/4/ https://passporter-media.com/interviews/13/ https://passporter-media.com/interviews/15/

リベラルアーツって何を学ぶの?キングスカレッジロンドンでの3年間

僕は2021年から2024年までの3年間、イギリスのKing’s College London(キングスカレッジロンドン)のLiberal Arts(リベラルアーツ)で勉強していました。リベラルアーツという学問自体はアメリカで発祥・発展したと言われており、イギリス国内でリベラルアーツのプログラムを受講できる大学は現時点で全大学の約2割に当たる36校しかありません。そのため、色々な人から「リベラルアーツって何を勉強するの?」とよく質問されます。 https://jp.education-moi.com/article-52-kcl リベラルアーツはマイナーな学問と思われがちですが、僕はグローバル化などの変化が激しい現代社会においてとても役立つ学問だと考えています。最近はイギリスや日本などでもリベラルアーツ教育を取り入れている大学が増えてきた印象です。今回の記事では、リベラルアーツはどんなものなのか、僕の大学3年間の体験記のような形で説明できたらと思います。 リベラルアーツとは?僕がリベラルアーツを専攻した理由 リベラルアーツはInterdisciplinary Studiesと呼ばれており、複数の学問分野を横断的に学ぶ教育スタイルをとっています。キングスカレッジロンドンでは13の分野 -  Classical & Hellenic Studies(古典), Comparative Literature(比較文学), Digital Culture(デジタル文化学), English(英文学), Film Studies(映画研究), Geography(地理学), History(歴史学), Modern Languages(現代外国語学), Music(音楽), Philosophy(哲学), Politics(政治学), Theology & Religious Studies(神学・宗教学)から受ける授業を選択可能でした。 大学によっては勉強できる分野のオプションが多かったり少なかったりします。キングスはArts & Humanities(文系)の科目がメインですが、University of Birmingham(バーミンガム大学)だとNatural Science(自然科学)などと理系寄りの学問も履修できるそうです。 決め手は映画への興味 高校時代の僕は、特に大学でこれを学びたいと思える学問が明確にあったわけではなく、将来の進路も漠然としていました。そんな中、色々な分野を学びながら、自分の興味を探していけるというリベラルアーツの考え方に強く惹かれました。 数ある大学の中からキングスを選んだのはFilm Studies(映画研究)のオプションがあったことが大きかったです。小さい頃から映画を観ることが大好きで、自分の好きなことについて体系的に学べる機会があるならぜひ挑戦してみたいと思いました。そこでキングスに進学することを決め、Film StudiesをMajor(専攻)にしました。 キングスカレッジロンドンでの3年間 キングスカレッジロンドンでのリベラルアーツ課程は、非常に柔軟性が高く、多様な分野に触れながら自分の関心を深めていけるのが大きな特徴です。僕が過ごした3年間の学びの流れを振り返ると、それぞれの学年ごとに異なる特徴や目的があり、段階的に専門性を高めていく仕組みになっていました。 1年目: 多様な分野との出会い、興味を見つける「探索期間」 1年目は言わば手探り期間のような位置づけです。特定の専門に縛られず、様々な分野の入門的な授業(たとえば"Introduction to Digital Humanities"や"Introduction to Film Studies"といった科目)を自由に選択できます。 この時期は、自分の興味や適性を見極めながら、多角的な視点を身につける貴重な時間となりました。授業を通して学問の基礎的な考え方に触れ、大学での学びに慣れていくと同時に、「自分は何に惹かれるのか?」をじっくり見つめる機会にもなりました。 同時に、リベラルアーツ課程の特徴としてInterdisciplinary、いわゆる「分野横断的な思考力」や「分野間のつながりを理解する力」を養うための必修科目もあります。これらの授業では、文学、社会学、政治、歴史、メディアなど複数の視点から現代の課題を考察したり、異なる学問領域をどう統合・応用するかを学んだりします。 単なる知識の詰め込みではなく、それらをどう組み合わせて問題解決に活かすかという“思考の技術”が求められるため、非常に刺激的な学びができました。 リベラルアーツの授業が行われるキングスカレッジロンドンのStrand Campus 2年目: 専門性の深化とリベラルアーツの横断的学び 1年目の終わりに、自分が今後より深く学びたい分野を選択しMajorを決定します。僕の場合はFilm Studiesを専攻に選び、2年目からはその分野を中心に授業を履修していきました。 また、希望者は2年次と3年次の間に1年間の海外留学を追加する4年制プログラムへ移行することも可能です。さらに、インターンシップの経験を単位として認定してもらえる制度もあり、実践的なスキルや社会経験を積む機会が用意されているのも大きな魅力でした。 3年目: 集大成としての学びとDissertation(卒業論文) 最終学年である3年目は、これまでに積み重ねてきた知識や経験をもとに、より高度で専門的な授業に取り組みます。多くの学生はこの年にDissertation(卒業論文)を執筆することが求められますが、分野によってはこれが免除されるケースもあります。 僕の専攻であるFilm Studiesでは卒業論文が必須ではありませんでした。その代わりに、自分たちで映画祭を企画したり、サイレント映画(音声と映像を合わせる技術がなかった時代に作られた映画)の効果音を録音するプロジェクトが課されたり、それまで勉強したことを活かす授業が多くありました。 また、特定の分野で一定の単位数を取得することでMinor(副専攻)を設定することもできます。僕はできるだけ多様な分野を幅広く学びたかったため、あえてMinorを設定せず、自分なりのバランスでカリキュラムを組みました。最終的にA Liberal Arts with a major in Film StudiesというDegree(学位)で卒業しました。 キングスカレッジロンドン: リベラルアーツの授業スタイル リベラルアーツ課程に限らず、イギリスの大学の授業はLecture(講義)とSeminar(セミナー)に分かれています。Lectureで先生がプレゼン形式で授業をした後、Seminarで少人数のディスカッションを行います。 学生一人ひとりの意見が尊重され、教授も一方的に教えるというよりは「問いかける」スタイルが主流です。特にリベラルアーツのセミナーでは学生が授業中にどれだけ発言したかなどが成績に関与してくる場合もあります。正解はなく、質問や気づいたことを発言して、とにかく積極的にディスカッションを盛り上げることが求められていた印象です。 授業外でロンドンの博物館・美術館に行ったり、無料で演劇を見に行くといったField Trip(実習)もあり、充実したカリキュラムだったなと思います。 キングスカレッジロンドン: 授業の評価方法 Arts and Humanities(文系)の科目では、一般的にCoursework(コースワーク)を通じて成績が評価されます。Courseworkとは、学期を通じて課される様々な課題や活動の総称であり、最終試験だけでなく、日々の学習の積み重ねが重視される評価方法です。 Essay(エッセイ) 中でも中心となるのは、Essay(エッセイ)の提出です。Essayでは、授業で学んだ内容をもとに自分の考えを論理的にまとめ、議論を展開することが求められます。テーマに対する理解だけでなく、自分の視点を持ち、それを裏付ける資料や文献を適切に用いる力も評価の対象となります。 プロジェクト そのほか、グループワークやプレゼンテーションを通じて協働力や表現力が評価されることもあります。プロジェクト形式の課題では、チームで協力しながら1つの成果物を作り上げる経験を積むことができ、実践的なスキルも養われます。 Participation(授業への積極的な関わり) また、発言や質問を通して授業にどれくらい積極的に参加したのかを評価するParticipationも重要な要素です。さらに、科目によってはQuiz(小テスト)やExam(試験)が成績評価の一部として実施されることもあります。文系科目では多様な評価方法が用いられており、思考力・表現力・積極性など、様々な能力が総合的に問われるのが特徴です。 https://passporter-media.com/articles/25/ リベラルアーツを勉強する意義とは? リベラルアーツを勉強して一番良かったなと思う点は、物事を多角的に検証してより良い結論を導き出すCritical Thinking(批判的思考)のスキルが身についたことでした。リベラルアーツを履修していると、自分が勉強している学問は、一見全く関係がなさそうな分野とも実は繋がりがあると気づかされます。例えば、僕がFilm Studiesで勉強したことを例に、各分野との関係性を見てみましょう。 Film Studiesと...... Digital Culture映画制作・配信・視聴の方法はデジタル技術により変化している。ストリーミングの普及、VFX(Visual Effects/視覚効果)、VR(Virtual Reality/仮想現実)などGeographyなぜハリウッドは映画制作のメジャーな場所とされているのか?ロサンゼルスやその近郊には海、山、砂漠、都市など多様なロケーションが存在しており、様々な舞台の撮影が可能といった地理的な要因があるMusicサウンドトラックや音響・効果音などは物語の描写に大きな影響を与える要因Politics国家が映画をプロパガンダとして利用した例、逆に映画監督が政治批判や風刺のメッセージを込める例がある。国によって、映画の内容・表現が検閲される場合もある 現代社会は情報があふれていて、多様な価値観や文化が交錯する中で、一つの専門知識やスキルだけでは対応しきれない複雑さを持っています。その中で物事を柔軟に考えられるようになったことはすごく良い経験だったと思いますし、何より自分が特に好きな映画という分野を深く広く勉強することができたことはとても楽しかったです。 仕事やプライベートでも役立つスキル その他にも様々な知識を得ることができるので、お喋り上手になれるということも大きいと思います。現在、僕はマーケティングの仕事をしていますが、異業種や他分野の人と会話する場面で、リベラルアーツで培った幅広い知識や視点が役立っていると感じます。 仕事以外の場面で友達と話す時も、ちょっとした文化や歴史の話を交えることで、話題が広がったり、相手との距離が縮まったりすることが多いです。 特に異なる国籍・バックグラウンドを持つ学生が集まるイギリスという国でリベラルアーツを勉強すると、知識や考え方だけではなく、単純にコミュニケーション力や相手の価値観・考え方をリスペクトする力といった人間力の部分も養われます。 リベラルアーツならではの難点 リベラルアーツで勉強していて残念に感じた点があるとすれば、学科の中で友達を作りづらいことでした。リベラルアーツには専攻や選択する授業などたくさんのオプションがあるので、自分と全く同じ時間割を持つ子がまずいません。同じ授業になったとしても、セミナーで別々のグループになってしまうこともあります。 そもそもFilm Studiesの授業を受ける際は、Film Studies学部の学生たちに混ざって受講することになるので、クラスのどの子がリベラルアーツ出身なのかわからないということもよくあります。結果的に、卒業式に出席した際、同じプログラムなのに初めて会う・知らない人ばかりだったという経験をしました。学科内での一体感がイマイチ感じられないというのは注意するべき点かもしれないです。 おわりに 現実の社会や人生は単一の知識や視点だけでは理解しきれないほど複雑です。だからこそ、「広く、深く、柔軟に考える力」が必要です。リベラルアーツは、まさにそうした力を養う学問だと思います。ただの教養ではなく、自分の生き方そのものを支える軸になると、僕は3年間を通して実感しました。 次回は僕がキングスカレッジロンドンのリベラルアーツ課程で出会った印象深い先生のインタビュー記事です。「リベラルアーツとは何か?」を教育者の視点から深掘りしていきます。講義の裏側や、学生に対する思い、そしてこれからの時代に求められる学びについてなど、リアルな声をお届けします。どうぞお楽しみに。 https://jp.education-moi.com/article-52-kcl

UCL現役生が解説!ファウンデーションコースの授業・寮生活・学部進学

こんにちは!University College London(UCL)のファウンデーションコースを卒業し、現在学部課程3年のAyatoです!ファウンデーションコースでは、理系コース(UPCSE)で、物理と数学を履修していました。 この記事では、UCLのファウンデーションコースについて、ホームページだけでは得られないような情報を盛りだくさんにしています。 内容は項目ごとに分けていますので、興味のある部分を読んでください。なお、どの項目を読む場合でも、以下の免責事項は必ず読んでください。 免責事項 この記事は、私がファウンデーションコースに進学した年の経験をもとに書いたものです。制度や内容は毎年変わるので、最新の情報は必ず大学の公式ホームページや担当の方に確認するようにしてください。 また、ここで書いていることはあくまで個人の体験であり、記憶違いや解釈の誤りが含まれている可能性もあります。実際に判断をされる際は、どうぞ参考程度にとどめていただければと思います。 この記事を通じて、これから留学を考えている方が少しでも海外留学/ファウンデーションコースのイメージをつかめれば嬉しいです。 イギリスのファウンデーションコースの前提 イギリスのファウンデーションコースは、イギリスの大学に直接出願する資格(A-levelやIBなど)を有さない人が、入学資格を得るために通うものです。Preparatory schoolとも呼ばれますが、予備校との違いは資格を得られるか否かです。 Student CentreとMain Libraryの間にあるJapanese Garden 期間は1年間であり、UCLのそれは要求の高いコースです。英国のファウンデーションコースとしては最も評価が高いので、競争率は10倍ほどあります。 また、合格した場合は、2週間という短期間で支払いを完了しなければならない可能性がある(自分の時はそうでした)ので、まとまった現金を用意しておいた方が良いです。今はどうなのかわからないので、気になる場合は学校の担当者に確認することをお勧めします。 UCLファウンデーションコースの授業 英語、数学と物理 英語はAcademic Englishの授業がありました。ReadingとWritingがセットで、ListeningとSpeakingがセットになっていました。 Academic Englishの特徴はとてもインタラクティブなことです。自分で研究をしていくのに必要な実力を磨くことができます。 時間割は物理や数学などの選択科目を含めるとかなりいっぱいになっていたと記憶しています。物理は実験があるので、午後がまるまる実験というのもしばしばです。 数学は日本の高校数学を再び英語でやるイメージです。内容を知っているとはいえ、英語で勉強するのは初めてだと思うので、英語力を伸ばすという観点でやると良いと思います。新たな内容を学ぶことはあまりないですが、理解を言語化するという経験は高校数学で必ずしもやっていることではないと思うので、考え方を養うのに良いという人もいるかもしれません。 物理について一言で言えば、最高でした。どの科目の先生も熱心だと思いますが、物理の先生は特に刺激物理について一言で言えば、最高でした。どの科目の先生も熱心だと思いますが、物理の先生は特に刺激が多かったです。今でも時々会うことがあるほどの仲になれました。 教養科目 理系のファウンデーションコースには「社会と科学」という科目がありました。今はないかもしれないです。この科目は、サイエンスと社会がどのように関わっているのかを学ぶものです。大変勉強になる教養科目であると同時に、Academic Englishやプレゼンテーションを学ぶ機会にもなり、とてもよかったです。 成績評価方法 成績は試験、プレゼンテーション、エッセイなどのさまざまな観点で評価されます。強みを伸ばしながら改善できるところがある時はチャンスだと捉えてバランスよく勉強すると良いと思います。 学部と比較するクラスの規模感 これはファウンデーションコースの特徴だと思うのですが、先生や学生ととても仲良くなれる環境があります。1クラスが10人程度と小規模で、友達を作りやすいです。 学部に上がってからはクラスが2~300人と大幅に増えます。そのためどちらかと言うとサークル(イギリスではSocietyと呼びます)に参加してそこで友達を作ったり、フラットメイトと仲良くなって友達になる人が多いです。私自身も、一緒に住んだ人とは互いに尊敬と信頼のある関係性を築くことができたと思います。 寮生活 Garden Hallsという寮で暮らしていました。おそらくロンドンにある大学寮の中でものすごく良いところに入れたと思います。ロケーションが最高なので、家賃もそれなりにしますが、良い場所には良い人が集まるのが世の摂理です。良き友と多く会うことができました。 UCLのGarden Hallsという寮の部屋 UCLの学習環境 多様性に富んだ仲間 UCLに在籍するhome students(現地学生)、international students(他国から来た留学生)、またexchange students(東京大学などから来た交換留学生)など、実に多様性に富んだ人々と仲間になれることはイギリスに来ることの財産だと思います。 私は幸い友人に恵まれ、多くの人と巡り会えました。しかし、いざ一人で暮らして友達を作ろうとすると難しいと感じたこともあるので、人が多くいるところに身をおくことは重要だと思います。 あとは、積極的に社交的な場に顔を出すだけでも違うので、自信がなくてもどんどん飛び込んでいったら良いと思います。 英語で苦労した側面は多くあります。ただ、英語はプロセスなので、継続的に諦めることなくやっていれば、確実に伸びていくものだと信じられるようになります。 18種類あるUCLの図書館 図書館でほとんどの時間を過ごすことになると思います。UCLの図書館は18種類あって非常にバラエティに富んでおり、好みが分かれるところだと思います。個人的に好きなのは、Main Library、Science Library、Student Centreです。このあたりを使い倒しました。 UCLのScience Libraryhttps://www.ucl.ac.uk/library/news/2017/feb/science-library-ground-floor-refurbishment-complete UCL Student CentreのGroup Roomhttps://www.librarybuildings.eu/library/ucl-student-centre/ ただ、勉強で盛り上がっていても、夜はできるだけ寝るようにしましょう。夜更かしして勉強するのは体力的に可能かもしれませんが、持続可能ではないです。決まった時間に起きることは守るようにして、それがつらくならない程度であれば夜更かしをしても良いと思います。 ちなみに、イギリスだと18歳から飲酒・喫煙が法律上許されていますが、私は健康が心配だったので喫煙は今まで一度もしていませんし、飲酒もファウンデーションコースではしていなかったと思います。飲んでいる人もいましたが、忙しいのでそもそもそのような時間を見つけることが難しいのではないでしょうか。 時期ごとのやることの流れ 新しい環境に来たら、最初の課題は「生活に慣れること」です。 一人暮らしが初めてなら、生活用品を買い足したり、ご飯をどうするか考えたり、やることは山ほどあります。最初は圧倒されるかもしれませんが、ひとつひとつ落ち着いて取り組めば大丈夫です。焦らずに、自信を持って対応しましょう。 生活が落ち着いてきたら、いよいよ本格的に学業や進路に専念しましょう。学部への出願は意外とすぐやってきます。Personal statement(パーソナルステートメント)を書き直して、Personal tutorにチェックしてもらうのが大事です。予想成績を良くすることが出願や進路に大きく影響しますので、早めに手を打ちましょう。 https://jp.education-moi.com/article-61-personal-statement 次のステップは「人とのつながり」です。友達作りは簡単ではないかもしれませんが、それ自体が英語学習のモチベーションにつながります。実際、話せる人ができるかどうかは経験や英語力に左右される部分も大きいです。 私の持論としては、多少無鉄砲でも「興味を持って関わる姿勢」が大切だと思います。振り返れば、当時の自分は右も左もわからず暗中模索していましたが、それでも一歩踏み出すことで道が拓けていきました。とか言っていますが、不安ですよね。 そんな時は、一度忘れて日本人と話したり、好きなことをして気分転換をしましょう!素晴らしいところにいるのに悩んでばかりいるなんて、時間が勿体無いと思いませんか?考えることも大事だと思いますが、一旦それから離れてみることも大事です! 成績は3学期に決まることが多いですが、2学期にもプロジェクトなどがあり、それなりに忙しいはずです。「暇だ」と感じることは少ないですが、もし時間に余裕ができたら、自分を伸ばす活動やそこでしかできないこと時間を使った方が良いです。 UCLファウンデーションコースから学部への進学 ファウンデーションコースから学部への進学は大学が全面的にサポートしてくれます。システム上UCASで出願する必要がありますが、大学が推薦してくれるので、合格率は高いです。具体的な実績はホームページで確認できると思いますので、そちらを参照してください。 https://www.ucl.ac.uk/languages-international-education/preparation-courses/upc-foundation/previous-students 注意点1: 予想成績 気をつけるべきことは2つあります(特にUCLの学部に出願する場合)。1つ目は予想成績についてです。 1学期の終わりに予想成績というものが出されます。これは、1学期の様子を見て、3学期の終わりにはこれくらいいくだろうという希望的観測です。これが出願する学部の要求を満たせば、出願できます。逆に満たさなければ、実際に3学期で満たす成績をとっても関係なかったと思います。ですから、1学期の成績をしっかりとるということが重要です。また、その予想成績は実際に達成する必要があったと思います。 注意点2: 進学できる学部 2つ目は、保証されている学部とそうでないものがあることです。保証されているものは、予想成績が要件を達成すれば、自動的に進学できますが、保証がない場合は最終成績が出るまで合否がわかりません。 UCLのファウンデーションコースからはUCLの2つの学部に出せるので、(少なくとも私の時は)どうしてもUCLに進学したい場合は保証されているものを1つ選ぶのも手なのかもしれません。なお、UCASで出願できる大学(学部)の数は最大で5つです。 英語についても要件が課されることが多いので、十分に注意してください。学部学科ごとに異なります。 ファウンデーションコースを修了した学生はUCLやラッセルグループ※の大学に行くなど、さまざまな大学への出願ができます。 ※ラッセルグループとは、イギリスの24のトップ研究型大学で構成される連盟で、優れた研究と教育を提供しています。1994年に設立され、世界トップ10のオックスフォード大学、ケンブリッジ大学、インペリアルカレッジロンドン、UCLなどが加盟しています。  Oxbridge(オックスブリッジ)と併称されるUniversity of Oxford(オックスフォード大学)、University of Cambridge(ケンブリッジ大学)に進学したい場合は、出願プロセスが異なります。入学前に厳しい要件をクリアする必要があります。UCLの場合、ファウンデーションコースで履修した分野と異なるコースに進学できるなどの融通が効くことがありますが、他大学が関連するような出願では要件が緩和されることはないので、事前チェックが重要です。 また、London School of Economics and Political Science(LSE)やImperial College London(インペリアルカレッジロンドン)への出願も可能です。これは、ファウンデーションコースの成績と個別試験の結果が要件を満たしていれば、受験することが可能です。UCLへの出願にネガティブに響くことはないので、こちらの2つに関してはチャレンジしても損はないでしょう。 学部に進学する時の入試 現在の入試は私の時の入試と大幅に変わっているようです。したがって試験内容をご自身でチェックすることが望ましいです。おそらく書類選考、筆記試験、面接のセットはあると思いますが、内容は変わっているので、対策の方法論にだけ簡単に触れます。 基本的には、標準的な教科書を使って勉強をしていれば良いと思います。入試に関する情報や過去問を分析することも重要です。面接対策は対話を通して学ぶ姿勢が重要だと思いますので、できるだけ多くの人に練習に付き合ってもらうようにしましょう! 実際に志望校(学部)に通っている学生に直接質問して最新の情報を得ることが重要だと思います。 UCLに留学する他の方法: 交換留学 UCLの入試に関しては、かなり競争が激しいことは事実ですが、ファウンデーションから学部に上がることは非現実的ではないです。それよりかは、経済的な基盤を持つことが難しいです。奨学金を得てUCLに行くのは極めて競争が激しいです。日本のトップレベルの大学に入れる学力は当たり前で、多方面での活躍や総合的な人間力など、ずば抜けた優秀さが必要です。 Tower Bridge(タワーブリッジ) ― ロンドン生活の風景 しかし、先ほど少し触れましたが、日本の大学に通いながら英国の大学に留学することも可能です。東京大学や京都大学に進学し、3年次をUCLで過ごすこともできます。 圧倒的なメリットは在籍している日本の大学にだけ学費支払えば良いので、費用は10分の1以下で済みます。東京大学や京都大学以外の大学からUCLに来ている人を見たことがないです。狙うなら必ず志望している日本の大学がUCLと提携していることを確認しましょう。 また、東大生の話を聞いていると、選考や要件もそれなりに厳しいので、大学に入学してから弛まぬ努力をすることは絶対条件だということが窺えます。必ず進学できるわけではないので、注意が必要ですが、挑戦をするという観点では素晴らしい選択だと思います。 交換留学をすると、単位の振替を行うことはできないことが多いようです。つまり留学している1年間は単位を取得しない扱いになり、追加で1年間、全部で5年間通うことになるので、その点は注意が必要です。でも、その1年は決して無駄にはならないと思います。ストレートな学歴でないことを気にされる方が多いのも事実ですが、UCLはそれを上回る素晴らしい経験を提供するポテンシャルがあると思います。また、約半年間の学期留学なら比較的難易度は低いかもしれません。 https://passporter-media.com/interviews/15/ 最後に 振り返ってみると、UCLのファウンデーションコースは決して楽ではなく、むしろ常にプレッシャーのある1年でした。予想成績や出願準備に追われ、生活のリズムを整えるだけでも大変でしたが、その分、努力が形になった時の喜びは大きかったです。特に印象的だったのは、多様なバックグラウンドを持つ友人や先生と出会い、互いに刺激し合える環境に身を置けたことです。英語力や学問的な基礎を鍛えるだけでなく、良い人間関係を築けたと思います。挑戦することのデメリットはないので迷っている方には、ぜひ挑戦してみてほしいと心から思います。迷っていても、とりあえずオファーが来てから考えれば良いと思います。それでは、good luck! https://jp.education-moi.com/article-51-ucl

【実体験】イギリス留学準備術: 合格通知からビザ取得までの記録

3月に入り、イギリスの大学や大学院から合否結果が届いてきたと思います。大学からオファー(合格通知)を受け取るといよいよ本格的な留学準備が始まります。入学までには多くの手続きがあり、スムーズに進めるためには計画的な準備が必要です。本記事では、オファーを受け取った後の具体的な準備プロセスについて、僕の経験を踏まえて詳しく解説していきます。 合格結果の確認と入学手続き 出願してからオファーをAcceptするまで 合格結果が届く時期は大学や学科によって異なり、ここは待つしかありません。僕は出願した5校のうち4校は2月初旬までに結果が届きました。しかし第一志望の大学だけ3月までオファーが来ず、もどかしさを覚えました。遅くて7月ごろに結果が出る場合もあるそうなので、気長に待つことが大事だと思います。UCASのTrackシステムをこまめにチェックしましょう。 オファーの種類(Conditional・Unconditional) イギリスの大学からのオファーには、「条件付きオファー(Conditional Offer)」と「無条件オファー(Unconditional Offer)」の2種類があります。条件付きオファーは、IELTSスコアや最終成績の提出といった特定の条件を満たすことで合格となります。UCASで出願した全ての大学から合否が届いた後は、Firm Acceptance(第一希望)とInsurance Acceptance(第一希望に合格できなかった場合の第二希望)の大学とコースを選択します。第一希望の大学からUnconditional Offerをもらった場合はInsurance Acceptanceを選択する必要はありません。 オファーを受け取った後の対応 自分が受け取ったのが条件付きオファーの場合は手続きを早めに済ませることが大切です。通常、オファーの承諾期限が設定されているため、遅れないように注意しましょう。一部の大学ではInternational Students(留学生)がオファーを承諾する際、デポジット(Deposit - 入学金)の支払いが必要です。この金額は大学によって異なりますが、£1,000~£5,000が一般的です。支払期限も設けられているため、期日を確認して早めに対応しましょう。 不合格だった場合の選択肢(Extra・Clearing) もし出願した全ての大学が不合格(Unsuccessful)だったとしても、結果をもらった後に追加で一つのコースに出願できる「エキストラ(Extra)」と定員に達していないコースに出願できる「クリアリング(Clearing)」というシステムがUCASにあります。Extraは2月末から7月初旬まで、Clearingは7月中旬から9月~10月ごろまで行われます。期待した結果が出なかった場合でも諦めずに他の大学やコースにトライしてみましょう。  イギリス学生ビザ(Student Visa)の申請を徹底解説 イギリスでの長期留学には学生ビザ(Student Visa)が必要です。申請にはいくつかの書類が必要で、その用意やビザ発行までに時間がかかります。とにかく早めの行動が大事です。  必要書類 CAS 大学からのオファーを承諾し、パスポートなどの書類を提出すると、「CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)」という入学許可証が発行されます。CASはビザ申請に必須な書類で、入学証明となる番号(CASナンバー)が書かれています。発行には通常数週間かかりますので、余裕を持って手続きを進めましょう。  パスポート パスポートの有効期間が留学期間をカバーしている必要があります。期限が短い場合、事前に更新しておきましょう。申請時にパスポートを提出し、そこにビザが発給されることになります。また、見開き2ページ以上の余白ページがあることも確認しておきましょう。  過去のパスポート 過去10年間の渡航歴を聞かれた時、昔使っていたパスポートがあると便利です。ただし、トランジットで立ち寄り、滞在期間が1日未満だった国も渡航歴に含まれます。こういった場合はパスポートにその記録がない時があります。できるだけ正確な情報を書くことが推奨されているので、僕は法務省の出入国在留管理庁というところで自分の渡航歴に関する開示請求を行いました。500円程度で調べてもらえます。https://www.moj.go.jp/isa/publications/privacy/record.html 英語力の証明書 大学によってビザ申請時に英語力の証明を求めるところもあります。GCSEやIBなどのスコアで証明できる場合と、イギリス政府が認定するSELT(Secure English Language Test)の結果しか受け付けてくれない場合があります。このSELTはイギリスのビザ取得専用の英語力試験です。中には「IELTS for UKVI」や「Pearson PTE Academic UKVI」などがあります。IELTSとは異なるもので、指定のスコアを満たすため改めて受験する必要があります。 申請費用と健康保険料(IHS) 申請時にはビザ申請料(£490)の支払いが必要です。さらにIHS(Immigration Health Surcharge)という健康保険料(£776×コースの年数)も支払います。IHSを支払うと、イギリス滞在中にNHS(国民保健サービス)を原則無料で受けられます。 ビザ申請の流れ 書類の準備ができたら、イギリス政府のUKVI(UK Visas and Immigration)の公式サイトから専用の申請フォームに情報を入力し、書類をオンラインで提出します。オンライン上の手続きが済んで、申請料及びIHSを支払うとVFS Globalのビザ申請センターの来館予約ができるようになります。日本には東京と大阪にビザ申請センターがあります。予約した日にパスポートを提出し、生体認証情(指紋と顔写真)を登録します。審査は通常3週間ほどかかり、終了しないとパスポートが返却されません。ビザはパスポートと共に返却されます。ビザ申請センターで受け取るか、郵送してもらうかを選べます。 審査開始後に財政能力証明書の提出を要求される場合があります。これはイギリスでの生活費をカバーできる資金があることを証明するためのものです。ロンドンの大学で勉強する場合は£12,492以上。ロンドン以外の場合は£10,224以上(授業料を除く)。つまりロンドンでの生活費: £1,438/月、ロンドン以外での生活費: £1,136/月: 9ヶ月分の生活費をカバーできる証明が必要です 。預金通帳や金融機関の取引明細書を英文に翻訳したものが必要です。あらかじめ準備しておくとビザ申請がスムーズに進むでしょう。  より詳しい流れについては下のサイトに説明してあるので、確認してください。https://www.westminster.ac.uk/sites/default/public-files/general-documents/student-visa-application-guide-applying-from-outside-uk-v2.pdf  申請は「何事も早めに」が鉄則! 前述の通りビザの審査には通常3週間ほどかかると言われています。繁忙期にはそれ以上の時間がかかることもあります。ビザ発行が渡英日に間に合わずフライトを変更せざるを得なかった友達が何人かいました。審査期間が多少長くなってもいいように、早めに必要書類を集めて申請することが大事です。「ビザ申請ドットコム」や「IMMIGRATION.UK」といったビザ申請を代行してやってもらえるサービスがあり、書類の翻訳など自分でできるか不安があった僕は活用しました。利用すれば必要な書類を揃えて代行者に提出するだけです。その後の申請フォームの入力やビザ申請センターの予約などは全部やってもらえます。  寮とシェアハウスの探し方 ビザ申請と並行して、イギリスでの住居を確保する必要があります。選択肢としては大学が運営している大学寮、民間の学生寮、シェアハウスなどがあります。 大学寮 vs 民間の学生寮の違い 同じ大学の人と交流できる大学寮は、初めての留学で最も安全で便利な選択肢だと思います。特にロンドンなどの都市部では、民間の賃貸物件の家賃が高いです。そのため、大学寮を利用することでコストを抑えられます。僕は大学1年の時に大学寮で暮らして、2、3年の時は民間の学生寮で暮らしていました。民間の学生寮だと、ロンドン中の大学から学生が集まるので他大学生との交流が深まります。ただし、これらの寮は人気が高く、申込期限が早いです。オファーを受け取ったらすぐに申し込むことをお勧めします。早めに申し込みをしなかったせいで、キャンパスから遠い場所にあったり、家賃が高い寮しか残っていなかったりという話も友達から聞きます。 大学が寮の情報を発信していますし、部屋の予約ができるResidence(住居)のサイトやWebポータルにも情報があるので、そこのSNSなどに登録して最新情報をチェックしましょう。  僕が住んでいた民間の学生寮 シェアハウス探しの注意点と便利サイト シェアハウスは費用を抑えつつ、学生のみならず現地の人々と交流できる点が魅力的です。ただし、契約詐欺や知らない人とシェアしなければいけないというリスクもありますので、信頼できるサイトを利用して物件を探し、可能であれば現地で内見してから契約を結ぶことが望ましいです。住居探しには、Rightmove(https://www.rightmove.co.uk/)やZoopla(https://www.zoopla.co.uk/)などの物件検索サイトが便利で、よく使われています。また、SpareRoom(https://www.spareroom.co.uk/)を利用すれば、ルームシェアの相手を見つけることもできます。  必須手続き: eVisaについて 返却されたパスポートに載っているビザはあくまで仮のEntry Clearance Visa(入国許可証)というもので、発行されてから90日まで有効です。正式なビザはeVisa(Online immigration status)という電子書類です。UKVIから送られてくる案内に従い、オンライン上でビザの申請番号やパスポート番号を登録して、アカウントを作成します。 イギリスに入国する際、パスポートのビザだけでなくeVisaの提示が求められる場合があります。そのため渡航前に手続きを済ませておくといいでしょう。これまではBRP(Biometric Residence Permit)カードという物理的な書類だったのでした。2025年の1月からオンラインに置き換わりました。 今回紹介したプロセスの他にも航空券を予約したり、持ち物を準備したりするなど、渡英までにやっておく必要があることはたくさんあります。それらについてはまた別の記事で書きますので、楽しみにしていただければ幸いです。CASやビザの発行などには思っている以上に時間がかかるものもあります。留学生活がスムーズに始められるよう、計画的に準備を進め、安心して渡英しましょう。  https://www.gov.uk/student-visa

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【実体験】イギリス留学準備術: 合格通知からビザ取得までの記録

3月に入り、イギリスの大学や大学院から合否結果が届いてきたと思います。大学からオファー(合格通知)を受け取るといよいよ本格的な留学準備が始まります。入学までには多くの手続きがあり、スムーズに進めるためには計画的な準備が必要です。本記事では、オファーを受け取った後の具体的な準備プロセスについて、僕の経験を踏まえて詳しく解説していきます。 合格結果の確認と入学手続き 出願してからオファーをAcceptするまで 合格結果が届く時期は大学や学科によって異なり、ここは待つしかありません。僕は出願した5校のうち4校は2月初旬までに結果が届きました。しかし第一志望の大学だけ3月までオファーが来ず、もどかしさを覚えました。遅くて7月ごろに結果が出る場合もあるそうなので、気長に待つことが大事だと思います。UCASのTrackシステムをこまめにチェックしましょう。 オファーの種類(Conditional・Unconditional) イギリスの大学からのオファーには、「条件付きオファー(Conditional Offer)」と「無条件オファー(Unconditional Offer)」の2種類があります。条件付きオファーは、IELTSスコアや最終成績の提出といった特定の条件を満たすことで合格となります。UCASで出願した全ての大学から合否が届いた後は、Firm Acceptance(第一希望)とInsurance Acceptance(第一希望に合格できなかった場合の第二希望)の大学とコースを選択します。第一希望の大学からUnconditional Offerをもらった場合はInsurance Acceptanceを選択する必要はありません。 オファーを受け取った後の対応 自分が受け取ったのが条件付きオファーの場合は手続きを早めに済ませることが大切です。通常、オファーの承諾期限が設定されているため、遅れないように注意しましょう。一部の大学ではInternational Students(留学生)がオファーを承諾する際、デポジット(Deposit - 入学金)の支払いが必要です。この金額は大学によって異なりますが、£1,000~£5,000が一般的です。支払期限も設けられているため、期日を確認して早めに対応しましょう。 不合格だった場合の選択肢(Extra・Clearing) もし出願した全ての大学が不合格(Unsuccessful)だったとしても、結果をもらった後に追加で一つのコースに出願できる「エキストラ(Extra)」と定員に達していないコースに出願できる「クリアリング(Clearing)」というシステムがUCASにあります。Extraは2月末から7月初旬まで、Clearingは7月中旬から9月~10月ごろまで行われます。期待した結果が出なかった場合でも諦めずに他の大学やコースにトライしてみましょう。  イギリス学生ビザ(Student Visa)の申請を徹底解説 イギリスでの長期留学には学生ビザ(Student Visa)が必要です。申請にはいくつかの書類が必要で、その用意やビザ発行までに時間がかかります。とにかく早めの行動が大事です。  必要書類 CAS 大学からのオファーを承諾し、パスポートなどの書類を提出すると、「CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)」という入学許可証が発行されます。CASはビザ申請に必須な書類で、入学証明となる番号(CASナンバー)が書かれています。発行には通常数週間かかりますので、余裕を持って手続きを進めましょう。  パスポート パスポートの有効期間が留学期間をカバーしている必要があります。期限が短い場合、事前に更新しておきましょう。申請時にパスポートを提出し、そこにビザが発給されることになります。また、見開き2ページ以上の余白ページがあることも確認しておきましょう。  過去のパスポート 過去10年間の渡航歴を聞かれた時、昔使っていたパスポートがあると便利です。ただし、トランジットで立ち寄り、滞在期間が1日未満だった国も渡航歴に含まれます。こういった場合はパスポートにその記録がない時があります。できるだけ正確な情報を書くことが推奨されているので、僕は法務省の出入国在留管理庁というところで自分の渡航歴に関する開示請求を行いました。500円程度で調べてもらえます。https://www.moj.go.jp/isa/publications/privacy/record.html 英語力の証明書 大学によってビザ申請時に英語力の証明を求めるところもあります。GCSEやIBなどのスコアで証明できる場合と、イギリス政府が認定するSELT(Secure English Language Test)の結果しか受け付けてくれない場合があります。このSELTはイギリスのビザ取得専用の英語力試験です。中には「IELTS for UKVI」や「Pearson PTE Academic UKVI」などがあります。IELTSとは異なるもので、指定のスコアを満たすため改めて受験する必要があります。 申請費用と健康保険料(IHS) 申請時にはビザ申請料(£490)の支払いが必要です。さらにIHS(Immigration Health Surcharge)という健康保険料(£776×コースの年数)も支払います。IHSを支払うと、イギリス滞在中にNHS(国民保健サービス)を原則無料で受けられます。 ビザ申請の流れ 書類の準備ができたら、イギリス政府のUKVI(UK Visas and Immigration)の公式サイトから専用の申請フォームに情報を入力し、書類をオンラインで提出します。オンライン上の手続きが済んで、申請料及びIHSを支払うとVFS Globalのビザ申請センターの来館予約ができるようになります。日本には東京と大阪にビザ申請センターがあります。予約した日にパスポートを提出し、生体認証情(指紋と顔写真)を登録します。審査は通常3週間ほどかかり、終了しないとパスポートが返却されません。ビザはパスポートと共に返却されます。ビザ申請センターで受け取るか、郵送してもらうかを選べます。 審査開始後に財政能力証明書の提出を要求される場合があります。これはイギリスでの生活費をカバーできる資金があることを証明するためのものです。ロンドンの大学で勉強する場合は£12,492以上。ロンドン以外の場合は£10,224以上(授業料を除く)。つまりロンドンでの生活費: £1,438/月、ロンドン以外での生活費: £1,136/月: 9ヶ月分の生活費をカバーできる証明が必要です 。預金通帳や金融機関の取引明細書を英文に翻訳したものが必要です。あらかじめ準備しておくとビザ申請がスムーズに進むでしょう。  より詳しい流れについては下のサイトに説明してあるので、確認してください。https://www.westminster.ac.uk/sites/default/public-files/general-documents/student-visa-application-guide-applying-from-outside-uk-v2.pdf  申請は「何事も早めに」が鉄則! 前述の通りビザの審査には通常3週間ほどかかると言われています。繁忙期にはそれ以上の時間がかかることもあります。ビザ発行が渡英日に間に合わずフライトを変更せざるを得なかった友達が何人かいました。審査期間が多少長くなってもいいように、早めに必要書類を集めて申請することが大事です。「ビザ申請ドットコム」や「IMMIGRATION.UK」といったビザ申請を代行してやってもらえるサービスがあり、書類の翻訳など自分でできるか不安があった僕は活用しました。利用すれば必要な書類を揃えて代行者に提出するだけです。その後の申請フォームの入力やビザ申請センターの予約などは全部やってもらえます。  寮とシェアハウスの探し方 ビザ申請と並行して、イギリスでの住居を確保する必要があります。選択肢としては大学が運営している大学寮、民間の学生寮、シェアハウスなどがあります。 大学寮 vs 民間の学生寮の違い 同じ大学の人と交流できる大学寮は、初めての留学で最も安全で便利な選択肢だと思います。特にロンドンなどの都市部では、民間の賃貸物件の家賃が高いです。そのため、大学寮を利用することでコストを抑えられます。僕は大学1年の時に大学寮で暮らして、2、3年の時は民間の学生寮で暮らしていました。民間の学生寮だと、ロンドン中の大学から学生が集まるので他大学生との交流が深まります。ただし、これらの寮は人気が高く、申込期限が早いです。オファーを受け取ったらすぐに申し込むことをお勧めします。早めに申し込みをしなかったせいで、キャンパスから遠い場所にあったり、家賃が高い寮しか残っていなかったりという話も友達から聞きます。 大学が寮の情報を発信していますし、部屋の予約ができるResidence(住居)のサイトやWebポータルにも情報があるので、そこのSNSなどに登録して最新情報をチェックしましょう。  僕が住んでいた民間の学生寮 シェアハウス探しの注意点と便利サイト シェアハウスは費用を抑えつつ、学生のみならず現地の人々と交流できる点が魅力的です。ただし、契約詐欺や知らない人とシェアしなければいけないというリスクもありますので、信頼できるサイトを利用して物件を探し、可能であれば現地で内見してから契約を結ぶことが望ましいです。住居探しには、Rightmove(https://www.rightmove.co.uk/)やZoopla(https://www.zoopla.co.uk/)などの物件検索サイトが便利で、よく使われています。また、SpareRoom(https://www.spareroom.co.uk/)を利用すれば、ルームシェアの相手を見つけることもできます。  必須手続き: eVisaについて 返却されたパスポートに載っているビザはあくまで仮のEntry Clearance Visa(入国許可証)というもので、発行されてから90日まで有効です。正式なビザはeVisa(Online immigration status)という電子書類です。UKVIから送られてくる案内に従い、オンライン上でビザの申請番号やパスポート番号を登録して、アカウントを作成します。 イギリスに入国する際、パスポートのビザだけでなくeVisaの提示が求められる場合があります。そのため渡航前に手続きを済ませておくといいでしょう。これまではBRP(Biometric Residence Permit)カードという物理的な書類だったのでした。2025年の1月からオンラインに置き換わりました。 今回紹介したプロセスの他にも航空券を予約したり、持ち物を準備したりするなど、渡英までにやっておく必要があることはたくさんあります。それらについてはまた別の記事で書きますので、楽しみにしていただければ幸いです。CASやビザの発行などには思っている以上に時間がかかるものもあります。留学生活がスムーズに始められるよう、計画的に準備を進め、安心して渡英しましょう。  https://www.gov.uk/student-visa

【2026−2027年開催】海外大生向け就活イベント14選|ボスキャリ・ロンキャリなどを解説

こんにちは!編集長のMidoriです。今回は海外大生が参加できる就活イベントを紹介していきます。 海外大学に留学していると、日本の就職活動に関する情報を得る機会が限られます。また、日本企業の採用スケジュールと海外大学の学期日程が異なるため、就活を進めにくいと感じる人も多いでしょう。 そこで活用したいのが、海外大生向けの就活イベントや就活支援サービスです。企業と直接話せるイベントから、ES(エントリーシート)添削や面接対策を受けられるサービスまでさまざまな選択肢があります。この記事では、海外大生におすすめの就職活動イベントや就活支援サービスをまとめて紹介します。 PASSPORTERでは、2026年6月20・21日開催の東京サマーキャリアフォーラムに合わせて、就活生の交流会を企画しています!東京にいる方はぜひチェックしてみてください! この投稿をInstagramで見る PASSPORTER / 留学メディア&コミュニティ(@passporter_)がシェアした投稿 海外大生・留学生のリアルな就活事情 海外大生の多くは、就活サイトで情報収集をしながら、オンライン説明会や面接を活用して就職活動を進めています。一方で、日本の大学生のように学内説明会やキャリアセンターを活用しにくいため、企業との接点を作る目的で就活イベントに参加する人も多くいます。 特に、夏休みや冬休みの一時帰国期間には、ボスキャリやTKF Global Talent Expoなどのイベントに参加し、企業説明会や面接を受けるケースが一般的です。そのため、海外大生の就活では、就活サイトによる情報収集と就活イベントへの参加を組み合わせながら進める人が多いと言えるでしょう。 海外大生向けキャリアフォーラム・就活イベント一覧(開催時期順) イベント開催時期開催場所主催特徴東京サマーキャリアフォーラム6月東京CFN日本最大級の選考直結型イベント大阪キャリアフォーラム7月大阪CFN西日本最大級の選考直結型イベントBETAE Summer Meet Up7月東京BETAE少人数制の座談会形式(※選考直結型ではない)TKF Global Talent Expo8月東京TKF海外大生特化の大型イベントCFN BRIDGE VENTURE COMPANIES8月東京CFNベンチャー企業に特化ボストンキャリアフォーラム11月ボストンCFN世界最大級の選考直結型イベント東京ウインターキャリアフォーラム12月東京CFN冬休みの一時帰国中に参加しやすいロンドンキャリアフォーラム2月ロンドンCFNヨーロッパ最大級の選考直結型イベントロサンゼルスキャリアフォーラム4月ロサンゼルスCFN西海岸唯一の選考直結型イベント 日英バイリンガル人材向けの就職イベントで有名なものといえば、CareerForum.Net(CFN)が主催するキャリアフォーラムがあります。海外大学に在学中の学生や留学経験者、海外勤務経験者など、グローバルなバックグラウンドを持つ人材を対象としていて、日本国内外で開催されています。 現在は、ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)をはじめ、ロンドンキャリアフォーラム(ロンキャリ)、東京サマーキャリアフォーラム、大阪キャリアフォーラム、ロサンゼルスキャリアフォーラム(ロスキャリ)などが開催されており、地域や時期に応じて参加しやすいイベントを選ぶことができます。 参加するにはCFNへの登録が必要で、事前にレジュメを登録して企業へ応募します。イベント当日は企業ブースで説明を聞くだけでなく、事前に予約した面接や当日応募による選考を受けることも可能です。また、企業によってはウォークインを受け付けているところもあります。 ボスキャリ当日の会場の様子(CFNウェブページより) キャリアフォーラム以外には、TKFやBETAE(ビーテ)などが主催するキャリアイベントも盛り上がりを見せています。 これらのイベントはいずれも、一般的な合同企業説明会とは異なり、企業説明だけでなく面接や選考も同時に行われることが大きな特徴です。企業によってはイベント期間中に複数回の面接を実施し、その場で内定や内々定につながるケースもあります。そのため、短期間で効率的に就職活動を進めたい学生から高い人気を集めています。 東京サマーキャリアフォーラム こちらは日本最大級の日英バイリンガル就活イベントです。東京で開催されるキャリアフォーラムは夏と冬にそれぞれ一回で、夏のほうが規模が大きいです。 開催時期 例年6月に開催され、2026年は6月20日~21日 開催場所 東京ビッグサイトの西展示棟1・2ホール(東京都江東区) 参加企業 大手日系企業、外資系、IT系、メーカーなど220社 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 6月下旬に日本で開催されますので、イギリスに留学している多くの学生は一時帰国で日本にいるため、参加しやすいと思います。ボスキャリやロンキャリと同様、会場で面接ができるため、その場で内定が出るチャンスがあります。また、正社員採用だけでなく、インターンシップや職務経験者向けのポジションの求人もあります。 キャリアフォーラムの2日間とも開場前に特別セミナーが開催され、選考を進める上で心がけるポイントなどが解説されます。こちらは予約不要で、当日先着順で受付していますので気になる人は公式サイトを確認しておきましょう。 イベント後にはボスキャリの攻略セミナーが開催されます。こちらも同様に予約不要で、当日先着順で受け付けています。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。夏の一時帰国中に参加する学生も多いため、帰国スケジュールとあわせて計画を立てておくとよいでしょう。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/tks 大阪キャリアフォーラム 大阪キャリアフォーラムは西日本最大級の日英バイリンガル就活イベントです。 開催時期 例年7月に開催されて、2026年は7月4日(土)に開催されます。 開催場所 ハービスOSAKAのHERBIS HALL(大阪市北区) 参加企業 総合商社、食品、メーカー、IT系など、幅広い分野の企業44社 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 東京でのイベントに参加しづらい関西在住の学生にとってはこの規模のキャリアフォーラムは貴重なチャンスです。また、7月は一時帰国中の学生が多いため、時期的にも参加しやすいです。一回で複数社を回れるのとその場で内定をもらえることがあり、効率よく就活を進められます。 また、企業を回るだけでなく、イベント中にはCFNスタッフによるレジュメ添削や模擬面接があり、アドバイスをもらうことができます。いずれも事前予約が必要であるため、気になる人は早めに予約しておきましょう。 イベント前後には面接対策やボスキャリ攻略などについての特別セミナーが開催されます。こちらは予約不要で、当日先着順で受け付けていますので、気になる人は公式サイトを確認して当日行くようにしましょう。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。事前にオンラインで対策セミナーが開催され、そこでCFNのスタッフに直接質問するなど積極的に活用するとより効果的です。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/osk BETAE Summer Meet Up(交流・ネットワーキングイベント) 海外大学に在学する正規留学生を対象とした対面型キャリアイベントです。海外大生向けキャリア支援メディアBETAE(ビーテ)が主催していて、人気企業と直接交流できる機会として注目を集めています。CFNやTKFのような合同就活イベントとは異なり、企業との座談会を中心とした交流重視のイベントであることが特徴です。 開催時期 例年夏休み期間に開催されています。 2026年は7月4日に東京で開催されます。事前応募が必要で、応募後に面談を経て参加が決定します。 開催場所 ビジョンセンター東京虎ノ門(東京・虎ノ門) 参加企業 総合商社、デベロッパー、コンサルティング、金融、メーカー、官公庁などが参加します 参加費 参加費無料(要事前登録) イベントの特徴 最大の特徴は海外大生と企業担当者が少人数でじっくり交流できることです。ローテーション形式で全参加企業と話すことができるため、短時間で複数業界・複数企業について理解を深めることができます。また、参加する社員は採用担当者だけでなく、実際に現場で活躍する社員やグローバル業務に携わる社員も多く、企業のリアルな話を聞くことができます。さらに、海外大学生が100名以上参加するため、他大学の学生とのネットワークづくりの場としても活用できます。 一方で、CFNやTKFのような選考直結型イベントではなく、企業研究やネットワーキングの要素が強いイベントです。そのため、イベント当日に面接や内定まで進むケースはなく、就活初期〜中期の情報収集を目的とした参加が向いています。 イベント自体は企業との交流や業界研究を目的としており、その後に企業のインターンシップや本選考へ進むケースが一般的です。ただし、イベント参加者限定の選考案内や特別イベントに招待されることもあります。 参加対象者 海外大学に在学する正規留学生で、27卒、28卒をはじめ全学年参加可能で、就活を始めたばかりの低学年から本選考を控えた学生まで幅広く参加しています。なお、交換留学生は対象外です。特に商社、デベロッパー、コンサルティングファームなどの人気業界に興味がある学生や、海外大生同士のネットワークを広げたい学生におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはBETAEへの会員登録とイベント応募を行いましょう。応募後は事前面談が実施されるため、自身のキャリアプランや興味のある業界について整理しておくことをおすすめします。また、座談会形式で企業担当者と直接話す機会が多いため、参加企業の事業内容や採用情報を事前に調べ、質問したい内容を考えておくとより有意義な時間を過ごせるでしょう。 公式サイト https://betae-career.com/find_an_event/betae_smu_2026/32989 TKF Global Talent Expo TKF Global Talent Expoは、海外大学に正規留学している日本人学生を主な対象としたキャリアイベントです。TKF Projectが主催する海外大生向け最大級の内定直結型就活イベントです。企業説明会だけでなく面接や選考会も実施されるため、短期間で選考を進めたい海外大生から注目を集めています。 開催時期 例年夏休み期間で、2026年は8月8日、9日に開催されます。 開催場所 東京ビッグサイト(東京都江東区) 参加企業 総合商社、デベロッパー、コンサルティングファーム、金融機関、メーカーなど、海外大生採用に積極的な企業が参加しています。2025年の前身イベントには51社が参加し、2026年は約100社規模への拡大が予定されています。 参加費・渡航費 参加費は無料です。 また、海外から帰国して参加する学生向けに特待生制度(奨学金制度)が設けられており、選考を通過した学生は帰国費用の補助を受けることができます。2026年は前年よりも大幅に制度が拡充される予定です。 イベントの特徴 最大の特徴は、海外大学の正規留学生を中心に参加者を限定している点です。海外大生向けに特化したイベントであるため、企業側も海外大学生の採用を前提として参加しているため、留学経験や国際的なバックグラウンドを評価する企業と出会いやすい環境が整っています。 また、企業説明会だけでなく面接や選考会も実施されるため、その場で選考が進んだり、内定につながったりする可能性があります。イベント自体も「内定直結型」を掲げており、短期間で選考を進めたい学生に向いています。夏休み期間中に集中して就職活動を進められる点も魅力でしょう。 参加対象者 海外大学に正規留学している日本人学生が主な対象です。現地学生やダブルディグリー留学生も参加可能で、一部の交換留学生についても参加枠が設けられています。27卒、28卒など卒業年度を問わず参加できるため、低学年の学生がインターンシップや業界研究を目的に参加することも可能です。 事前に準備すべきこと まずはイベントへの事前登録を行いましょう。企業によっては事前応募やプロフィール登録が必要になる場合があります。また、イベント当日に面接が実施されることもあるため、レジュメの準備や自己PR、志望動機の整理を行っておくことをおすすめします。帰国を伴う場合は、航空券や宿泊先の手配も早めに進めておくと安心です。特待生制度への応募を検討している場合は、応募条件や締切も確認しておきましょう。 公式サイト https://tkf-global.jp/event_tokyo2026 CFN BRIDGE VENTURE COMPANIES こちらはベンチャー企業が参加するイベントで、他のCFNのキャリアフォーラムと同様、日英バイリンガルの学生や大学院生などが対象です。 開催時期 2026年8月7日 開催場所 東京都立産業貿易センター浜松町館(東京都港区) 参加企業 IT系、コンサルなど18社(7月8日時点) 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 他のキャリアフォーラムとの一番の違いはベンチャー企業のみが参加するという点です。また、夏に開催されますので、一時帰国中のイギリス留学生にとって参加しやすいです。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。興味のある企業の募集要項を確認し、必要書類を準備しておきましょう。また、事前応募や面接予約が必要な企業も多いため、面接対策や自己PRの準備も進めておくことをおすすめします。ベンチャー企業との出会いを重視するイベントのため、自分が興味を持つ業界や企業について事前に調べておくと、当日の面談をより有意義に進めることができます。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/br1/?utm_source=Website&utm_medium=Website&utm_campaign=VentureCompanies_cf ボスキャリ(ボストンキャリアフォーラム) ボスキャリは世界最大級の日英バイリンガル就活イベントで、2025年は9300人以上の学生、求職者が参加しました。 開催時期・申込スケジュール 例年11月に開催されて、2026年は11月20日(金)~22日(日)に開催されます。夏頃から企業エントリーが始まり、秋に面接予約が本格化します。 開催場所 Hynes Convention Center(アメリカ・ボストン) 参加企業 総合商社、外資コンサル、Big4、メーカー、IT系、金融系など、幅広い分野の企業約200社 参加費・渡航費 参加費無料(事前登録必須)。航空券、宿泊費は自己負担ですが、トラベルスカラシップという渡航費補助制度があります。こちらは事前申込必須で、抽選に当たればイギリスや日本から行く場合$350が支給されます。トラベルスカラシップの応募資格は他にもあり、申し込む前には必ず公式サイトを確認しましょう。 イベントの特徴 前述の通り、ボスキャリは世界最大規模の日英バイリンガル就活イベントで、海外大生採用に慣れた企業が多く参加します。一回で複数社を回れるのとその場で内定をもらえることがあり、効率よく就活を進められます。ただし参加する就活生が多いため、人気企業では競争が激しくなる傾向があります。また、ボストンまで行かないといけないため、高いコストがかかります。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、英文レジュメを作成しましょう。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。参加を決めたら、航空券や宿泊先の手配も早めに進めておくと安心です。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/bos 参加体験談はこちらから: https://passporter-media.com/articles/46/ 東京ウインターキャリアフォーラム その名の通り、冬に東京で開催される日英バイリンガル就活イベントです。 開催時期 例年12月に開催されます。2026年の開催日はまだ公表されていません。 開催場所 2025年は東京ビッグサイト西4ホール(東京都江東区) 参加企業 総合商社、旅行、メーカー、IT系、金融系など、幅広い分野の企業約100社(2025年情報) 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 冬に東京で開催される日英バイリンガル就活イベントで、海外大生採用に慣れた企業が多く参加します。一回で複数社を回れるのとその場で内定をもらえることがあり、効率よく就活を進められます。ちょうどクリスマス休みに入っている時期ですので、一時帰国している学生も多く、参加しやすいです。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。興味のある企業の募集要項を確認し、必要書類を準備しておきましょう。また、事前応募や面接予約が必要な企業も多いため、面接対策や自己PRの準備も進めておくことをおすすめします。開催前にはオンライン交流会や相談会が実施されるため、不安なことがあれば事前に相談しておくと安心です。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/tkw1 ロンキャリ(ロンドンキャリアフォーラム) ロンキャリはヨーロッパ最大規模の日英バイリンガル就活イベントで、ロンドンで開催されますのでイギリス留学している学生にとって参加しやすいです。 開催時期 例年2月に開催され、2026年は2月21日~22日でした。 開催場所 West Hall, Olympia(イギリス・ロンドン) 参加企業 主にコンサル、金融、メーカーなど約40社 参加費・渡航費 参加費無料(事前登録必須)。ボスキャリと同様にトラベルスカラシップ制度があり、イギリス国内だけでなくヨーロッパの対象学生に交通費が補助されます。こちらは事前申込必須で、抽選に当たればそれぞれの地域に応じた額が支給されます。トラベルスカラシップの応募資格は他にもあり、申し込む前には必ず公式サイトを確認しましょう。 イベントの特徴 ボスキャリと比べると規模が小さく、落ち着いた雰囲気で面談しやすいです。ただし規模が小さい分、参加企業数は限定的です。ボスキャリと同様、当日面接という場合もあり、比較的速く就活が進みます。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと こちらもボスキャリ同様、まずはCFNに登録し、英文レジュメを作成しましょう。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/ldn @passporter_ ロンキャリって何?ボスキャリとの違いは by Ayaka ロンキャリは、イギリス・ロンドンで開催される海外大生向けの就活イベント🇬🇧 ボスキャリとの違いはまず「企業数」。ボスキャリは企業数も多く、採用枠も多い。ロンキャリは参加企業数が少な分採用枠も少なめ。勤務地はどちらも日本配属が中心。 「開催地」の違いは、ボスキャリ→ボストン、ロンキャリ→ロンドン。 「開催時期」も違っていて、ボスキャリは年末ごろ、ロンキャリは年始ごろ。 「参加者」は、ボスキャリ→北米中心、ロンキャリ→ヨーロッパ中心。 ボスキャリのほうが規模が大きいけど、ロンキャリならではのメリットもある‼️ メリット①二日間だから体力的にも楽 企業数が限られている分狙い撃ちができるから、初参加でも回しやすい! メリット②ボスキャリのいい練習になる しかも最近参加企業数が増えているから、今後もっと伸びる可能性もある。企業によってはイギリス🇬🇧と日本🇯🇵のインターン枠も出てるから、イギリス在住の学生はぜひチェックしてみてね。 ➡️ メディアサイトでは留学生によるお役立ち記事も読めるよ!プロフィール欄のリンクからアクセス @passport_to___ 【Who are we?】 📚 海外留学を目指す学生や、いま留学中の学生に向けて 経験者のリアルな情報を発信しています。 🎓 運営メンバーは現役海外大学生&卒業生! 留学を目指す人と留学生がつながれる場所になっています✨ 🤝 海外大学生同士でつながれるコミュニティ 交流会や就活・キャリアイベントを開催予定 ! #留学生活#海外大学#イギリス留学#イギリス大学#就活 ♬ Vlog - wouldliker ロスキャリ(ロサンゼルスキャリアフォーラム) ロスキャリはアメリカ西海岸で唯一のキャリアフォーラムです。 開催時期 例年4月に開催され、2026年は4月11日~12日でした。 開催場所 Los Angeles Convention Center South Hall G(アメリカ・ロサンゼルス) 参加企業 コンサル、金融、IT系、メーカーなど約50社 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 ボスキャリと比べると規模が小さく、落ち着いた雰囲気で面談しやすいです。ただし規模が小さい分、参加企業数は限定的です。ボスキャリやロンキャリと同様、当日面接という場合もあり、比較的速く就活が進みます。 イベントの2日間とも開場前特別セミナーがあり、ロスキャリを最大限活用する方法などをCFNスタッフが解説してくれます。 その他にもレジュメの書き方やケーススタディのワークショップ、そしてレジュメ添削や模擬面接が開催されます。事前申込が必須だったり当日整理券を受け取る必要があったりと、受付はさまざまですので気になる人はあらかじめ公式サイトを確認しておきましょう。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと こちらもボスキャリ同様、事前にCFNアプリをダウンロードして、参加登録します。また、企業への事前応募、面接予約も必要です。ロスキャリ開催前には対策ウェビナーや相談会などが開催され、ロスキャリを最大限活用するために参加して準備万端で当日を迎えましょう。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/los 海外大生向け就活支援サイト主催のイベント サービス開催時期開催形式・場所特徴マイナビ国際派就職通年オンライン・東京など合同説明会や就活座談会が充実LabBase通年オンライン中心研究内容を生かした就活が可能ONE CAREER通年オンライン・主要都市業界研究や企業研究向けConnect Job通年オンライン中心個別サポートや特別選考あり帰国GO.com通年オンライン中心ES添削や模擬面接などのサポートが充実 マイナビ国際派就職 マイナビ国際派就職は、海外大学生や留学経験者、外国人留学生向けに就職活動支援を行うサービスです。キャリアフォーラムのような単発イベントではなく、合同説明会や企業セミナー、就活対策講座などを年間を通して開催しています。 開催時期 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。特に夏休み期間、冬休み期間、就活本選考前には合同企業説明会やオンラインイベントが増える傾向にあります。参加には事前予約が必要な場合が多いため、公式サイトで最新情報を確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 対面イベントは主に東京や大阪などの主要都市で開催され、海外からでも参加しやすいようオンラインイベントも充実しています。 参加企業 主に日系企業が中心です。メーカー、商社、IT、金融、インフラ、人材など大手企業から中堅企業まで幅広く参加します。 参加費・渡航費 参加費は無料です。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 マイナビ国際派就職は、海外大学生や留学経験者向けの合同説明会や就活セミナーを開催していて、日本での就職を目指す学生にとって企業研究や情報収集の場として活用できます。CFN主催のキャリアフォーラムのように短期間で選考や内定獲得を目指すイベントというよりは、幅広い企業と出会いながら就職活動の準備を進められることが特徴です。また、オンラインイベントも多く開催されているため、海外に滞在しながら参加しやすい点も魅力でしょう。 一方で、参加企業は日系企業が中心であり、外資系企業や海外大生向け採用に特化した企業は比較的少ない傾向があります。また、イベント参加後は通常の採用フローに沿って選考が進むことが多く、キャリアフォーラムのようにイベント期間中に内定まで進むケースは一般的ではありません。 参加対象者 27卒、28卒で海外大学・大学院に在学中の学生や留学経験者、帰国子女など、日本での就職を目指すグローバル人材を主な対象としています。海外大学生向けの合同説明会や就活イベントも開催されており、就職活動を始めたばかりの人から本選考を控えた人まで幅広く参加できます。特に、日本企業について理解を深めたい人や、まずは企業研究・業界研究から始めたい人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはマイナビ国際派就職に登録しましょう。 イベントによっては事前予約が必要です。自己PRやガクチカを整理しておくと、企業との交流やその後の選考にスムーズに対応できます。 また、企業研究を行い、興味のある企業を事前にリストアップしておくことをおすすめします。 公式サイト https://global.mynavi.jp LabBase LabBaseは、理系学生・大学院生向けの就職支援サービスです。研究内容を登録することで企業からスカウトを受けられるほか、理系人材を対象としたキャリアイベントや合同説明会も開催しています。特に研究内容や専門性を重視する企業が多く参加しているため、研究経験を活かして就職活動を進めたい人に人気があります。 開催時期 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。 業界研究イベントや合同説明会、企業との交流会などが定期的に実施されており、参加には事前登録や予約が必要な場合があります。最新の開催情報は公式サイトで確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 オンラインイベントが比較的多いため、海外大学や大学院に在学中の学生でも参加しやすいのが特徴です。対面イベントは主に東京を中心に開催されています。 参加企業 研究開発職や技術職を募集する企業が中心です。製薬、化学、食品、IT、AI、半導体、電機メーカー、素材メーカーなど、研究職や開発職の採用に積極的な企業が多く参加しています。 参加費・渡航費 参加費は無料です。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 LabBaseの最大の特徴は、学歴やガクチカだけでなく、研究内容や専門性を重視して企業とマッチングできる点です。研究概要を登録することで企業からスカウトを受けられるほか、イベントでは研究内容について企業担当者と直接話す機会もあります。そのため、修士課程や博士課程の学生、研究職や技術職を志望する学生にとって効率的に企業と出会うことができます。 一方で、参加企業の多くは理系採用を目的としているため、文系学生にはあまり向いていません。また、総合職採用よりも研究職・技術職採用が中心であるため、職種によっては選択肢が限られる場合があります。 イベント参加後は通常の採用フローに進むケースが一般的です。 企業によってはイベントをきっかけに早期選考や特別選考へ案内されることもありますが、CFN系イベントのように数日で内定が出るケースは多くありません。 参加対象者 27卒、28卒で理系学部生、大学院生、博士課程学生を主な対象としています。特に研究経験を活かしたい人や、研究職・開発職・技術職を志望する人におすすめです。海外大学や海外大学院に在学している学生も参加できるため、日本で研究開発職として働きたい人にとって有力な選択肢の一つとなるでしょう。 事前に準備すべきこと まずはLabBaseに登録し、自身の研究内容や専門分野を詳しく記入しましょう。LabBaseでは研究概要が企業とのマッチングに大きく影響するため、研究テーマや成果、使用した技術などを分かりやすく整理しておくことが重要です。また、参加企業の事業内容や募集職種を事前に確認し、自分の研究との関連性を説明できるよう準備しておくとよいでしょう。 公式サイト https://compass.labbase.jp/careerevent One Career ONE CAREER(ワンキャリア)は、新卒向け就職支援サービス「ONE CAREER」が主催する就活イベントです。合同企業説明会や業界研究イベント、企業ごとのセミナーなどが年間を通して開催されており、国内外の学生が幅広く参加しています。海外大学生向けの特集やイベントが組まれることもあり、日本での就職を考える留学生や海外大生にとって情報収集や企業研究の場として活用できます。 開催時期・申込スケジュール 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。 業界研究イベントや企業説明会、選考対策イベントなどが定期的に実施されており、特に夏季・秋季・本選考前の時期に開催数が増える傾向があります。イベントごとに申込締切が設定されているため、最新情報は公式サイトで確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 オンラインイベントが充実しているため、海外に滞在している学生でも参加しやすいのが特徴です。対面イベントは主に東京や大阪などの主要都市で開催されています。 参加企業 大手日系企業から外資系企業、ベンチャー企業まで幅広い企業が参加しています。総合商社、コンサルティング、IT、メーカー、金融、広告、人材などが主な業種です。イベントごとに参加企業は異なりますが、人気企業が参加することも多く、業界研究の機会として活用できます。 参加費・渡航費 参加費は無料です。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 幅広い業界・企業の情報を一度に収集できます。企業説明会だけでなく、就活対策講座や業界研究イベントも開催されており、就職活動を始めたばかりの学生でも参加しやすいでしょう。また、オンライン開催のイベントも多いため、海外大学に在学している学生でも気軽に参加できます。 一方で、CFN主催のキャリアフォーラムのように面接や選考をその場で進めるイベントは少なく、企業研究や情報収集の側面が強い傾向があります。そのため、短期間で内定獲得を目指すというよりは、就職活動の準備や企業との接点づくりに活用するイベントといえるでしょう。 イベント参加後は通常の採用フローに進むケースが一般的です。 イベントをきっかけにインターンシップや早期選考へ案内されることもありますが、キャリアフォーラムのようにイベント期間中に内定まで進むことは一般的ではありません。 参加対象者 ONE CAREERイベントは、日本国内だけでなく海外留学している大学生・大学院生を対象としています。27卒、28卒をはじめ学年を問わず参加できるイベントも多く、就職活動を始めたばかりの人から本選考を控えた人まで幅広く利用されています。特に、さまざまな業界や企業について知りたい人や、まずは企業研究・業界研究を進めたい人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはONE CAREERに登録し、参加したいイベントを予約しましょう。イベントによっては事前アンケートやプロフィール登録が必要な場合があります。また、参加企業について事前に調べ、自分が興味を持つ業界や企業を整理しておくと、イベントをより有効活用できます。企業への質問をあらかじめ考えておくのもおすすめです。 公式サイト https://www.onecareer.jp/events/seminar?page=1&per=30&sort=time_limit_at&companiesToFollow=false&searchByCurrentUserGraduateYear=false&prefectures=%7B%22online%22%3Afalse%2C%22prefecture_ids%22%3A%5B%5D%7D&isOnecareerHostingEvent=false&upperLimitOfCompanyReview=5&lowerLimitOfCompanyReview=0&search_query= Connect Job Connect Jobは、グローバル人材の採用支援を行うフォースバレー・コンシェルジュが運営する就職支援サービスです。外国人留学生向けのサービスとして知られていますが、日本人の海外大学生向けの専用サービスも提供しており、企業説明会や選考会、キャリアカウンセリングなどを通じて日本での就職活動をサポートしています。海外大生限定の特別選考ルートが用意されることもあり、海外からでも効率的に就職活動を進められることが特徴です。 開催時期・申込スケジュール 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。 合同説明会や合同選考会、企業ごとの説明会・選考会、就活対策ウェビナーなどが随時開催されており、イベントごとに申込締切が設定されています。最新情報は公式サイトで確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 海外大生向けイベントはオンライン開催が多く、海外に滞在したまま参加できるものも少なくありません。また、ロンドンやソウル、台北など海外都市でのジョブフェア開催実績もあります。 参加企業 海外大学生やグローバル人材の採用に積極的な企業が参加しています。コンサルティング、IT、メーカー、商社、人材、インフラ、サービスなどがあります。イベントごとに参加企業は異なりますが、海外経験や語学力を評価する企業が多いことが特徴です。 参加費・渡航費 参加費は無料です。オンラインイベントも多いため、海外からでも費用を抑えて参加できます。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 Connect Jobの最大の特徴は、イベント参加だけでなく、個別キャリアカウンセリングや面接対策などのサポートを無料で受けられることです。海外大生向けの特別選考フローが用意されることもあり、企業によってはESやWebテストが免除されるケースもあります。また、海外大卒社員との座談会や交流イベントも開催されているため、海外から日本就職を目指す学生にとって貴重な情報収集の機会になります。 一方で、CFN主催のキャリアフォーラムのように数百社規模の企業が集まる大型イベントではなく、企業とのマッチングや個別サポートを重視したサービスです。そのため、多くの企業を一度に比較したい人にはやや物足りなく感じるかもしれません。 イベント参加後は通常の採用フローに進むことが多いですが、企業によっては海外大生向けの特別選考ルートや早期選考に案内されることがあります。CFN系イベントほどの短期決戦ではありませんが、一般応募よりもスムーズに選考が進むケースがあります。 参加対象者 Connect Jobは、27卒、28卒などで海外大学・大学院に在学中の日本人学生や留学経験者を主な対象としています。また、日本での就職を目指す外国人留学生も利用しています。特に、日本企業への就職活動が初めての人や、ES・面接対策など個別サポートを受けながら就活を進めたい人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはConnect Jobに登録しましょう。イベントによっては履歴書なしで応募できますが、選考に進む際にはレジュメや応募書類が必要になります。また、キャリアカウンセリングや面接対策を無料で受けられるため、積極的に活用することをおすすめします。興味のある企業や業界を事前に調べておくと、イベントをより有効活用できるでしょう。 公式サイト https://job.connectiu.com/job-event/japanese_speakers 帰国GO.com 帰国GO.comは、海外留学経験者や海外大学生を対象とした就職支援サービスです。2006年から運営されており、日本での就職を目指す留学生に向けて、企業説明会や就職セミナー、個別カウンセリングなどを無料で提供しています。過去にはUniversity of Edinburgh(エディンバラ大学)やUniversity College London(UCL/ユニバーシティカレッジロンドン)で企業のオンキャンパス選考会が開催されたことがあります。イベント参加だけでなく、ES添削や模擬面接などのサポートも受けられるため、海外から日本就職を目指す学生にとって心強いサービスです。 開催時期・申込スケジュール 年間を通してさまざまなイベントやセミナーが開催されています。 企業説明会や就活セミナー、大学訪問型イベント(オンキャンパスセミナー)などが随時実施されており、イベントごとに申込期限が設けられています。また、会員限定で参加できるWEB企業説明会もあります。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 オンライン企業説明会や就職カウンセリングが充実しているため、海外に滞在したままでも参加可能です。また、一部の大学では企業によるオンキャンパスセミナーや選考会も実施されています。 参加企業 留学生採用やグローバル人材採用に積極的な企業が参加しています。メーカー、商社、IT、建設、製薬、人材、サービスなどがあります。大手企業だけでなく、成長企業やグローバル展開を進める企業も多数掲載されています。 参加費 参加費は無料です。会員登録、カウンセリング、企業説明会、ES添削、模擬面接などのサービスも基本的に無料で利用できます。 イベントの特徴 帰国GO.comの特徴は、イベント参加だけでなく、就職活動全体をサポートしてくれる点です。経験豊富なカウンセラーによる個別相談に加え、ES添削や模擬面接、企業別アドバイスなども受けることができます。また、会員限定の企業説明会や非公開求人の紹介もあり、留学生向けのサポートが充実しています。 一方で、ボスキャリのような大規模合同就活イベントではなく、個別支援やマッチングを重視したサービスです。そのため、一度に多くの企業と接触したい人よりも、就職活動を伴走してもらいながら進めたい人に向いています。 イベント参加後は通常の採用フローに進むことが一般的です。 ただし、帰国GO.com経由で企業を紹介してもらったり、企業説明会から選考に進んだりするケースもあります。CFN系イベントのような短期集中型ではなく、中長期的に就職活動を支援するスタイルです。 参加対象者 帰国GO.comは、正規留学・交換留学・短期留学を問わず、留学経験のある学生を対象としています。また、現在留学中の学生だけでなく、今後留学予定の人も利用できます。27卒、28卒などの海外大学生や交換留学生、帰国子女など、日本での就職を考えている人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずは帰国GO.comに会員登録しましょう。会員になると、企業説明会への参加や就職カウンセリングの予約ができるようになります。また、ES添削や模擬面接などのサポートも受けられるため、就職活動を始めたばかりの人は積極的に活用することをおすすめします。興味のある企業や業界を事前に調べておくと、イベントをより有効活用できるでしょう。 公式サイト https://kikokugo.com 海外大生が就活を成功させるコツ 事前準備を徹底する 就活イベントは当日が本番ではなく、事前準備が重要です。特にCFN系列やTKFなどの選考直結型イベントでは、事前応募や面接予約が行われるため、早めにレジュメやプロフィールを準備しておきましょう。 積極的に企業や社員と交流する 興味のある企業だけでなく、これまで知らなかった企業の話も積極的に聞いてみましょう。実際に社員と話すことで企業の雰囲気や仕事内容への理解が深まり、新たな選択肢が見つかることもあります。 面接を意識して参加する 選考直結型のイベントでは、その場で面接が行われることもあります。自己紹介や留学経験、学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)などは、いつ聞かれても答えられるよう準備しておくと安心です。 イベント後の行動も大切にする イベントで終わりではなく、その後のインターンシップや本選考、OB・OG訪問につなげることが重要です。気になった企業には積極的に応募し、イベントで得たつながりを今後の就活に活かしましょう。

イギリスのNHS利用|留学生が知っておきたい医療サービス

イギリスの病院に行くとき、多くの人はNHS(エヌ・エイチ・エス National Health Service)という公共の医療制度を利用しています。留学生もビザ申請時に健康保険付加料(IHS)を支払えば、NHS提携の公立病院を受診できます。ですが、NHSをうまく活用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があるんです。 この記事では、留学前に知っておきたいNHSの基本的な使い方や、ビザ申請時に支払うIHSについて、さらに病院やGP(かかりつけ医 General Practitioner)の違い、実際に病気になったときの流れまでわかりやすく解説します。 Haruna これまでに何度もイギリスの病院を利用している現地在住者が解説します!どんな流れで医療サービスが受けられるのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。 イギリスのNHSって何?医療制度の基本 はじめに、イギリスの公的医療制度「NHS」の仕組みや利用方法についてわかりやすく解説します。 NHS(National Health Service)の概要 1948年にスタートしたイギリスのNHS(National Health Service)は公的な医療制度です。特徴は、多くの医療サービスが無料だったり、もしくは低料金で受けられること。留学生ももちろん対象。ビザ申請時にIHS(健康保険付加料)を支払うことで、NHSのサービスを使えます。 一部は自己負担になる場合もありますが、一般診療、救急医療、入院治療、妊産婦ケアなど幅広いサービスが無料です。 IHS(Immigration Health Surcharge)について イギリスに6か月以上滞在する留学生は、ビザ申請時に「IHS(Immigration Health Surcharge)」を支払っておくことで、ビザの開始日からNHSの医療をイギリス住民と同じように利用できるようになります。料金はビザの有効期間によります。 ビザの期間ごとのIHS料金 ビザの期間料金 ポンド/円6か月以下なし(申請がイギリス国内の場合は£388 / 約73,720円必要)6か月超〜1年未満£776 / 約147,440円 (1年分)1年£776 / 約147,440円1年超〜1年6か月以下£1,164 / 約221,160円 (1年半分)1年6か月超〜2年未満£1,552 / 約294,880円 (2年間分)2年£1,552 / 約294,880円 参考 https://www.gov.uk/healthcare-immigration-application/how-much-pay ※上記の内容は2025年5月時点での料金と為替レート(1ポンド=190円)です。IHS支払い時には最新の情報を必ずご確認ください。 オンライン上でビザ申請時にコースの開始日と終了日を入力し、デビットカードかクレジットカードで支払います。もしも支払いを忘れたり、金額が足りていないと UK Visas and Immigration(UKVI)からメールで知らされます。指定期間内に全額を支払わない場合はビザの申請が却下されてしまいます。 病院とかかりつけ医の違い(Hospital と GP) 日本では、自分の症状をベースに専門医を選んで直接病院に行くことが多いですよね。しかし、イギリスではまずかかりつけ医であるGP(General Practitioner)を訪問し、そこから病院(Hospital)の専門医を紹介してもらう流れです。 病院の外来は基本的に紹介制で、専門的な検査や手術、入院治療が必要な場合に利用します。救急(Accident and Emergency)でなければ、基本的にはGP→病院の流れが一般的です。 GPで相談できること GPは地域の診療所、かつ最初に相談する窓口で、必要に応じて病院や専門医を紹介してくれます。風邪や体調不良、慢性的な症状など病気や健康全般について相談でき、処方箋も出してくれます。 GPで診てもらい検査に進む場合は、その結果が出てから精密検査や追加診療で専門医のいる病院に紹介されるケースが多いです。診察は対面のときもあれば、GPに行かずに電話で遠隔診療する場合もあります。 閑静な住宅地にひっそりとたたずむGP 渡英後はまず「GP登録」から始めよう イギリスに到着したら、なるべく早めに「GP(かかりつけ医)」への登録をしましょう。登録のタイミングや方法をここからお伝えします。 登録のタイミングと方法 GPの登録方法は、直接GPに行くかオンラインのどちらかです。大学によってはキャンパスに近いGPを紹介しているので、スタッフに尋ねてみましょう。 GPの登録方法 ①GPを探す NHSの公式サイト「Find a GP(GPを探す)」から、新規登録者を受け入れているか、受付時間、利用者の口コミを確認できます。自宅から近く便利なGPに登録する人が多い傾向にあります。 ②登録フォームに入力/記入する 登録フォームは、各GPのウェブサイト、NHSアプリから入手できます。GPで渡される用紙も可能です。 【登録に必要な情報】 氏名 住所 生年月日 学生ビザ証明の共有コード(Share Code) 連絡先(緊急連絡先も含む) 現在の健康状態・病歴 アレルギーの有無 服用中の薬 など 身分証明や住所証明についてはGPによります。地域内の住民のみを受け入れているGPへの登録には、住所証明を用意した方が無難です。また、なかには新規の登録者を受け入れていないGPも。 もしも、留学中に住所が変わる場合はGPへ報告しましょう。NHSの予約に関することや検査結果などが郵便で送られてくることがあります。引っ越し先が登録中のGPの地域外でも、新居に近い新しいGPに移ることができます。 GPの予約方法・診察の流れ 診察は予約制です。コロナのパンデミックを経て、多くのGPでは感染拡大を避けるために、予約をしてからGPへ来てもらう形を取っています。予約方法は、電話、もしくはオンラインです。電話予約はすぐにつながらず、かなり待たされる場合も。オンライン予約を実施しているGPでは、NHSアプリや各GPの予約サイトからリクエストできます。 私が登録しているGPの場合は、GPの予約システムからメッセージ形式で問い合わせをし、少し待ったあとにメッセージや電話で返信があります。問い合わせ内容によっては、看護師や医師と遠隔で会話し、そこで診察が終わる場合もあります。もしくは対面での予約日を決めていきます。 オンラインのいいところは、問い合わせ内容を細かくテキストで伝えられるところです。電話での会話では医療専門用語がすぐに出てこず、詳細をすべて伝えきれないことも。オンラインで履歴を確認できるため、あとで詳細を振り返るのにとても便利です。近年どんどんオンライン化が進み、以前よりサービスの手軽さが上がったと感じています。 夜間や土曜日に予約が取れることもあり、大学のスケジュールに合わせて利用できるのは留学生にとってもうれしいですね。 実際に病気になったら?病院の使い方ステップ 実際に体調を崩したとき、どうすればいいのか不安に感じる方も多いかもしれません。ここでは、症状が出てから病院で診てもらうまでの流れや、緊急時の対応まで、具体的なステップをわかりやすく解説します。いざというときの参考にしてくださいね。 【NHS利用】症状が出てから病院へ行くまで ここでは、GPや病院などNHSを利用するフローの例をご紹介します。長年NHSを利用しているなかで遭遇した、よくあるパターンをシェアさせていただきますね。 NHS利用の流れ 問い合わせ(電話、オンライン) 問診(GP、電話、ビデオ通話) 必要に応じて診察や血液検査や尿検査などの実施(処方箋のみの場合もあり) 検査結果を聞く(GPか電話の場合が多い) 治療が必要な場合は処方箋をもらう or 病院紹介 【病院紹介の場合】 病院での診察予約に関する手紙が届く(病院が指定する予約日時の記載あり) 指定された予約内容を変更したい場合は病院に電話 予約日時の希望を伝え、確定 病院で診察・検査 GPで結果を聞く(病院の検査結果がGPに送られる場合) ※追加で検査を実施する場合は医師から連絡があり、新しい予約日時を相談する流れになります。 病院はGPと違って、多くの専門科が揃っており規模が大きいです。施設が広いため、初めて訪れる場合は指定の場所を見つけるのが難しいことも。予約時間の前に早めに到着しておきましょう。 病院の内部 NHS 111の使い方 NHS 111は、電話やオンラインですぐにGPにつながらない場合や、GPの診療時間外でも相談したいときに利用できる便利なサービスです。まずは電話かオンラインで問い合わせることで、どういったアクションを踏めばいいかをアドバイスしてくれます。相談内容によって対応は変わりますが、以下のような例があげられます。 看護師からの折り返し電話を予約 夜間・週末のGP診療を案内 歯科やメンタルヘルスなどの専門サポートを紹介 登録しているGPに連絡するよう指示 薬剤師に相談するよう案内 自宅で経過観察するよう指導 NHS 111では、病院の予約・キャンセルや診断書の発行はしてもらえないので注意してください。 参考 https://www.nhs.uk/nhs-services/urgent-and-emergency-care-services/when-to-use-111/ 緊急の場合はどうする? GPの診察を待てずに急いでいる!そんなときは緊急外来(A&E)や救急車(999)を利用します。 まず、A&Eについて。 A&E(Accident and Emergency/事故・緊急外来)は、GPの予約を待っていられないほどのつらい症状や怪我があるなど、緊急性の高い場合に利用します。Accident and Emergencyのほか、Emergency Department(救急部)やCasualty(救急)とも呼びます。着いたらまず受付で症状を伝えます。 過去に利用した感想は、とにかく待ち時間が長いということです。予約を取らないことと、重症患者が優先されるため、先に着いているのに後から来た人が早く診てもらっていたりします。診察の流れは、各自の状態によって変わります。 緊急時の例 緊急性が低く深刻でないと判断→GPの予約をすすめられる、処方箋をもらう 緊急の場合→専門病棟に移り場合によっては入院 病院の正面玄関と別にある緊急外来用の入り口 緊急外来ではとても待てないような、命に関わる緊急時であれば、999へすぐ電話を。交通事故や発作など重大なシチュエーションには迷わず利用しましょう。電話で聞かれる内容は、場所、999にかけた理由、連絡先など。救急隊員の到着を待っている間ににできることや、どれくらいで着くかも教えてくれます。 黄色と緑が目印の救急車  処方薬と薬局の使い方 診療後に薬が出されたら...?ここからは、NHSの処方薬の受け取り方や薬代について、基本的な情報をわかりやすくまとめました。 薬はGPが発行する「処方箋」で薬局でもらう GPでの診察が終わり、処方薬が必要であれば処方箋が出されます。診察後にGPと連携している近隣の薬局(Bootsなど)に行き、Prescription(処方箋)というコーナーでスタッフに自分の生年月日、名前、住所を伝えると、あらかじめ用意してある薬が手渡され、支払いに進みます。 薬局内の処方薬受け取りカウンター 薬代の仕組み NHSで処方してもらう薬の料金は、2025年の時点で処方薬1品につき※£9.90(約1,880円)です。ひとつの処方箋に複数の処方薬がある場合は、すべての薬の合計金額を支払います。ですが、留学生でも18歳以下で大学やカレッジでフルタイム教育を受けている学生はNHSの薬代が無料です。 処方薬が頻繁に必要な人は、処方箋前払いシステム(Prescription Prepayment Certificate)を利用するのも手です。各自のケースが対象になるかの確認は必要ですが、利用できる場合はかなりお得です。 例えば有効期限が3か月間のPPCは、事前に£32.05(約6,090円)支払えば、有効期間中にいくつでも薬を受け取れます(一部は適用外)。PPCの購入はオンラインがメインで、申請日から有効です。申請を完了すると、メールでPPCの証明書が送られてくるので、薬を受け取るときに提示できると便利です。 ※上記の内容は2025年5月時点での料金と為替レート(1ポンド=190円)です。 参考 https://www.nhs.uk/nhs-services/prescriptions/save-money-with-a-prescription-prepayment-certificate-ppc/ 市販薬はスーパーや薬局でも買える 処方薬以外はどうでしょうか。結論として、スーパー、薬局で簡単に手に入ります。痛み止めや風邪薬、胃腸薬、花粉症などのアレルギー薬、目薬、塗り薬など種類は豊富です。自分に合えば、留学中にイギリスで薬を買って服用することもできるので、必ずしも日本から持ち込まなくてもなんとかなる場合もあります。 ※個人差がありますので、薬の調達については慎重に判断されることをおすすめします。 NHSと留学保険の違い これまでNHSのサービスについてご紹介してきましたが、イギリス留学中に本当にNHSだけあれば安心なのだろうか?と不安に思う人もいるでしょう。ここからは、NHSのサービスが対象外になる場合と、留学保険との違いについてお話ししていきます。 NHSで医療費の支払いが発生する例 処方薬1品につき£9.90(約¥1,880円)かかるとお伝えしましたが、そのほかにも支払いが発生する例があります。 ・歯科医療 ・眼科治療 ・かつらや布製の医療用サポーター NHSのサイトでは、歯科医療について、治療が始まる時点で18歳未満、または19歳未満で所定のフルタイム教育を受けている場合は、NHSでの歯科治療が無料になると伝えています(治療内容によっては費用が発生する場合もあり)。 治療費がかかる場合には、日本より高いと言われていますので、渡英までに歯の状態を診てもらうと安心ですね。 眼科の例では、街中の眼鏡屋で行っている一般的な視力検査なら£20(約3,800円)ぐらいから受けられますが、専門的な検査になるとさらに費用がかかります。眼鏡を作る場合、場所によっては学生割引が使えるので、検査の前にリサーチしてみましょう。 NHSを使って治療ができる街中の歯医者 Haruna 実は私も、イギリスで歯の詰め物が取れてしまって、数ヶ月放置したあとに日本の歯医者にかかったのですが、衛生的に良くない!こんなに放っておくなんて!とすごく怒られた記憶があります…。 留学保険で補える部分もある NHSのサービスがこれだけ充実しているのなら、留学保険はいらないんじゃ?と思う人も多いでしょう。しかし、留学保険に入ることで受けられる恩恵も多いのが事実です。 NHSの病院、つまりはイギリスの公立病院を利用するとなると、無料で診療が受けられる分、長く待たされることもザラです。問題の症状が落ち着くまでに、ある程度の時間を要すこともめずらしくないのです。その点、留学保険に入っておくことで、プライベートの私立病院が利用できます。ロンドンには日系クリニックが数件あるため、日本人ドクターに日本語でサポートしてもらえる点もありがたいです。 私がまだ学生だったころ、もうダメかと思うような辛い症状があったときや、小さな手術を受けたときもすべて留学保険が適用され、プライベートの日系クリニックを利用しました。電話一本ですぐに予約がおさえられ、スムーズな日本語のサービスが受けられたことで、改めて保険の大切さを知りました。 ※持病や既往症は補償されない場合がありますので、各保険会社に問い合わせてみてください。 医療以外のトラブルにも留学保険が活躍します。加入するプランによりますが、盗難や破損、飛行機の遅延も補償されるケースがあります。 「何がどこまでカバーされているか」知っておくと安心 NHSのサービスだけでいいの? 心配だから留学保険に入る?答えは人それぞれ。留学生のなかには、医療サービスにおいてはNHSだけでじゅうぶんだった、という人もいれば、留学保険があってよかった、という人も。しっかりとそれぞれの特性を把握したうえで、自分に合った選択をしてみてくださいね。 医療の備えは安心な留学生活の第一歩 イギリス在住の筆者も、これまでに何度もNHSのお世話になってきました。幸い、GPの受付スタッフや看護師、医師たちには毎回親切にしてもらっています。電話やオンラインでの問い合わせには、ほとんど返信があり、しっかり話を聞いてくれます。ただ、サービスの質に関してはGPによりけり、という声も多いです。GP登録をする際には、口コミをチェックしたり、同じGPに登録している学生の話を聞いたりと、下調べをしておくとより安心です。 安心して留学生活が送れるように、医療面での準備を万全にしておきましょう! https://www.nhs.uk

UCL現役大学生の留学体験記!イギリス留学のリアルと道のり

京都からイギリスへ: UCL大学留学を決めるまで 自己紹介・バックグラウンド  はじめまして。Nanaです。京都市出身で、中学まで地元で過ごし、高校からイギリスの学校に進学しました。  現在は、University College London(UCL、ユニバーシティカレッジロンドン)でArts and Sciences(アーツアンドサイエンス)学科で勉強しています。一つの専門分野を3年間かけて学ぶ一般的なイギリスの大学とは異なり、この学科ではリベラルアーツ教育に似ていて、文理問わず幅広い分野の科目・デパートメントの授業を取ることができます。  留学を決意したきっかけ 中学2年生の時にスイスでサマースクールに参加した体験が留学を志した原点です。いろいろな国から生徒が来ていて、英語だけでなく、ドイツ語、イタリア語、フランス語などを操る同年代の生徒と出会いました。言語がもたらす新しい人との出会い、つながりや発見に心躍らされました。私もグローバルな世界で過ごしたいと強く思った経験でした。 学校選びから出発まで 本格的に留学を考え始めたのは中学2年生の冬あたりでした。サマースクールで訪れたスイス、友人がすでに留学していたアメリカとイギリスを留学先の候補にしましたが、結局イギリスとアメリカの学校に出願し、先にオファーが来たイギリスの学校に入学することに決めました。 友人に紹介してもらった留学エージェントを通して、学校の選定、受験、インタビュー(面接)を経て、イギリス南西部にあるTaunton School International(TSI、トーントンスクールインターナショナル)への入学が決まりました。インタビュー(面接)や試験はすべて、オンラインで行いました。 Taunton School International(トーントンスクールインターナショナル) の校舎 しかし、この時期(2020年)にちょうど新型コロナウイルス感染症が流行り始め、4月に予定していた渡英は先送りされてしまいました。イギリスには行けなかったものの、学校側がいち早くオンライン授業を導入したため、4月-6月の1学期間は日本の自宅で授業を受けました。思い描いていた留学の始まりではありませんでしたが、振り返ってみればホームシックにならず、少しずつ英語に慣れていく良い機会だったと思います。 Lancing College(ランシングカレッジ)のチャペル TSIではGCSEと呼ばれる中学課程に当たるものを1年間学習しました。2年目からはLancing College(ランシングカレッジ)という現地校に入学し、A-level経済、数学、応用数学、日本語を履修し、受験を経て、UCLに入学しました。 UCL大学生のキャンパスライフ ロンドンならではの魅力と学びの日々 現在通っているUCLはロンドン中心部にあり、1826年に設立された大学で、150を超える国から学生が集まる国際性と400以上のコースを提供し幅広い研究分野を持っているのが特徴です。ロンドンという大都市ならではの刺激的な環境もあり、学びだけでなく生活面でも多くの発見がある大学です。 University College London(UCL)に入学 リベラルアーツ型の学び: Arts and Science学科の特徴 大学ではArts and Science(アーツアンドサイエンス)と呼ばれるリベラルアーツの学科で勉強しています。この学科はイギリスの大学にしてはとてもユニークです。イギリスの大学では基本的に高校で専攻した教科を中心により深く学びます。例えば高校で経済を専攻すると大学でも経済学部やビジネス系の学部に進み、その学部で必修授業をとります。 しかし私の学部では多くの学問の知識をいかに融合させて社会課題の解決策にアプローチするのかに重きを置いています。こういった学問を英語ではInterdisciplinary studiesと呼び、分野横断的(学際的)な学びを意味します。社会課題を解決するのにもさまざまな切り口や専門知識が必要なうえ、分野が異なる人々と協力することも欠かせません。そのようなことを中心に学んでいます。 そのため、履修する授業の半分以上を自分で選択できます。学科の中で、3年間を通して全く同じクラスの組み合わせを取っている学生は誰一人いません。こういった環境が自分の学習生活を唯一無二にします。 実際に履修している授業紹介 私が今年取っている科目は、Principle of international public law(国際法)、Mathematical analysis, Real analysis(解析学)、Database system(データベースシステム)、Macroeconomics/Open and Closed economy(マクロ経済学)、Quantitative methods(定量調査)、Sustainable energy(持続可能エネルギー)、Mandarin(中国語)です。 分野がバラバラでそれぞれ全く関係なさそうに見えますが、Sustainable energyで学ぶエネルギー政策はMacroeconomicsの経済政策につながっていたり、Quantitative methodsで習得する基礎プログラミングはDatabase systemで応用できたりと、他の学生とは違った視点で問題の解決法を見いだすことができます。 課外活動とロンドンでの暮らし 日本語を教えるJapan Societyでの活動 授業外では、Japan Societyと呼ばれるソサエティ(サークル)に参加していて、2週間に1度、学生に日本語を教えています。 Finance and Economics Societyで得た学びと人脈 また、Finance and Economics Societyにも参加しており、週1くらいの頻度で開催されるロンドンの投資銀行などの金融業界で働く方によるセミナーに参加しています。UCLのネットワークはかなり広く、トップ企業で働く卒業生も多いので、いろんな人から話を聞けるチャンスがたくさんあります。 ロンドンの美術館・博物館巡りで深める学び ロンドンには大英博物館(British Museum)やナショナルギャラリー(National Gallery)など、たくさんの権威ある美術館と博物館が集まっていて、ほとんどが入場無料ということもあり、休日にはなるべく行くようにしています。 昨年取ったSocial Theoryの授業ではオリエンタリズム(西洋が東洋をどのようにとらえていたのかを研究する学問領域)のトピックを扱ったのでテムズ川畔にあるTate Britain(テート・ブリテン) の絵画を見に行きました。 Colonialism(植民地主義)などのトピックを考える際、博物館の作品は貴重なソースとなり、実際に鑑賞することでコンテンツの理解をより深めることができます。 高校留学・大学留学を通じて得た学び 広がった視野と情報へのアンテナ 留学して良かったことは、視野が広がったことと得られる情報が増えたことです。異なる文化や価値観を持つ人たちと関わる中で、自分が当たり前だと思っていた考え方が、実は国や環境によって大きく異なることに気づきました。Taunton School時代のルームメートはブルンジ人でした。初めて聞く国からの生徒だった彼女とどうしても話をしたくて、どんな国なのか、何語を話すのかなどを調べた記憶があります。 多様な視点を学べる国際的なクラスメートとの出会い 授業では、さまざまなバックグラウンドを持つクラスメートと意見を交わす機会が多く、同じテーマでも多様な視点があることを学べたのは、とても刺激的でした。日本では、自分がどの政党を支持しているか、政策まで議論することはなかったですが、イギリスでは自国の政策はもちろん、他のヨーロッパ諸国の政策まで網羅している学生も何人かいて、意識の高さがうかがえました。 経済の授業では特に、GDP(国内総生産)成長率やインフレ、利子率を必ず頭に入れておく習慣ができました。円安など、身の回りで起きていることが身につけた知識で理解できるようになっていくのが楽しかったです。 英語力と自己発信力の向上 また、英語でコミュニケーションを取る力が自然と身につき、自信を持って自分の意見を発信できるようになったのも大きな成長です。さらに、留学生活を通じて新しい友人や経験に出会い、自分自身の挑戦する力や柔軟性も養われたと感じています。 留学生活で感じた辛さと乗り越えた経験 言語の壁とコミュニケーションの葛藤 留学で辛かったことのひとつは、最初の頃に感じた言語の壁です。英検2級を取得後に渡英しましたが、授業では、ネイティブスピーカーや先生たちのスピードについていけなかったです。留学当初は宿題を終わらせるのにも、クラスメートの3倍時間がかかりました。 授業がわかるようになっても、友達との会話や冗談を理解し、話すまでにはかなり時間がかかりました。小学校の間に英会話塾に週1で通っていましたが、実際に会話しようとすると、自分のシャイな性格も相まって単語が出てこない場面が多くあり、自分の意見を思うように表現できず、もどかしさを感じることがありました。 辞書を片手に専門用語と格闘する日々 大学に入ってからは、専門的な単語も多くて、今でも辞書は手放せません。ですが、一つ一つの単語の意味を調べる習慣がついたことで、理解できない単元があっても、わかるまで調べたり文献を読んだりして、人一倍深い学びを得たと思います。 これからイギリス留学を目指す人へのメッセージ 留学は挑戦の連続ですが、ぜひ恐れずに一歩踏み出してみてください。その経験が、自分自身を大きく成長させ、未来への大きな力になるはずです。 https://passporter-media.com/articles/10/ https://jp.education-moi.com/article-51-ucl

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AI時代に海外留学する意義とは?AIに代替されない3つの力

こんにちは。最近、UCL(ユニバーシティカレッジロンドン)を無事好成績で卒業することができたので安心しています。Ayatoです。ところで日経平均株価の急変や中東問題、とある音楽が流行ったと思ったら次の世代の新たな音楽に取って代わられたり、話題が尽きない情勢ですが、その中でも圧倒的にニュースのヘッドラインや日々の話題をさらうのは人工知能を意味するArtificial Intelligenceの頭文字を取ったAIでしょう。私は、海外大学で学んだという稀有な背景を持つ一人の日本人として、時折海外教育の価値を改めて考えることがあります。 今回は、私のAIと海外教育に関する考えを、いくつかざっくばらんにご紹介しようと思います。この記事をきっかけに、自らの考えを発展させたり、海外大学で学ぶ気持ちを高めてもらえたら嬉しいです。 生成AIとの出会い ChatGPTが大学生の間で爆発的に知られ始めたのは、私がUCLのファウンデーションコースを終える間際のことでした(2023年4月ごろ)。友達がPCを囲んで騒いでいるのを聞きつけて、画面を覗き込んでみると、ただのチャットボックスのような画面がありました。特に驚きはしませんでしたが、その友達がこのチャットはエッセイを書くことができると言ったので、私は疑惑と期待を抱きながら次のような文章を打ち込みました。 「Write a 500-word essay on the impact of global warming referring to three perspectives.」 そうすると、ものの30秒でしょうか。あっという間に大量の文章が生成されました。生成されるスピードに追いつくように読もうとしましたが、なんとか要旨を捉えられました。これには驚きました。私が心血注いで考えてきた英検などの資格試験でよく問われる一般的で複雑になりうる問いについて、一瞬とも言えるスピードで回答してしまいました。これに対し、私は2017年ごろのiPodのインターフェースソフトウェアの大幅にアップデートにより見た目が大きく変わった時と似たような感動を覚えました。 「こんなことができるようになったのか」と。 AIが可能にしたことはとても多いです。しかし、デメリットに焦点が当たっている記事はあまり多くないため、両面を議論するようなスタイルで是非を考えるきっかけになるような記事を書こうと思います。留学によって得られる力を解説しながらAIとの付き合い方を論じていきます。 (The image is generated by GPT.)  ①個性|AIに任せた文章は個性が薄れやすい あらゆる情報や解決策がAIで手に入れられる状況にあること自体が問題なのではなく、自らが頭を捻って書いたのだという実感が得られないことです。何かを考えてそれをAIでチェックしたり、体裁を整えたりすることさえも本来であればしっかりと責任を持って行う必要のある事項です。 しかし、99%は自分の意に沿うものを出してくるからこれでいいかと妥協してしまう。その妥協はあまり感心できるものではありません。でもそうやって AIを使っているつもりが、次第にAIに判断を委ねるようになる ケースは実は少なくないのではないかと思います。最悪なケースだと、最初に考えることでさえ放棄して、AIが言うことの言いなりになっているという人のことも聞いたことがあります。 自分で考えて作ってチェックしたものは、それなりに情がこもっていて、文章の片鱗にその言葉の選び方や熱意が現れるはずです。しかし、AIは無難な表現を選びますから、目に留まるようなことはあまりないと感じます。 留学では個性豊かな集団の中で自分のアイデンティティを築き上げる これが海外に出ることと何の関係があるのかというと、海外では、個性のあふれる人がたくさんいます。私が最初に海外に出て多くの学生の中で揉まれた2週間目にはアイデンティティクライシスに陥ったものです。それは衝撃的なものですので、画一的な考え方に染まっていた自分を相対的に見るようになり、自らの個性を作り上げていくことになります。 人間ならではの深みはAIにはない そうしたときに、自分とは何かということを初めて自問自答することになります。AIは教えてくれません。いえ、世界の誰も本当の自分について教えてくれることはないのです。でも、そのことに海外に行けば気づけるのです。気づいてからたくさん考えて、そうして磨き上げた個性は、AIが生み出すような整った成果物にも、人間ならではの深みを与えるはずです。 私はそう考えていますが、ここでひとつ問いを残したいと思います。AIは人間と同じで、周りから学習していることは事実です。人間との違いは、学んでいる量がとても多いことです。個性とはどうあるべきでしょうか? (The image is generated by GPT).  ②問いを立てる力|AIは問いの目的を自ら決められない ある程度AIを使いこなしている人であれば、AIの利用範囲が限定的だということは理解できると思います。 もう少し具体化すると、例えば事務作業の代替をさせたい場合には文章を校正したり、調べごとをしたりすることには使えるかもしれませんが、業務そのものを代替させることは難しいです。 ここでいう業務というのは、何らかの仕事を最初から最後まで受け持つという意味です。人間であれば発案から最終成果物を一連の流れとして行うことができますが、AIが得意とするのはそのような複合的なタスクではなく、一つのプロセスを代替することです。 高度な推論能力を備えた、計算コストの高いAIモデルを利用することで、発案や成果物のチェックなども含めて行うことは可能ではあるものの、やはりなぜそれを行うのかを決め、完成した成果物が妥当かどうかを判断し、その結果に責任を負うことは、構造上AIにはできません。 留学によって「問いを立てる力」が身につく 海外で異なる環境に触れて多様な考え方やものの捉え方そのものに触れていると、立てる問いの角度が多様化し、多くのコミュニケーションにより鍛錬される語学力によって正確に表現できるようになってきます。ですから、AIに何かをやらせるにしても、問いの視座が変わります。その意味で、海外経験はAIに負けない背景を提供してくれていると思います。 (The image is generated by GPT). ③批判的思考力|AIはプロパガンダ装置になりうる 2024年3月、イーロン・マスクが率いるxAIは、Grok-1のモデルの重みとアーキテクチャを公開しました。これにより、一定の計算資源と技術を持つ開発者が、既存モデルを調査・改良する可能性が広がりました。 しかし、もしAIを政治利用したりAIが自我を持ったりするようなことになればどうでしょうか?どの国でも高潔な哲学者を雇ってAIを作らなければならないという理由は原理的にはないわけですから、好き勝手市民に信じさせたいことを教育すれば、どのような質問にも特定の方向性を助長するような回答をしてそれが市民の総意になっていくでしょう。 まさにAIに恐ろしいところは、批判的思考力を持たない数多くの人間を一網打尽にしてしまうところにあります。「まさか、AIが我々を破滅に追いやろうとはしていないだろう」「まさか、AIの裏には私利私欲のために動く政治家はいるはずがない」そういった思い込みが、我々の批判を弱くしているのではないでしょうか。 海外大学では批判的思考力が磨かれる 海外大学では、徹底的に批判的思考力を磨かれます。何か文章を書いたりプレゼンテーションをしたりしたら、「なぜそうすることを選んだのか」「このような場合もあるのではないか」「このような人々にとってはあまりよくない受け取られ方をするのではないか」「これは情報を捻じ曲げているのではないか」などの鋭い指摘に晒される機会が多くあります。そのような厳しい審査を経て単位が下りるので、海外大学の卒業生は特に多面的かつ建設的な批判を行う能力に長けていると周りをみていて感じます。 身近な例①:旅行計画でのAI利用 卑近な例を二つ挙げて議論してみたいと思います。第一に、他の記事でも取り上げた旅行計画についてです。旅行計画を立てるのには、細部への注意や効率よく回るための意思決定が重要です。AIを使いすぎると、本来であれば苦労してたどり着いた先の景色に感動していたところ、少し達成感が弱まるかもしれません。 それだけならまだ良いですが、ハルーシネーション(AIが事実とは異なる情報や存在しない架空の事実を、あたかも正しいことのように自信を持って出力してしまう現象)の影響で、あると思っていた交通手段がなかったり、最適な経路でなかったりする可能性もあります。 身近な例②:メール作成でのAI利用 第二に、こちらも他の記事で取り上げていますが、メールでのAI利用です。メールを書くにあたり、AIを使う従業員が増えてきたと聞きますが、実際早く正確にコミュニケーションをするためにより使われるようになっていくと思います。そんななかで自分が特に気をつけているのは、AIを誤字脱字などのチェックに留めて、内容や書き振りなどは自分の目でしっかりとチェックするということです。 当たり前と言えば当たり前ですが、この理由について、私は次のように考えています。AIは文脈を追うことが可能ですが、人間同士のコミュニケーションはメールに限らず対面であったりもします。つまり、関係性が離散的に発展する可能性があり、文字ベースの文脈だけでは全体像を捉えきれないリスクがあります。そこで、自分の目でしっかりとチェックして、書いたものを理解しているようにしています。 https://passporter-media.com/articles/47/ AIとの付き合い方 これだけ負の側面を持つAIですが、やはりスピード感のある世の中でAIを使わないと置いていかれると考えるのは自然なのではないでしょうか。非効率なことにこそ、自分の頭を捻って考えたというような教育的な価値がありますが、現にどんどんAIによって思考を代替することによってスピードを上げていくのが世の中です。その意味で、使い方を知っておくことは重要でしょう。 しかし、AIを使いすぎると短期記憶が少し弱くなると聞きます。つまり、物事の長い話の流れを捉えにくくなってしまう。AIを使わずに考えたときは、答えに辿り着くまでに何回も行ったり来たりを繰り返すので、全体像が自然と頭にできます。 しかし、AIを使うと部分部分を解いて、最後に人間がそれをパッチワークのように貼り合わせるだけで終わりなので、頭にも残りにくい。その場面にならないと思い出せない。今見ているものが、全体像と照らし合わせてどういう意味を持っているのかということを考える頭がなくなってしまう、そんな気がします。 海外大学では生成AIをどのように使っている? 実際に、AIが人間の思考能力に悪影響を与える示唆は多く見かけますが、具体的な対策が取られているのは海外大学に限るようです。日本の大学でも生成AIに関するガイドラインの整備は進んでいます。一方、大学や授業によって具体性や運用方法には差があります。 UCLの生成AI利用ガイドラインの一つのカテゴリー(出典: https://www.ucl.ac.uk/teaching-learning/generative-ai-hub/three-categories-genai-use-assessment) UCLの例をみてみると、AIの利用水準が3つにカテゴライズされています。簡単に分けると、一切のAI使用を禁じているもの、補助的に利用することは可能だが成果物は自分の手で書かなくてはならないもの、AIを主に使用するもの――の3つです。実際の教育活動では、これらのガイドライン通りに行われていて、AIと学習をきちんと分離することができていると思います。このような情報も参考にしながら、日々の学習や仕事に活かしてもらえると良いのかなと思います。 逆に、AIを使うべきところ 以上の批判は、どちらかというと人間が考えるべき部分を代替させることに対する警鐘でしたが、逆に積極的に使っていくべき部分もあると考えています。頭をあまり使わないタスクや、やり方を完全に掌握している繰り返しのタスク、手順を明確に言語化することのできるタスクなどは十分に置き換える動機があると思います。 例えば、管理職の立場に立って考えてみれば、部下に仕事を割り当てて、その成果をチェックするのが主な仕事です。同じように、成果物はAIに指示して作らせて、その中身をしっかりと評価するというようにすると、一人で何人分もの仕事をこなすことができるでしょう。 反対に、ヒューマンエラーの生じうる評価を任せるという使い方も可能だと思います。例えば、締め切り間際でとてつもない分量の書類から誤字脱字がないかどうか最終チェックなどする時には重宝するのではないでしょうか。結局のところ、AIに内在的に悪いところはあまりなくて、使い方や考え方、出てきたものを評価する批判的思考力が重要だと考えています。 まとめ:海外留学とAIの関係性 ここまで、AIの限界や危うさ、そして海外留学がそれにどう対抗しうるかをいくつかの角度から見てきました。最後に、AIと海外留学を三つの観点で比較しながら、この記事を締めくくりたいと思います。 第一に、個性という観点です。AIは無難で洗練された表現を選びますが、それゆえに角が取れて没個性的になりがちです。一方、海外での経験は、自分とは異なる考え方を持つ人々に揉まれることで、否応なく自分自身と向き合う機会を与えてくれます。AIが個性を均していく方向に働くとすれば、海外経験は個性を掘り起こす方向に働くと言えるでしょう。 第二に、問いを立てる力という観点です。AIは与えられた問いに対して優れた回答を返しますが、その問いの目的や妥当性を自ら決めることはできません。海外という異なる環境に身を置くことで、ものの見方や捉え方そのものが多様化し、結果として立てる問いの角度も豊かになります。AIが「答える力」だとすれば、海外留学は「問う力」を鍛えてくれるものだと思います。 第三に、批判的思考力という観点です。AIは、使う人間に批判的思考力がなければ、知らぬ間にプロパガンダの装置にもなりかねません。海外大学では、あらゆる主張に対して「なぜそう考えたのか」を問われ続ける環境の中で、この批判的思考力が徹底的に鍛えられます。AIの回答を鵜呑みにせず、多面的に評価できる力こそ、海外留学を通じて磨かれるものだと感じています。 こうして並べてみると、AIと海外留学は対立するものというよりも、互いの弱点を補い合う関係にあるのかもしれません。AI時代だからこそ、海外に出て個性を育み、問いを立てる力を養い、批判的思考力を鍛えることには、これまで以上の意義があると私は考えています。この記事が、その一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

イギリス留学の費用はいくら?留学経験者が学費・生活費・ビザ・航空券を解説

こんにちは、編集長のMidoriです。今回はイギリス留学にかかる費用について解説していきます。 一口でイギリス留学といっても、ロンドンかそれ以外の都市かでかなり金額が変わってきます。また、ここ数年間で加速している円安の影響やイギリスの物価高で生活費がかなり圧迫されています。その対策としての節約術もお伝えします。私がThe University of Manchester(マンチェスター大学)に交換留学した際の経験も交えてご紹介します。 なお、本記事に出てくる日本円は1ポンド=215円で換算していることをご留意ください。 イギリス留学にかかる費用の目安 年間での出費は専攻や居住都市、生活スタイルによってかなり変わってきますが、一般的な大学・専攻への進学を想定した場合、年間600万~1000万円程度を見込んでおくとよいでしょう。 項目年間の目安学費1万〜3.8万ポンド(215万~817万円)生活費ロンドン:1.5万ポンド〜 (322.5万円~) 地方:1万ポンド〜(215万円~)ビザ申請558ポンド(12万円)(一回のみ)IHS776ポンド(16.7万円)航空券(往復)10万~30万円その他留学保険、教材費、交通費、娯楽など イギリス渡航前にかかる費用(留学準備費) 留学が決まってから実際に飛行機に乗るまでの間にも、まとまった出費が発生します。 学生ビザ/IHS(Immigration Health Surcharge) イギリスで正規留学する場合、Student visa(学生ビザ)を取得する必要があります。主な費用は以下の2つです。 ビザ申請料: 1人あたり558ポンド(約12万円)(2026年4月現在) IHS(Immigration Health Surcharge): 学生の場合、1年あたり776ポンド(約16.7万円)。NHS(イギリスの公的医療制度)を利用するための費用で、ビザの許可期間分をまとめて前払いする仕組みです。 https://passporter-media.com/articles/12/ これに加えて、場合によっては英語力証明のためのテスト受験料(150〜250ポンド(約3.2万〜5.4万円)程度)や、TB(結核)検査費用(50〜100ポンド(約1.1万〜2.2万円)程度)もかかります。ビザ関連の費用だけで、コース期間によっては3,000ポンド(約64.5万円)を超えることも珍しくありません。 注意 場合によっては、ビザ申請時に証明が必要なMaintenance funds(生活費)です。これは「支払う費用」ではなく「口座に保有しておくべき残高」ですが、資金計画上は必ず押さえておく必要があります。 ロンドンの大学ロンドン以外の大学月あたりの必要額1,529ポンド(約32.9万円)1,171ポンド(約25.2万円)最大9ヶ月分の総額13,761ポンド(約295.9万円)10,539ポンド(約226.6万円) ※上記は学費とは別に必要な生活費の証明額です。また、この残高は申請前の連続28日間、条件を満たした状態で維持されている必要があるため、直前になって慌てないよう早めの準備がおすすめです。 https://passporter-media.com/articles/5/ 航空券 日本からイギリスへの往復航空券は、時期や航空会社、直行便かどうかによって大きく変動しますが、目安としては往復10万円台〜30万円台が相場です。繁忙期(夏休みシーズンなど)は高騰しやすく、逆に閑散期を狙えば費用を抑えられます。 留学の場合は片道の可能性もあり、また大きな荷物(スーツケース2〜3個)を預ける前提でチケットを選ぶ必要があるため、預け荷物の無料枠を必ず確認しておきましょう。学生向けの割引運賃(STA運賃など)を扱う旅行代理店もあるので、比較検討がおすすめです。 イギリスから帰国中の機内で 留学保険 学生ビザでIHSを支払うとNHS(イギリスの公的医療制度)は利用できますが、これは緊急時や一般的な診療をカバーするものであり、盗難・紛失、賠償責任、緊急帰国費用、留学中断時の学費補償などはカバーされません。そのため、多くの留学生は日本の保険会社が提供する「留学保険」に別途加入します。 保険料はプラン内容や留学期間によって大きく異なるため一概には言えませんが、渡航前の予算組みの段階で見積もりを取っておくことをおすすめします。保険会社によっては学生向けの割引プランや、クレジットカード付帯保険との組み合わせでコストを抑えられる場合もあるので、比較してみましょう。 イギリス留学中にかかる費用 渡航後、毎月・毎年発生する費用です。特に居住費は生活費全体の中で最も大きな割合を占めるため、重点的に解説します。 学費 正規留学(学位課程)の場合、学費は生活費以上に大きな出費です。日本人のようなInternational Student(留学生)向けの学費は大学・コースによって幅が広く、目安は以下の通りです。 Undergraduate(学部): 年間約1.1万〜3.8万ポンド(約236.5万〜817万円)(医学系などはさらに高額) Postgraduate(大学院): 年間約9,000〜3.5万ポンド(約193.5万〜752.5万円)(1年制の修士課程が主流で、2年制が主流の国と比べてトータル費用を抑えやすいのが特徴) 大学や専攻によってかなり異なるため一概には言えませんが、Russell Group(ラッセルグループ)*の大学は学費が高めの傾向にあり、それ以外の大学は比較的抑えられる傾向があります。医学部・獣医学部などの専門職学位課程は、年間3万〜5万ポンド(約645万〜1,075万円)を超えることもあります。 *1994年に設立されたイギリスを代表する24の主要研究型大学からなる連盟です。オックスフォード大学やケンブリッジ大学、インペリアルカレッジロンドン、UCLといった、世界トップ10に名を連ねる名門校が加盟しています。 居住費 生活費の中で最大の出費になるのが住居費です。選択肢は主に3つあります。 University halls(学生寮): 大学が運営、または提携する寮。水道光熱費・Wi-Fiが家賃に含まれていることが多く、初めての留学生にとって安心感があります。食事付の寮もあり、食費の節約につながります。 シェアハウス: 2年目以降の学生に人気。家賃は寮より安くなる場合が多いですが、光熱費やWi-Fi代を別途フラットメイトと折半する必要があります。 一人暮らし(単身のフラット): 自由度は高いですが、家賃が最も高いです。 https://passporter-media.com/articles/55-university-accommodation-uhomes/ 全国平均では、学生向けの家賃は月575ポンド前後(約12.4万円)が目安とされています。ただし都市差が非常に大きいため、詳細は「ロンドンと地方都市の生活費比較」で解説します。 契約時にはDeposit(敷金)も必要です。イギリスでは年間家賃が5万ポンド(約1,075万円)未満の物件の場合、敷金の上限は家賃5週間分と法律で定められており、Deposit Protection Scheme(DPS)などの公的スキームで保管されます。退去時にきちんと返還されるよう、入居時の物件の状態を写真で記録しておくと安心です。 マンチェスター大学の寮 食費 食費は「自炊中心」か「外食中心」かで大きく変わります。 自炊中心: スーパーの使い分け次第で、月100〜250ポンド(約2.2万〜5.4万円)程度に抑えることも可能です。 外食を交えた生活: カフェやレストランを頻繁に利用する場合、月300ポンド(約6.5万円)以上になることもあります。 Midori 食事付の寮に入る場合、寮費に食費が入っているため、追加の出費がなくて済みます。私がマンチェスター大学に留学していた時は朝夕を食堂で食べ、昼食のみを自分で解決する必要がありました。 https://passporter-media.com/articles/48/ 交通費 交通費は住む都市によって大きく異なります。ロンドンを例にすると、公共交通機関(地下鉄・バス)の利用が前提になるため、以下の学生向け制度を活用するといいでしょう。 18+ Student Oyster photocard: 18歳以上のフルタイム学生向けの割引カード。Travelcard(定期券に近いもの)やバス・トラムの週間・月間・年間パスが30%割引になります。発行手数料は20ポンド(約4,300円)。ただしPAYG(単発利用)の運賃自体は割引対象外です。 16-25 Railcard: 年会費35ポンド(約7,525円)で、イギリス国内の鉄道運賃がおおむね3割引に。上記のStudent Oysterと組み合わせると、ロンドン市内の単発利用運賃にも割引が適用されるようになります。 地方都市では公共交通機関の利用頻度がロンドンほど高くない場合も多く、徒歩や自転車で生活できるエリアに住めば交通費を大きく抑えられます。都市間の移動(週末旅行や帰省)には、National Expressなどの長距離バスや鉄道の早期予約割引を活用すると安く済みます。 教材費 留学中は学業がメインなので、当然ながら教科書代・印刷代・実習や施設利用料など、授業に付随する費用も発生します。近年は電子教材やオンラインリソースの活用、大学図書館での貸出、先輩からの中古教科書の譲り受けなどでコストを抑える学生が増えています。理系・美術系など、実験器具や画材が必要な学部では、文系よりも教材費がかさむ傾向がある点も押さえておきましょう。 交際費・娯楽 友人との外出、映画、旅行、Society(サークル)の会費など、学生生活を充実させるための費用です。イギリスの大学にはSocietyと呼ばれるサークル活動が非常に盛んで、年間で無料〜数十ポンド(数千円)程度の会費がかかるものから、活動内容によってはそれ以上かかるものまであります。パブでの一杯の相場は全国平均で5ポンド台(約1,075円〜)、ロンドンではやや高めというのが目安です。 通信費 イギリスで使える携帯番号が必要なため、SIMの契約が必須です。SIMカードを買うかeSIMを契約する方法があります。 また、契約期間は30日更新のフレキシブルなものから12〜24ヶ月契約まであり、短期留学なら縛りのないプランを、長期滞在なら12ヶ月契約でやや割安な料金を選ぶのがおすすめです。イギリスの大手キャリア(EE、O2、Three、Vodafone)の回線を間借りする格安ブランド(giffgaff、SMARTY、VOXIなど)も人気で、コストを抑えたい学生に選ばれています。 Midori 私はビザ申請の際にもらったLebaraというSIMカードを使っていました。毎月の契約更新で、イギリスの電話番号と5GBのネット通信で月5ポンド(約1,075円)でした。大学と寮にいる時はキャンパスのネットワーク(eduroam)が利用できるため、月5GBは余るくらいあまり使わなかったです。 イギリスの物価は日本と比べて高い? イギリスの物価は全てが日本より高いというわけではありません。ものによっては日本より安く購入できる場合があります。以下に一例を示します。 品目価格帯(ポンド)円換算(目安)外食(レストランでの1食・カジュアル)12〜18ポンド約2,580〜3,870円外食(ミドルレンジのメイン料理)15〜25ポンド約3,225〜5,375円パン(食パン1斤)0.55〜1.50ポンド約118〜323円牛乳(1L)約1.00〜1.20ポンド約215〜258円卵(6個)約1.50〜2.00ポンド約323〜430円チーズ(チェダー、200g程度)約1.50〜2.50ポンド約323〜538円バター(250g程度)約1.50〜2.50ポンド約323〜538円鶏むね肉(1kg)約6〜8ポンド約1,290〜1,720円バナナ(1kg)約0.90〜1.20ポンド約194〜258円パスタ(500g)約0.50〜1.00ポンド約108〜215円カフェのコーヒー(テイクアウト1杯)約3.00〜3.50ポンド約645〜753円パブのビール(1パイント)4〜6ポンド(ロンドンは5.50〜7.50ポンド)約860〜1,290円(ロンドンは約1,183〜1,613円) ロンドンと地方都市の生活費比較 同じイギリス留学でも、住む都市によって生活費は大きく変わります。ここでは代表的な3エリアを比較します。 項目ロンドンマンチェスター/バーミンガムエディンバラ学生家賃(月)約793〜1,000ポンド(約17万〜21.5万円)約615〜845ポンド(約13.2万〜18.2万円)地方都市の中では高め光熱費(月)約80〜120ポンド(約1.7万〜2.6万円)約60〜90ポンド(約1.3万〜1.9万円)約70〜110ポンド(約1.5万〜2.4万円)生活費全体の傾向最も高いロンドンよりかなり抑えられるロンドンよりは安いが地方都市の中では高め ※家賃は物件の種類・時期によって変動します。掲載の数値はあくまで目安として参考にしてください。 ロンドン イギリスで最も物価が高いエリアです。学生の家賃相場は月800〜1,000ポンド超(約17万〜21.5万円超)と、全国平均を大きく上回ります。光熱費も月80〜120ポンド(約1.7万〜2.6万円)程度かかることが多く、公共交通機関への依存度も高いため交通費もかさみがちです。 ロンドンの街並み 一方で、学生向けのアルバイトやインターンシップなどの選択肢が比較的多く、時給水準、学生向け割引・イベントの豊富さといった利点もあります。 マンチェスター/バーミンガムなどの主要地方都市 ロンドンに次ぐ規模の学生都市で、家賃相場はロンドンのおよそ半分程度です。マンチェスターの学生家賃は月845ポンド前後(約18.2万円)、バーミンガムは月615ポンド前後(約13.2万円)が目安とされています。光熱費もロンドンより低めで、月60〜90ポンド(約1.3万〜1.9万円)程度です。 マンチェスターのオックスフォードロード 都市機能は十分に整っており、コストと利便性のバランスが良いエリアとして人気があります。 エディンバラなどスコットランドの都市 歴史ある街並みと高い人気を背景に、地方都市の中では家賃が高めの傾向にあります。光熱費も月70〜110ポンド(約1.5万〜2.4万円)程度と、冬の寒さや古い建物の断熱事情から暖房費がかさみやすい点に注意が必要です。 一方でスコットランドは学部が4年制である分、初年度からじっくり専攻を選べるという教育的なメリットもあります。 エディンバラの街並み イギリス留学の費用を抑える節約術 ここからは生活費の負担を軽くするための実践的な工夫を紹介します。 自炊 外食に頼らず自炊を基本にすることが、食費削減の一番の近道です。週単位で献立とスーパーでの買い出しを計画すると、無駄な出費を防げます。 徒歩 短距離の移動はできるだけ徒歩や自転車を活用しましょう。特にマンチェスターなどの地方都市ではキャンパス・住居・スーパーが徒歩圏内に収まることも多く、交通費をほぼゼロに抑えられるケースもあります。 学生割引(TOTUM/UNiDAYSなど)の活用 TOTUM(旧NUS extra)カードは年間15ポンド前後(約3,225円)で発行でき、ASOSやAmazon、飲食チェーンなど幅広い加盟店で割引が受けられます。UNiDAYSやStudent Beansといった学生証明アプリも無料で使え、オンライン・実店舗どちらでも活用できるので、大学のメールアドレスで登録しておくと便利です。 スーパーの使い分け(Aldi、Lidl vs Waitroseなど) 日本のスーパーは店によって価格帯が異なるのと同様に、イギリスのスーパーにもあります。また、買う物によって日本より安いものもあります。例えば食パンは20枚入りで1ポンド(約215円)もかからないで買えるなど、いろいろな食材を見てみるのがいいでしょう。 Lidlの1ポンドもかからない食パン スーパーの物価感としては、Aldi・Lidlなどのディスカウント系スーパーは日本のスーパーの感覚に近い価格帯、Tesco・Sainsbury'sなどの大手チェーンは標準的な価格帯、Waitrose・Marks & Spencerは高級志向の価格帯、というイメージを持っておくと選びやすくなります。 そのため、日常の買い物はAldiやLidlなどのディスカウントスーパーを軸にし、特定の食材だけTescoやSainsbury'sで購入する、といった使い分けが定番の節約法です。閉店間際の値引き品を狙うのも効果的です。 中古品・セカンドハンドの活用 家具や自転車、教科書などは、新学期の始まりや終わりのタイミングで先輩や卒業生から譲ってもらえることが多くあります。大学のFacebookグループやマーケットプレイスアプリ(Vinted、eBay、Facebook Marketplaceなど)を活用すれば、初期費用を大きく抑えられます。 アルバイト 学生ビザでは、学位レベル(RQF6以上)のコースであれば、学期中は週20時間まで、休暇中は制限なくアルバイトが可能です(コースのレベルや大学の状況によって条件が異なるため、詳細は必ず自分のCASや大学の案内で確認してください)。 アルバイト収入を生活費の一部に充てることで、家族からの送金や貯蓄への依存を減らせます。ただし、あくまでも学業を本業として、その傍らでやることにとどまるべきです。そのため、留学資金をアルバイト代で賄う前提で組まないようにするのが大切です。 https://passporter-media.com/articles/21/ まとめ イギリス留学の費用は、「渡航前の準備費用」「学費」「居住費を中心とした生活費」の3つを合わせて考える必要があります。特に居住費は都市によって2倍近く差が出ることもあるため、進学先の都市を選ぶ段階から生活費のシミュレーションを行っておくと、留学後の資金繰りに余裕が生まれます。 また、学生向けの割引制度やアルバイトを上手に活用すれば、想定より費用を抑えることも十分可能です。この記事を参考に、渡航前から現実的な予算計画を立て、安心してイギリス留学のスタートを切ってください。

インペリアルカレッジロンドン化学工学1年の試験|成績基準・再試験・留年を現役学生が紹介

こんにちは、Kenshuです!前回の記事ではImperial College London(インペリアルカレッジロンドン)のChemical Engineering(化学工学)1年生として経験した授業内容や勉強のリアルをお伝えしました。今回はその続きとして、期末試験とFinals(学年末試験)、そして試験の難易度、成績評価、再試験制度と留年について詳しく紹介していこうと思います。 今回紹介する内容はChemical Engineering学部での体験をもとにしているので、同じImperialでも他の工学部や理系の専攻では試験の形式や内容が異なることがあります。 インペリアルカレッジロンドンのChemical Engineering(化学工学)の試験 Imperial College LondonのChemical Engineeringの試験はChristmas Test、Spring Test、Finalsの3つあります。それぞれについて詳しく説明します。 Christmas Test Christmas Testは1学期の終わりに行われます。11月末から12月の頭に行われることが多いです。1学期に扱った内容が範囲になるので、Final Examと比べると範囲は絞りやすいです。受講している9科目のうち4科目しかChristmas Testがありません。問題のレベルは比較的簡単で、授業の内容をしっかりと理解し、復習していれば高得点を取れます。しかし、Christmas Testは1年の最終成績に含まれないFormative Assessment※です。 ※評価の種類 イギリスの大学では、評価には大きく分けてFormative Assessment(フォーマティブ評価)とSummative Assessment(サマティブ評価)の2種類があります。 フォーマティブ評価:成績には影響しない練習課題やプレゼンテーションなどを指し、学びの途中でフィードバックをもらうためのものです。自分の理解度を確認したり、本番課題の準備をしたりする目的で行われます。 サマティブ評価:最終成績に反映される正式な課題(レポート、試験、ポートフォリオなど)で、学期の終わりや一定のタイミングで提出します。 Spring Test Spring Testは2学期の半ばに行われ、今年は2月中旬に行われました。Christmas Testとの違いは範囲が少し増えることです。試験がある科目はChristmas Testと同じ4科目です。Python(プログラミング言語)のテストもあり、ここで80%取れないと夏休み中に再テストになります。この再テストでまた落ちると、1年生をやり直ししなければいけません。 Finals 最後にFinalsがあります。Finalsは1年間の総まとめとして学年末に行われます。一般的に5月から6月に行われます。範囲が1年分と広く、科目数もChristmasやSpring Testの倍の8科目あるため、その2つの試験よりもはるかに準備に時間がかかります。 Finalsの全ての試験科目の形式は筆記試験のみです。マークシート式ではなく、問題を読んで答えを記述したり、計算過程を書いたりする形式です。 Chemical Engineeringの科目別試験の特徴 各科目によって試験の難易度や傾向はかなり異なります。実際に受けてみた感想をまとめるとこんな感じです。 Mathematicsは比較的取り組みやすい科目でした。授業の内容をしっかり理解していれば対応できる問題が多いです。1年生の試験では比較的点数をとりやすい科目だと思います。 Thermodynamicsは授業自体1年間で一番難しいと感じましたが、試験はなんとかなりました。過去問を繰り返し解けば本番でも対応できる問題が多かったです。 Thermodynamics(熱力学)の授業の様子 Chemistryは1年間を通して一番自信があった科目です。A-Levelで培った知識が生きる場面も多く、試験でも比較的安定して点数を取ることができました。 Separation Processも比較的取り組みやすい科目でした。問題のパターンがある程度決まっているので、過去問をしっかりやっておけば対応できると思います。 一番苦戦したのがTransfer Processです。これはFluid MechanicとHeat and Mass Transferを合わせた一つの試験です。この試験で特に大変だったのは今年からこの科目の担当教授が変わったことです。教授が変わったことで試験の形式や出題傾向が大きく変わりました。私はこのことを前日に気づき、試験当日ではそれまで解いてきた過去問と全く違うタイプの問題が出されました。試験を受けながら「やばい」と感じたのを今でも覚えています。 Chemical Engineering学部特有のモジュール: Mastery Imperial College LondonのChemical Engineering学部ではMasteryという特有のModulusがあります。1年生ではMastery 1からはじまり、学年が上がることにMastery 2、3、4と続いていきます。 このModulusの特徴は、その学年で習った全ての知識を横断的に使った問題が出される点です。各Modulusの試験が個別の知識を問うのに対して、Masteryは化学工学全体の理解度を測るものになっています。 問題の難易度は各科目の試験に比べると簡単です。ただし合格点が80%とめっちゃ高く設定されており、Chemical Engineerとして必要な基礎知識をほぼ完璧に身についているかどうかが問われます。ここでも80%取れなければ8月に再試験となるので、絶対にうっかりミスをしないように解いていました。 試験以外の評価: Chemical Engineering Practice Imperial College LondonのChemical Engineeringでは、基本的にModuleごとに試験があります。ただし、Chemical Engineering PracticeというModuleだけは例外で、筆記試験ではなく別の形式で評価されます。 Chemical Engineering Practiceではラボのレポートとグループプレゼンテーションの出来具合で評価されます。 ラボのレポートについては前回の記事でも触れましたが、実験後に提出するレポート内容が成績に直結します。データの分析、考察の深さ、文献の引用など、レポート全体の完成度が求められます。 グループプレゼンテーションではグループ全員で協力して発表を行います。スライドを作成して全員で発表する形式で、個人の試験とは違い、チームワークが求められます。 各Moduleの詳しい情報や評価方法はImperialのウェブサイトで確認できるので、入学前に自分の専攻のModuleを調べておくといいと思います。 インペリアルカレッジロンドン: 試験前の過ごし方 試験前の過ごし方はFinalsとそれ以外で少し変わります。 Christmas TestとSpring Test ChristmasとSpring Testは試験の2週間前ほど前から準備を始めるようにしていました。まずその学期に扱ったノートを見直して、授業のレコーディングを見て、理解が曖昧なところを洗い出します。最後に過去問を解いて実践的な感覚を掴んでいくという流れです。 Finals Finalsではもう少し早めに動く必要があります。試験の1か月ほど前から準備を始めるのが理想的です。科目に優先順位をつけて、苦手な科目に多めの時間を割くようにしていました。特にHeat and Mass Transferは時間をかけて復習する必要があったので、他の科目よりも多く復習しました。 Finalsの期間は1か月ほどあるので深夜まで勉強し続けるよりも、ある程度の時間で切り上げてしっかり睡眠をとることを意識していました。1か月間のコンディションを整えることも大事だと感じています。 試験当日の流れ 試験はChemical Engineering学部の大教室で行われます。150席ほどある教室に、同じ専攻の学生が一堂に集まります。試験開始の15分ほど前に集合するのですが、まずLecture Hallにカバンや荷物を預けてから試験会場に入ります。電卓や筆記用具など必要なものだけを持って入室する形です。 試験時間は科目によってなりますが、10時集合で12時または13時までというパターンが多いです。途中で退出することも可能ですが、時間いっぱい使って見直しをする人が多いです。 試験のスケジュール 試験が終わったあとは気持ちを切り替えることが大事です。終わった試験の結果をいつまでも引きずっていても仕方がないので、次の試験に向けて気持ちを切り替えるようにしていました。 インペリアルカレッジロンドンの成績評価・再試験・留年制度 Imperialでは各科目で40%以上をとることが合格の基準です。40%を下回ってしまった場合はResit(再試験)を受けることになります。 再試験で40%以上を取れても、その科目の成績はCapped、つまり40%に固定されます。一つでもResitで40%に満たなかった場合は1年生をやり直す(留年する)ことになります。 この仕組みを知った時は正直かなり緊張しました。40%という数字だけ聞くと低く感じるかもしれませんが、試験の難易度を考えると余裕のある数字ではないです。特に苦手な科目は油断せずにしっかりと対策することが大切だと感じました。 最終的な成績評価は各科目の成績を合算して、最終評価が決まります。評価は以下の4段階に分かれています。 評価点数評価First70%以上最高評価。大学院進学や就職活動で非常に有利Upper second/ 2:1(ツーワン)60~69%多くの企業の採用基準はこのレベルを最低条件とするLower second/ 2:2(ツーツー)50~59%合格ではあるものの、就職などの際に選択肢が狭まることが多いPass40~49%最低限の進級ライン 一つでもResit(再試験)となった科目があると、その科目は40%で固定されてしまうので最終評価を著しく下げてしまう可能性があります。 試験は5、6月に行われ、結果は7月に発表されます。そこで再試験が必要かどうかがわかり、必要だった場合、8月にまたイギリスまで行かなければいけません。今は航空費がすごく高く、再試験一つとるだけなのに数十万円かかるので、必死に合格点を取れるように頑張っていました。 最後に Imperial College LondonのChemical Engineeringの試験は正直甘くはないです。範囲は広く、問題は難しく、試験期間中は体力的にも精神的にもきつい時期があります。 でも、日頃からしっかり授業の内容を理解しておき、試験前にちゃんと準備すれば乗り越えられると思います。試験が終わった後の達成感と開放感は格別で、その経験が自信につながっていきます。 この記事が海外大学での試験についてイメージするきっかけになれば嬉しいです。 https://passporter-media.com/articles/57-imperial-chemical-engineering/ https://passporter-media.com/articles/39/ https://passporter-media.com/articles/25/ https://jp.education-moi.com/article-50-imperial

海外大生の就活完全ガイド|就職ルート・スケジュール・海外大生ならではの強み

こんにちは。ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)で物理学を専攻していたAyatoです。この記事では、一般的に日本国外の学部課程を終了した後に、就職を見据えている方に向けた記事です。そのような海外大生の就職活動は、日本の大学生とはスケジュールや選考ルートが異なることが多いです。今回はは海外大生が利用できる就職ルート、ボスキャリ・ロンキャリ、ES・面接対策、スケジュールまで実体験を交えて解説します。 私は英国の大学所属でしたので、あくまでも情報は英国に限る場合もあることにご注意ください。また、就職活動に関する情報は毎年アップデートされますので、内容の正確性が担保できません。必ずご自身でご覧になっている時点での一次情報を確認するようにお願いいたします。あくまでも一意見として捉えていただければと思います。 はじめに:海外大生の就職活動はわかりにくい 海外大生の就職活動は、日本国内の大学生と比べて全体像が見えにくくなりがちです。理由の一つは、日本の就活スケジュールと海外大学の学年暦がずれていることです。日本では3年生の夏インターン、秋冬の早期選考、翌年春以降の本選考という流れが意識されやすい一方、海外大学では試験、卒論、長期休暇、卒業時期が日本の制度と一致しないことがあります。 また、海外大学の卒業時期が日本企業の4月入社と合わない場合がほとんどです。9月卒業や12月卒業の場合、春入社だけでなく、秋入社、通年採用、既卒採用、海外大生向け選考などを確認する必要があります。 さらに、日本の就活情報は国内大学生向けに作られていることが多く、就職活動に関する情報をよく知っている人とも出会いにくいです。これは、単純に日本人が少ないからという理由と、海外大学の場合、卒業後に就職活動を始める人が多いからです。そのため、海外大学にいる日本人学生の場合、通常選考だけでなく、海外大生向けの選考ルートやバイリンガル向け就活イベントを自分で探す姿勢が重要です。 海外大生の主な就職ルート 海外大生が使いやすい就職ルートは一つではありません。一般的には、次のような選択肢があります。順不同です。 日本企業の通常選考 第一に、日本企業の通常選考です。国内大学生と同じ採用ページから応募する方法で、総合職などの新卒採用に応募します。ただし、卒業時期が合うかを事前に確認する必要があります。最大のメリットは、ボスキャリやロンキャリなど、参加者が殺到するため必然的に競争が激化する土俵にいるのではなく、ユニークな就職活動ができることです。 外資系企業の新卒・インターン選考 第二に、外資系企業の新卒・インターン選考です。外資系コンサル、金融、IT、メーカーなどでは、職種別採用やインターン経由の選考が行われる場合があります。 選考時期が早い企業もあるため、最終学年になってからではなく、早めに情報収集を始めることが望ましいです。私の周りでは大学1年生で内定をもらっている人もいました。 後述しますが、何かと文系の海外大生にはコンサルティングが人気なのでこの進路を考える人が実に多いです。ただし、長いものに巻かれることが自分にとって良いことなのかは他人とは関係ないので自己分析を通して最適な進路を見極める必要があります。 海外大生向け就活イベントの活用 第三に、海外大生・バイリンガル向けイベントです。代表的なものに、世界最大級のバイリンガルキャリアフォーラムであるボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)があります。ボストンキャリアフォーラムについては、最新情報を公式サイト(CareerForum.Net)で確認する必要があります。 これらのイベントでは、企業説明会、事前応募、面接、当日面接などが組み合わさっています。ただし、形式、参加企業、選考方法は年によって変わります。イベントに参加すれば就活が終わるというものではなく、事前準備が結果を大きく左右します。当日内定が出ると謳っていますが、良い企業から内定をもらいたい場合は、1ヶ月以上前から試験や面談などを繰り返し行う必要があります。 https://passporter-media.com/articles/58-career-event/ https://passporter-media.com/articles/46/ LinkedIn、大学のキャリアサービスなどを活用 第四に、LinkedIn、企業採用ページ、大学のキャリアサービスを使う方法です。LinkedInでは、企業や社員の情報、求人、インターン情報を調べることができます。海外大学のキャリアセンターも、英文履歴書、面接対策、現地就職の情報を提供している場合があります。 LinkedInのおすすめの使い方は、自分の目標とするポジションや職業に就いている人が、どのようなキャリアパスを経てそこに至っているかを整理することです。実際に調べてみると、実に多様なパスを描いて、現在のポジションに行き着いています。自分自身のキャリアの一歩目をどうするかということを考えることにもつながりますし、より具体的な将来像を描くことができる点でLinkedInは有用だと思います。 AIを活用した情報収集 最後に、言わずもがなですが、AIは活用しましょう。探したい情報が見つかっている場合は、検索→評価→記録のループを圧倒的に高速で回すことができます。 海外大生が就活で評価される強み 海外大生の強みは、単に「海外大だから有利」ということではありません。企業が求める能力に結びつけて説明できて初めて、説得力のあるアピールになります。 英語力 まず、英語力はわかりやすい強みです。ただし、資格の点数だけでなく、英語で授業を受けた経験、レポートを書いた経験、プレゼンをした経験、グループワークを行った経験などを具体的に説明すると、実務で使える能力として伝わりやすくなります。 異文化理解 次に、異文化環境で学んだ経験も重要です。海外大学では、異なる教育制度、価値観、議論の進め方の中で学ぶことになります。多様な背景を持つ学生と議論した経験は、チームで働く力、相手の前提を理解する力、自分の意見を論理的に伝える力として説明できます。 行動力・課題解決力 海外大生は自律的に情報収集し、行動する力を求められます。履修、住居、ビザ、生活、学業、就職情報を自分で調べる場面が多いため、未知の環境で課題を整理して動く力を示しやすいです。 グローバル視野 さらに、専門分野を英語で学んだ経験も強みになります。理系、社会科学、人文系を問わず、専門的な概念を英語で理解し、議論し、文章にした経験は、グローバルな業務や専門職で評価される可能性があります。日本と海外の両方の文脈を理解できる点も、国際展開を行う企業や多国籍チームでは価値になり得ます。 海外大生が就活で苦労しやすいポイント 一方で、海外大生ならではの就活上の難しさもあります。 日本とのスケジュールのずれ まず、日本の就活スケジュールを把握しにくい点です。日本では早期インターンや早期選考が進んでいる一方で、海外大生は試験や卒論に追われ、情報収集が遅れることがあります。 Webテスト・ES対策 また、WebテストやES(エントリーシート)対策に慣れていない学生も少なくありません。海外大学では日本式のESを書く機会が少なく、日本語で自己PRや志望動機を簡潔にまとめる練習が必要になります。 日本と海外の時差 時差のある面接対応も課題です。日本時間の午前中が海外では深夜になることもあり、学業や生活リズムとの調整が必要です。授業、試験、卒論、研究プロジェクトと就活が重なる場合は、優先順位を決めて計画的に動くことが求められます。 私自身も、忙しくなると忘れ物をしたり、予定を失念したりすることがあるため、タスクを一度にこなそうとせず、必ず段階的に進めるよう意識しています。急いで進めるよりも、一つひとつ確認しながら落ち着いて取り組むことが、結果的にはミスを減らし、近道になると感じています。 日本式ビジネスマナーや選考形式への理解不足 さらに、日本式のビジネスマナーや選考形式への理解不足も不利になり得ます。面接での話し方、メールの書き方、企業研究の深さ、志望動機の作り方などは、日本企業と外資系企業で期待される形式が異なる場合があります。英語メールの書き方ついては、私が記事を書いていますので、ぜひご覧ください! https://passporter-media.com/articles/47/ 特に聞かれやすいのが、「なぜ海外大学から日本で働くのか」という質問です。この問いに対しては、単に「日本人だから」「日本に戻りたいから」ではなく、日本で働く理由、業界への関心、将来のキャリアとのつながりを整理しておく必要があります。 海外大生が就活を始める前に整理すべきこと 海外大生が就活を始める前には、いきなり企業に応募するよりも、まず自分の前提を整理することが重要です。 考えるべき問いは、次のようなものです。 日本で働きたいのか、海外で働きたいのか 日系企業、外資系企業、専門職、総合職のどれを考えているのか 新卒一括採用に乗るのか、通年採用を探すのか 卒業時期と入社時期は合っているのか 自分の専門性を活かすのか、ポテンシャル採用を狙うのか 英語力を前面に出すのか、専門性を前面に出すのか 将来的に大学院進学を考えているのか これらを整理しないまま就活を始めると、企業選びや志望動機が曖昧になりやすいです。逆に、最初に方向性を整理しておくと、ロンキャリ、ボスキャリ、通常選考、外資系選考、大学院進学のどれを優先すべきか判断しやすくなります。結局いくつも有名な企業からの内定をもらっても、いくことができるのは自分の体の数しかないので、そもそも自分が本当に求めるものは何か、よく自分に正直になって考えてみる必要があると思います。 就活イベントに向けた準備 ボスキャリやロンキャリに参加する場合は、イベント当日だけでなく、事前準備が重要です。まず、参加企業を事前に確認し、興味のある企業には早めに応募します。企業によっては、イベント前に書類選考や面接予約が進む場合があります。 ボスキャリ当日の会場の様子(CFNウェブページより) 準備すべき書類としては、英文履歴書、日本語履歴書、場合によってはESがあります。自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)は、日本語と英語の両方で説明できるようにしておくと安心です。 特に、次の質問には答えられるようにしておく必要があります。 なぜ海外大学に進学したのか なぜ日本で働きたいのか 海外経験を仕事でどう活かすのか 専攻と志望業界が違う場合、その理由は何か その企業でなければならない理由は何か 当日面接だけに期待するのではなく、事前応募を重視することも大切です。イベント後には、面接や説明会で得た情報を整理し、必要に応じてフォローアップを行います。 注意点として、イベントの雰囲気に流されすぎないことも重要です。有名企業だから応募するという理由だけでは、志望動機が弱くなります。複数社を受ける場合は、企業ごとの事業内容、職種、求める人材、働き方の違いを言語化する必要があります。 あとは、選考が進まなくても必要以上に落ち込まないことです。不採用になった場合でも、それを「自分の能力が不足している」と受け止めるのではなく、「企業が求めている人物像や働き方と、自分の経験・志向が十分に合わなかった」と捉える方が建設的です。そのうえで、次回に向けて、志望動機の伝え方、企業研究の深さ、自分の強みの示し方など、改善できる点を具体的に振り返ることが大切です。 https://passporter-media.com/articles/58-career-event/ ES・履歴書・面接で意識すべきこと 海外大生がES、履歴書、面接で意識すべきことは、海外大学での経験を日本の採用担当者にもわかる言葉で説明することです。専攻名だけでは内容が伝わりにくい場合があるため、具体的な授業、研究、プロジェクト、レポート、チームワークの経験を補足するとよいです。 英語力についても、資格や留学経験だけでなく、実務でどう使えるかに結びつけて説明する必要があります。たとえば、英語で資料を読む、海外メンバーと議論する、英語で発表する、専門分野の内容を英語で説明する、といった形です。 また、繰り返しにはなりますが「海外経験」をそのままアピールするのではなく、「海外経験を通じて得た能力」を伝えることが重要です。異文化適応力、論理的な説明力、自律的な学習力、困難な環境で継続する力など、企業が仕事で評価しやすい言葉に変換する必要があります。 文章を書く際には、抽象的な表現を避け、課題、行動、結果の流れで説明すると伝わりやすくなります。日本語のESでは、長く複雑な文章よりも、簡潔さと論理性が重視されます。 海外大生が就活で使える情報源 海外大生が就職活動で使える情報源には、次のようなものがあります。 各企業の新卒採用ページ CareerForum.Net LinkedIn 大学のキャリアセンター 外資就活ドットコム ONE CAREER OpenWork マイナビ国際派就職・リクナビなどの就活サイト 各業界の採用ページ OB・OG訪問サービス これらのサービスは、企業情報、選考体験、求人情報、イベント情報、口コミ、業界研究などに役立ちます。ただし、サービスの内容、利用条件、掲載企業、イベント情報は変更される可能性があります。冒頭に述べたように最新情報は必ず各公式サイトで確認する必要があります。 海外大生の就活スケジュール 海外大生の就活では、日本の一般的な就活スケジュールと海外大学の学年暦がずれることを前提に考える必要があります。外資系企業、コンサル、金融、ITなどでは、早期選考やインターン経由の採用が行われる場合があります。一方で、日系企業でも通年採用、秋入社、海外大生向け選考を用意している場合があります。 一般的には、2年生または最終学年の前の年から情報収集を始めると、選択肢を広げやすくなりますが、1年生から始めてはいけないというルールはないので目指すところがあるなら積極的に動きましょう。特に、インターン、説明会はもちろんのこと、面接も慣れなので、先んじてやるのが定石です。 また、海外大学では試験期間や卒論提出時期と面接が重なる可能性があります。就活をすべて一気に進めようとすると負担が大きくなるため、企業研究、書類作成、Webテスト対策、面接練習を分けて進めることが現実的です。 まとめ:海外大生の就活は「情報戦」と「言語化」が重要 海外大生の就職活動では、早めの情報収集と経験の言語化が重要です。日本の就活スケジュールと自分の卒業時期を照らし合わせ、通常選考、外資系選考、ロンキャリ、ボスキャリ、通年採用、大学院進学などの選択肢を整理する必要があります。 海外経験は、それだけで評価されるものではありません。英語力、異文化適応力、自律的に行動する力、専門分野を英語で学んだ経験、多様な価値観の中で議論した経験を、企業が求める能力に結びつけて説明することが大切です。 ロンキャリやボスキャリは、海外大生にとって有力な機会になり得ます。しかし、イベントだけに依存するのではなく、企業採用ページ、LinkedIn、大学のキャリアサービス、就活サイト、OB・OG訪問などを組み合わせて使うことが重要です。 最終的には、自分がどの市場で、どの職種として評価されたいのかを考える必要があります。日本語と英語の両方で自分の経験を説明できるようにし、自分の状況に合わせて現実的に準備を進めることが、海外大生の就職活動では大切です。 この記事は一般的な情報を整理したものであり、最新情報や個別の応募条件は必ず各公式サイトで確認してください。

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