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【イギリス留学】給付型奨学金13選|学部・大学院・交換留学・ファウンデーション

こんにちは!編集長のMidoriです。今回はイギリス留学で応募できる奨学金についてご紹介します。

イギリス留学は学費や生活費などがかかり、それらの費用が日本より高い上、近年急激に進んだ円安によって日本からの留学がさらに割高になりました。所属の学部やライフスタイルによって個人差はありますが、1年間の留学で諸費用は1000万円ほどと、とても高いです。

しかし、奨学金を利用することでかなりの出費を抑えられます。実際、学びに意欲がある学生が金銭面を理由に諦めないために、奨学金を提供する財団が増えています。イギリス留学向けの奨学金は財団によって最大で年間70,000ポンド(約1505万円※)を提供していて、留学にかかるほぼ全ての出費をカバーできます。

※1ポンド=215円で換算

奨学金の種類は多種多様で、条件もまちまちなので自分にあったものを見つけましょう。なお、応募の際は必ず各機関の公式ページから最新情報をご確認ください。

イギリス留学の奨学金の種類

奨学金を支給している団体によって分けることができ、主に国、地方自治体、民間の3種類があります。また、返済義務の有無によって給付型と貸与型に分かれますが、この記事で紹介する奨学金は全て給付型、つまり返済義務がないものです。

奨学金の支給額や支給条件、応募書類などは奨学金団体によって異なります。この記事ではイギリスでの正規留学と交換留学それぞれ応募できる奨学金の支給額や条件などをまとめました。

イギリス大学留学奨学金(給付型)【比較早見表】

奨学金名をクリックすると各奨学金の詳細に飛べます。

奨学金給付額受給期間対象募集人数
日本学生支援機構(JASSO)2025年度は月額35.2万円。渡航支援金1万円原則4年間(ただし学位取得のために定められた修業期間が限度)ファウンデーションコース、学部、大学院未定(2025年度は118人)
柳井正財団上限70,000ポンド(1505万円※)原則3年間指定された大学の学部課程アメリカ・イギリス・カナダ合わせて年間40人程度
笹川平和財団授業料、寮費、健康保険料の実費に加え、年間11,000ポンド(237万円※)など3年間指定された大学の学部課程最大35人
Tazaki財団パブリックスクールの学費・寮費、ホストファミリー滞在費、ガーディアン費。大学の学費・居住費・食費などパブリックスクール、大学学部(原則3年間)東京及び周辺の高校生語学研修生20~30人。留学奨学生5~10人
平和中島財団月額30万円及び往復渡航費最長2年間大学院20人
しのはら財団最大年間500万円最長4年間ファウンデーションコース、学部、大学院10人程度
中島記念国際交流財団月額30万円、支度金50万円、最初の2年間は年間300万円以内の授業料など【修士】最長2年以内
【博士】最長5年以内
大学院(情報科学、生命科学、経営科学分野)約10人
伊藤国際教育交流財団月額1500~2000ドル(24万~32万円※)、旅費と授業料は実費原則2年以内修士課程10人程度
船井情報科学振興財団【学部】年間3万ドル(480万円※)
【大学院】年間3.6万ドル(576万円※)など
【学部】原則4年間
【大学院】原則3年間
学部、大学院(博士課程)【学部】若干名
【大学院】15人程度
豊田理化学研究所【大学院】年間1000万円以内
【大学院進学準備】合計100万円以内
【大学院】最長2年間
【大学院進学準備】1年間
大学院、大学院進学準備計10人以内
江副記念リクルート財団年間上限68,000ポンド(1462万円※)2年間(更新審査合格後は最長27歳まで)指定された大学の理系分野のファウンデーションコース、学部、大学院5人程度
重田教育財団年額22,000ドル(352万円※)2年間学位取得を目的とする2学年以上の正規留学5人
トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム月額16万円、留学準備金35万円など留学期間中交換留学計250人
業務スーパージャパンドリーム財団月額20万円、留学一時金25万円留学期間中交換留学計800人

※1ポンド=215円、1ドル=160円で換算


イギリスの正規留学生(学部・大学院学位取得者)向けの奨学金11選

イギリス、ロンドンの景色

まずはイギリスの大学に学士号などの取得を目的とした正規留学向けの奨学金をご紹介します。

日本学生支援機構(JASSO): 海外留学支援制度(学部/大学院学位取得型)

国が実施している一番採用者数が多い奨学金。都道府県推薦枠が導入され、各都道府県から1人が推薦されます。通常応募との重複申請も可能で、その場合都道府県からの推薦が優先されます。また、ファウンデーションコースも対象です。給付型奨学金以外にも貸与型がありますが、この記事では貸与型の内容を詳述しません。

申請時期、流れ

留学する1年前の9月にエントリーし、応募書類を提出。出身高校の推薦状提出も必要で、第一次審査の書類審査結果が1月に通知される。第二次審査は面接で、1月に実施され、3月に採用結果が通知されます。

応募書類

  • 顔写真
  • 願書
  • 留学先大学の情報&根拠書類
  • 志望理由書・留学計画・学位取得後の進路計画
  • 日本社会への貢献
  • 留学をテーマとした自己PR
  • パスポート及び住民票
  • 語学能力試験証明書
  • 所得証明書
  • 高校の卒業証明書
  • 調査書
  • 推薦状

募集人数

未定。ただし2025年度は118人

支給額/期間

月額35.2万円(2025年実績)。新規採用者には渡航支援金1万円を支給。他の奨学金との併給は可能。支援期間は原則4年。ただし、学位取得のために定められた修業期間が限度となっていて、イギリスの場合、学士課程の修業期間は3年間です。

応募要件: 英語レベル、成績基準、家計基準

Academic IELTSのOverallが6.0以上もしくはTOEFL iBT 80点以上。高校の評定平均値が5段階評価で3.7以上。家計支持者の合計所得金額が2000万円以下。

柳井正財団: 海外奨学金プログラム

ユニクロの創業者である柳井正が作った財団で、2017年から返済不要の奨学金を開始しました。対象となるのは財団指定のアメリカ、カナダ及びイギリスの大学です。予約型と合格型の2種類あり、申請時期と条件が異なります。

申請時期、流れ

【予約型】留学する1年前の7月から選考が始まります。対象高校からの推薦を受けた生徒のみが応募できます。
【合格型】留学する前年度の12月~1月に申請し、4月上旬までに合格大学を登録します。早期合格した大学については1月に入力。4月上旬に書類選考結果が通知され、一次面接及び最終面接(一次面接合格者のみ)が1月もしくは4月に実施されます。面接はいずれもオンラインで実施されます。採用通知は4月下旬に行われます。

対象大学

イギリスの対象大学は以下の7校です。

応募書類

【予約型】【合格型】共通

  • 出願大学/その他奨学金
  • 課外活動/興味関心/趣味/資格
  • エッセイ課題3つ
  • 学業成績/英語試験成績
  • 課税証明書

募集人数

【予約型】アメリカ・イギリスの大学合わせて年間20人程度。
【合格型】アメリカ・イギリス・カナダの大学合わせて年間20人程度。

支給額/期間

大学から請求される金額の授業料と寮費に加え、上限3000ポンド(約64.5万円※)の保険料が支給されます。このほか生活費が年間11,000ポンド(約236.5万円※)支給されます。なお、支給額の上限は70,000ポンド(約1505万円※)。支給期間は原則3年間。期間中に1回、日本からの往復交通費支給。

※1ポンド=215円で換算

応募要件: 家計基準

家計支持者の合計所得が2700万円以下。

柳井正財団の奨学金を受けている奨学生のリアルな声はこちらの記事をご覧ください。応募までのプロセスやエッセイ、面接準備についてご紹介しています。


笹川平和財団: 笹川奨学金

アメリカとイギリスの指定大学に進学する学生を対象とした奨学金。募集は秋期と春期の2回行われます。春期は進学先大学が確定した学生が対象です。

申請時期、流れ

【秋期】7~8月に申請し、8~9月に書類審査、9月に面接があります。合格発表は9月下旬。
【春期】12月~4月に申請、書類審査、面接、合格発表は1月以降順次行われます。

対象大学

応募書類

  • 小論文3つ
  • 出願大学/その他奨学金
  • 学業成績/英語試験成績
  • 推薦状(任意)

募集人数

最大35人(2026年度期)

支給額/期間

授業料、寮費(食費含む)、健康保険料の実費支給。それに加え年間11,000ポンド(約236.5万円※)及び入学・卒業時の準備金(旅費交通費や海外旅行保険料相当額)が支給されます。支給期間は3年間。

※1ポンド=215円で換算

Tazaki財団【パブリックスクールから大学まで】

他の奨学金と違い、Tazaki財団奨学金はイギリスのパブリックスクールの2年間からUniversity of Cambridge(ケンブリッジ大学)やUniversity of Oxford(オックスフォード大学)などの名門大学進学後の3年間を支援しています。パブリックスクールはイギリスで伝統や歴史がある名門私立学校の総称です。

申請時期、流れ

11月~1月に出願し、1月中旬に書類選考通過者が発表され、下旬には第一次選考の面接が行われます。留学奨学生は語学研修性の中から財団による選考やパブリックスクールのアセスメントテスト及びインタビューによって決定します。

応募書類

  • 志願票
  • 志願理由書
  • 学校長推薦書
  • 学業成績

募集人数

語学研修性20~30人程度。その中から選考で選ばれた留学奨学生5~10人程度。なお、対象となるのは原則東京都及びその周辺の高校の生徒です。

支給額/期間

渡航前: 英語語学研修費
パブリックスクール: 学費・寮費、休暇時のホストファミリー滞在費、ガーディアン費
大学学部(原則3年間): 学費・居住費・食費
その他、大学進学時にのビザ切り替え帰国に伴う往復旅費全額

Tazaki財団の奨学生の記事はこちらをご覧ください↓

平和中島財団: 日本人留学生奨学金

平和中島財団奨学金は海外の大学院などに留学を希望する人向けです。

申請時期、流れ

9月~10月に出願し1月末までに書類選考通過者が発表され、2月には第一次選考の面接が行われます。

応募書類

  • 奨学金申込書(財団所定の様式)
  • 推薦書
  • 成績証明書
  • 外国語能力を証明する書類
  • 入学許可証(取得済の場合)

募集人数

20人

支給額/期間

月額30万円及び往復渡航費。なお、他の奨学金・助成金との併給は認められていません(留学先大学による授業料減免またはそれを目的とする学内奨学金は可)。支給期間は最長2年間。

応募要件: 英語レベル

IELTS Overall 7.0

しのはら財団: アメリカ・イギリス留学奨学金

アメリカ・イギリス留学生向けの合格型奨学金です。大学で学士、修士もしくは博士の学位取得を目指している人が対象です。ファウンデーションコースも対象となっています。また、これから第1学年に入学する予定の人のみ応募できます。AIやテクノロジー分野の専攻、もしくはウェルビーイングや社会貢献に関心があることが歓迎条件となっています。

申請時期、流れ

12月~2月に申請し、2月下旬に1次選考(書類・ビデオ選考)の結果が通知されます。2次選考の面接(オンラインまたはオフライン)は3月中旬に実施され、結果は4月に通知されます。

応募書類

  • 語学力スコア(未受験の場合でも応募可能)
  • 留学計画書
  • 所得証明(2年分)
  • 生計を同一とする親族全員分の住民票の写し
  • 在学証明書もしくは卒業証明書
  • 成績証明書(直近1年間のもの)
  • 推薦書(学校長もしくは代理の推薦)

募集人数

10人程度

支給額/期間

最大で年間500万円、最長4年間の給付が受けられます。なお、学費の自己負担額が500万円に満たない場合は上限額の支給にならない可能性があります。

応募要件: 家計基準

家計所得は1600万円未満。

中島記念国際交流財団: 日本人海外留学奨学生

対象となるのは修士号あるいは博士号取得目的の大学院留学で、対象分野も情報科学、生命科学、経営科学と限られています。

申請時期、流れ

8月に郵送で書類を送り、書類選考が行われます。その結果は10月中旬までに通知され、10月~11月中に面接が実施されます。採用結果は12月中旬までに通知されます。

応募書類

  • 申請書
  • 推薦書
  • 成績証明書(学部及び大学院)
  • 語学テスト等の点数や語学検定試験の合格を証明するもの
  • 返信用封筒
  • 官製はがき

募集人数

約10人

支給額/期間

月額30万円に加え、支度金50万円(往路渡航費分含む)、復路航空賃(留学終了後の帰国時1回分)、最初の2年間に限り年間300万円以内の授業料(実際に負担する場合のみ)。

伊藤国際教育交流財団: 日本人奨学金【修士課程のみ】

修士課程に留学する人が対象の奨学金です。応募資格を満たせば研究テーマは問われません。

申請時期、流れ

6月~8月に申請し、10月中旬までに書類選考結果が通知されます。その後面接が行われ、その結果は12月上旬までに通知されます。

応募書類

  • 申請願書
  • 推薦書1通
  • 成績証明書(コピー不可)
  • 研究論文の要旨(2000字程度)
  • 留学先での研究テーマ(英語で1500~2000 words程度)
  • 語学力証明書(コピー可)
  • 入学許可書または合格通知書(取得済の人のみ)

募集人数

10人程度

支給額/期間

月額1500~2000ドル(24万~32万円※)相当。また、旅費と授業料は実費が支給されます。ただし、旅費は限度範囲内、授業料は年間390万円以内。支給期間は原則2年以内。

※1ドル=160円で換算

船井情報科学振興財団: Funai Overseas Scholarship(学部留学/大学院留学)

学部留学(学士号取得目的)及び大学院留学(博士号(Ph.D.)取得目的)の2種類があります。学部留学の専門分野は限定されていませんが、大学院留学の場合は情報科学、情報技術分野を中心に広く理工系分野、生命科学分野、及び経済・経営分野と定められています。

申請時期、流れ

【学部留学】【大学院留学】共通
6月~9月に申請し、10月中旬に書類選考が行われ、下旬に面接選考が実施されます。

応募書類

【学部留学】

  • 応募申請書
  • 評価書2通(学校長及び担任教諭)
  • 成績証明書

【大学院留学】

  • 学修計画・学位取得度の進路
  • 評価書3通
  • 成績証明書

募集人数

【学部留学】若干名
【大学院留学】15人程度

支給額/期間

【学部留学】原則4年間。年間3万ドル(480万円※)
【大学院留学】原則3年間。年間3.6万ドル(576万円※)。授業料は年間1.4万ドル(224万円※)が上限。医療保険費は全額支給されます。

※1米ドル=160円で換算

豊田理化学研究所: 海外大学院進学支援制度

2種類の制度があり、海外大学院進学コースは国内の大学・大学院から海外の大学院に進学し、博士号(Ph.D.)取得を目指す人が対象で、海外大学院進学準備コースは将来の海外大学院進学を目指し専攻的に調査、準備等を行う人向けです。

また、他の奨学金とは異なり、特別な学術的応募資格が定められています。次のうち1つ以上を満たす人のみ応募できます。

  • 国際科学オリンピック国内大会一次選考(予選)通過者
  • 国際バカロレア認定校(DP)卒業者で、スコアが36以上
  • 大学・大学院在学中に大学や財団などによって選抜され、2カ月以上現地での海外留学、インターンなどを経験(語学留学を除く)。

申請時期、流れ

2月~5月に申請し、5月~6月に書類選考が行われ、7月に面接選考が実施されます。採否決定は7月です。なお、大学院進学準備コースでは面接選考を実施せず、採否は書類選考の実で決まります。

応募書類

  • 応募申請書(履歴書、活動実績、志望動機、希望進学先など)
  • 成績証明書
  • 推薦・評価書
  • 語学力スコア表
  • その他(応募資格があることを証明する書類)

募集人数

【大学院進学コース】【大学院進学準備コース】合わせて10人以内

支給額/期間

【大学院進学コース】以下を合計で原則年間1000万円以内。最長2年間。

  • 入学金、授業料の実費
  • 支度金50万円。渡航準備金、渡航費、入学前プログラム費用、保険料などの実費
  • 住居費、生活費、教材費補助として最大月額3000米ドル(48万円※)
  • 必要時応じて海外大学院出願にかかる費用(エッセイ作成の指導、出願費用など)、進学先決定のための現地調査費用(原則3カ所以内)は別途支援されます。

【大学院進学準備コース】以下を合計100万円以内

  • 現地大学事前調査費用の実費(短期留学授業料、滞在費、渡航費、保険料など)
  • 大学院入学対策費用の実費(語学教室、エッセイ作成指導費用など)

江副記念リクルート財団: リクルートスカラシップ学術部門【ファウンデーション/学部/大学院】

ファウンデーションコース、学士課程、修士課程、博士課程のいずれかに正規留学し、理系分野限定の奨学金です。合格すれば奨学金は2年間支給され、その後も更新審査合格すれば最長27歳まで受けられます。また、既に留学を始めていても応募可能です。

申請時期、流れ

7月~9月に申請し、その後書類選考通過者に通知されます。プレゼンテーション・面接の最終選考(オンライン/一人30分程度)は11月に実施されます。採否結果は11月下旬に通知されます。

対象大学

QS/THE世界大学ランキングで上位30位以内の大学もしくは分野別で上位30位以内の学部が対象です。イギリスの場合、以下の大学が該当します。

【QS/THE世界大学ランキング上位30校以内にあるイギリスの大学(2026年版)】

【部門別ランキング上位30位以内にあるイギリスの大学の分野で、全体ランキングでは上位30位になかった大学のみ抜粋】

QS分野別世界ランキングのLife Sciences & Medicine分野:

※QS分野別世界ランキングのEngineering & TechnologyとNatural Sciencesの上位30位以内には全体ランキング上位30位に入らないイギリスの大学はありませんでした。

THE分野別世界ランキングのClinical & health分野:

※その他の分野(Computer science/Engineering/Life sciences/Physical sciences)では全体ランキングの上位30位以内に入らなかった大学はありませんでした。

世界大学ランキングについてはこちらの記事をご覧ください↓

応募書類

学部に入学する/既に対象大学に在籍している/大学院に在籍・進学するという立場の違いによって提出書類が異なります。

【学部に入学】

  • 氏名、生年月日などの基本情報
  • 大会・コンテストでの表彰や資格等の実績
  • 出願校3校まで(もしくは入学が決定した大学)
  • 語学力スコア
  • 高校在学全期間の学業成績
  • 学びたい学問と現在の志望大学を選んだ理由(300文字以内)
  • 10年後のキャリアビジョンとそのために大学で何を成し遂げたいか(300文字以内)
  • 2026年の目標、それを達成するためのプロセス(500文字以内)
  • これまでどのように困難を乗り越えてきたか(300文字以内)
  • あなたのユニークネスを表すエピソード(300文字以内)
  • 担任もしくはそれに類する教員からの推薦状
  • 課外活動団体の指導者・主催者からの推薦状

【2年・3年に在籍・編入】

  • 氏名、生年月日などの基本情報
  • 大会・コンテストでの表彰や資格等の実績
  • 大学在学期間の成績表をGPA 4点満点に換算したもの
  • 学びたい学問と、現在の大学を選んだ理由、学びの進捗(300文字以内)
  • 10年後のキャリアビジョンとそのために大学、またその先の大学院で何を成し遂げたいか(300文字以内)
  • 2026年の目標、それを達成するためのプロセス(500文字以内)
  • これまでどのように困難を乗り越えてきたか(300文字以内)
  • あなたのユニークネスを表すエピソード(300文字以内)
  • 現在通っている教育機関の主な主旨同教授の推薦状1通

【大学院に在籍・入学】

  • 氏名、生年月日などの基本情報
  • 大会・コンテストでの表彰や資格等の実績
  • 出願予定校5校
  • 語学力スコア
  • 大学卒業時の成績表をGPA 4点満点に換算したもの ※学業成績審査あり
  • 進学を希望する大学院および研究室(既に在学中の方は現在の大学院および研究室)を選んだ理由(300文字以内)
  • 10年後のキャリアビジョンとそのために大学院で何を成し遂げたいか(300文字以内)
  • 2026年の目標、それを達成するためのプロセス(500文字以内)
  • 現在の研究内容について(300文字以内)
  • あなたの研究が現在抱える課題とその克服のためにどのような独自の工夫をしているか(300文字以内)
  • あなたのユニークネスを表すエピソード(300文字以内)
  • 現在通っている教育機関の主な主旨同教授の推薦状1通

募集人数

5人程度

支給額/期間

学費実費と月額固定の生活費を年間上限68,000ポンド(約1462万円※)とし、生活費は最大年間20,400ポンド(約438.6万円※)。
支給期間は2年間。その後は毎年行われる更新審査に合格すれば27歳まで奨学金が支給されます。

※1ポンド=215円で換算

応募要件: 英語レベル

IELTS 7.0以上

重田教育財団: 海外留学奨学金

海外の大学または大学院へ留学する方が対象です。また、残りの在学年数が2学年以上が条件です。イギリスの大学院のほとんどが1年間であるため、対象外となります。

申請時期、流れ

5月~6月に応募し、一次選考(書類選考)が行われます。書類選考通過者にはオンライン形式で二次選考(面接選考)が行われ、最終結果は8月下旬に通知されます。

応募書類

  • 奨学生願書
  • 在学証明書または卒業(修了)証明書
  • 成績証明書
  • 合格通知書または入学許可書の写し
  • 学生ビザの写し
  • 語学力を証明できるもの
  • 住民票
  • 所得を証明する書類
  • 個人情報取り扱いに関する同意書

募集人数

5人

支給額/期間

年額22,000ドル(352万円※)を2年間給付されます。

※1ドル=160円で換算

イギリスの交換留学生向けの奨学金2選

マンチェスター大学が所有しているジョン・ライランズ図書館

ここからはイギリスに交換留学する際に申請できる奨学金を説明します。

トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム

これは官民協働海外留学支援制度で、審査が厳しく倍率が高いものの、採用されれば「日本代表」として留学することができ、かなり手厚い支援が受けられます。「イノベーションコース」「STEAMコース」「ダイバーシティコース」の3つに分かれて募集されます。

申請時期、流れ

在籍大学を通じての応募で、個人で応募することはできません。書類審査を経て、4月下旬に結果が通知され、面接審査が5月に行われます。採否の結果通知は6月中旬に行われます。

応募書類

  • 留学計画書
  • 受入機関情報及びスケジュール
  • 留学計画の実現可能性
  • アンバサダー活動及びエヴァンジェリスト活動
  • 自由記述書
  • 受入機関の受入許可書

募集人数

「イノベーションコース」は50人、「STEAMコース」と「ダイバーシティコース」はそれぞれ100人。

支給額/期間

月額16万円及び留学準備金として35万円が支援されます。また、授業料を支払う必要がある場合は30万円の支援が受けられます。

業務スーパージャパンドリーム財団: 留学支援事業

この奨学金の採用人数が約800人と多く、支給額が高いのが特徴です。留学の時期によって年に2回募集されます。こちらもトビタテと同じく在籍大学を通じて申請します。

申請時期、流れ

【1回目募集】1月に応募し、一次選考(書類審査)の結果は3月中旬に通知されます。二次選考(面接審査)は3月下旬に実施され、結果は4月下旬に通知されます。

【2回目募集】7月に応募し、一次選考(書類審査)の結果は9月中旬に通知されます。二次選考(面接審査)は10月に実施され、結果は11月中旬に通知されます。

応募書類

  • 語学資格証明書
  • 在籍証明書
  • 学業成績証明書
  • 現在履修中の科目がわかる書類
  • 指導教員推薦書
  • ボランティア参加証明書(ある人のみ)

募集人数

年間約800人

支給額/期間

月額20万円。留学一時金25万円

応募要件: 英語レベル、成績基準

Academic IELTSのOverallは5.5以上。成績係数2.5以上(3点満点)

「高い」で諦めない!奨学金がイギリス留学を現実にする第一歩

この記事でご紹介したように、さまざまな団体が奨学金を提供していて、留学しやすくなりつつあります。そのため、イギリス留学の経済的負担だけで留学を諦めるのは早いです。

留学に対する熱意としっかりとした志望動機があり、成績が優秀であれば奨学金を受けるチャンスがあります!未来は自分次第でどうにもなると思いますので、金銭面だけを理由に留学を諦めないでほしいです。

気になる奨学金の募集要項の条件などを確認し、それをクリアするためにできることから動き出しましょう。皆さんの留学生活を応援しています!


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  こんにちは!Goldsmiths, University of London(ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ)でメディアを学んでいるKotokoです。 今回は、イギリス留学の大きな魅力のひとつ、ヨーロッパ旅行について私の経験や友人の話をもとに、週末でも行きやすい都市から長期休暇に楽しめる都市まで紹介します。 イギリスからはヨーロッパ諸国に行きやすい?! イギリスは地理的にも交通の面でもヨーロッパ旅行にとても便利な場所です。学生は普段勉強で忙しいですが、週末にふらっと出かけてリフレッシュすることもできます。なぜこんなにも気軽にヨーロッパ旅行ができるのでしょうか?主な理由は3つです。 LCC(格安航空会社)が豊富Ryanair(ライアンエアー)やeasyJet(イージージェット)を使えば、片道数千円で飛行機に乗れることもあります。 Eurostar(ユーロスター)で直行ロンドンからパリやブリュッセルまで電車で約2〜3時間。飛行機のように2時間前に空港に行く必要もなく、便利です。 空港アクセスが良いロンドンには複数の空港があり、ヨーロッパ各地への直行便が充実しています。 週末で行けるおすすめ都市 パリ(フランス) ロンドンからユーロスターで約2時間半!おしゃれな街並み、美味しい食べ物、歴史的建物が中心地に集まっていて、週末旅行にぴったりです。 おすすめTo Doリスト クロワッサンやバゲットを買って、エッフェル塔が見えるトロカデロ広場でピクニック ルーヴル美術館(チケットは公式サイトで事前購入がおすすめ) 夜のセーヌ川ナイトクルーズでエッフェル塔のシャンパンフラッシュを鑑賞 トロカデロ広場でピクニック ナイトクルーズで見たエッフェル塔 ブリュッセル(ベルギー) ロンドンから約2時間。落ち着いたヨーロッパらしい街並みに加え、チョコレートやワッフル、ビールといったグルメも魅力です。 おすすめTo Doリスト グラン=プラス(世界遺産の広場)を散策 本場のベルギーチョコレートを食べ比べ 名物ワッフルやフリッツ(フライドポテト)を食べ歩き ベルギーワッフル フリッツ(フライドポテト) 長期休暇におすすめ都市 学期末の休みには、時間をかけてより多くの国や都市を訪れるチャンスがあります。 ローマ(イタリア) ロンドンから飛行機で約2時間半。古代ローマ帝国の遺跡や歴史的建物が街中に点在していて、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、トレビの泉など見どころが盛りだくさんです。そして本場のイタリアンは、どのレストランに入っても外れなし! おすすめTo Doリスト ナイトバスに乗って、コロッセオやフォロ・ロマーノの夕景を楽しむ 本場イタリアンと、定番リキュール、アペロールスプリッツを堪能する ローマでの本場イタリアン カプリ島 ➕ ポイント ローマ観光と合わせて、カプリ島などの美しい島を訪れるのもおすすめ。私は夏に青の洞窟で有名なカプリ島へ行きましたが、透き通る海と空に癒され、都会の喧騒から離れてゆったり過ごせました。 サントリーニ島(ギリシャ) ロンドンから飛行機で約4時間。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島は、真っ白な家並みと青い屋根、そして世界的に有名な夕日が魅力です。中心地にはおしゃれなカフェやレストランも多く、地中海料理や新鮮なシーフードが楽しめます。非日常感をたっぷり味わえるスポットです。 おすすめTo Doリスト 夕焼けを眺めながらのディナー レッドビーチやブラックビーチを巡る乗馬ツアー イアの街を散策して、ストリートフード、ギロピタを食べ歩き フィラでの夕焼けを眺めながらのディナー 豚肉のギロピタ カッパドキア(トルコ) ロンドンからイスタンブールまで約4時間、その後さらに1時間のフライトで到着。少し遠いですが、奇岩が広がる不思議な景観と、空を彩る熱気球で世界的に有名なエリアです。洞窟ホテルや歴史的遺跡も点在していて、自然と文化の両方を楽しめるのが魅力。 おすすめTo Doリスト カッパドキア名物の熱気球体験!※天候によっては飛ばない日もあるので、最低3泊ほど滞在すると安心です ギョレメ周辺の名所を1日で効率よく巡れる「レッドツアー」に参加 洞窟ホテルに宿泊し、朝のテラスから空に浮かぶ気球を眺める 気球から見た景色 レッドツアーで訪れたゼルベ野外博物館 イギリス留学生向けの節約術 学生は学業で忙しく、アルバイトが難しい人も多いと思います。だからこそ、旅行のときに「いかに節約するか」がとても大事です。ここでは、私が実際の旅行で学んだ節約術を紹介します。 LCC(格安航空券)を賢く利用する RyanairやeasyJetは、予約が早ければ早いほど安くなることが多く、片道数千円でチケットを取れることもあります。荷物はできるだけ機内持ち込みのみにして、追加料金を避けるのがコツです。 旅行のピークを外す 金曜夜や月曜朝の便は料金が高くなりがち。木曜夜出発や日曜夜帰りを狙うと安くなることが多いです。 学生割引をフル活用する 現地で学生証を提示すると、美術館や交通機関で割引が受けられる場合があります。イギリスの大学の学生証が使える場所も多いので、旅行のときは必ず持参しましょう。 ヨーロッパ旅行の注意点 ヨーロッパ旅行は留学生活の大きな楽しみのひとつですが、気をつけるべき点もたくさんあります。実際にトラブルに遭わないために、最低限知っておきたい注意点をまとめました。 シェンゲン協定とビザ シェンゲン協定の締結国間(主にEU加盟国)では国境検査なしで自由に移動できます。しかしイギリスはシェンゲン協定に加盟していません。そのため、イギリスの学生ビザを持っていても、シェンゲン圏内を自由に滞在できるわけではありません。 日本国籍の留学生の場合、観光目的ならビザは不要ですが「あらゆる180日のうち最大90日間」という滞在制限があります。 また、私は旅行先からイギリスに戻るときに、よく空港の入国審査で「学生ビザを見せて」と言われました。eVisaにすぐログインできるように準備しておくと安心です(スクショはNGと言われたこともありました)。  スリ対策 ヨーロッパは観光地ほどスリが多いです。電車内、レストラン、カフェなど、いつ被害に遭うかわかりません。実際、友達はレストランでスーツケースを専用置き場に預けていたのですが、食事を終えて出るときにはなくなっていました……。 財布やパスポートは小さなポーチやウエストバッグに入れて常に身につけ、スマホをテーブルに置きっぱなしにしないなど、徹底してスリ対策をしてください。 まとめ イギリス留学は、学びの場であると同時にヨーロッパ全体を体験できる大きなチャンスです。週末の小旅行から長期休暇の周遊まで、計画次第で「学生生活でしかできない体験」が待っています。ぜひ、留学生活の一部としてヨーロッパ旅行も楽しんでみてください。 https://passporter-media.com/articles/26/

イギリスの大学の成績評価方法と課題をこなすコツ【現役ロンドン大学生が伝授】

こんにちは!Goldsmiths, University of London(ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ)でメディアを勉強しているKotokoです。 今はちょうど大学1年目が終わって夏休みに入り、1年次の成績も出ました。今回は、1年生の間に受けた授業のテストや課題をもとに、成績の評価方法についてお伝えしたいと思います。なお、ここで紹介する評価方法は私が通っているGoldsmithsでの一例であり、大学や専攻によって異なる場合があります。参考としてご覧ください。 イギリスの大学の学期と成績評価方法の概要 まず、イギリスの大学は日本と違い、秋入学で、秋(9〜12月)、冬(1〜3月)、夏(4〜6月)の3学期制を採用しているところが多いです。 また、評価方法も日本のように期末試験だけに重きを置くのではなく、エッセイや課題提出、プレゼンテーションなど多様な評価方法をバランスよく取り入れているのが特徴です。 私は1年生で秋タームに3つ、春タームに3つの授業を受けました。夏タームは授業がなく、主にテスト期間として設定されていたため、今回は秋と春の授業に絞って評価方法を詳しく紹介していきます。 ゴールドスミスカレッジ: 秋タームの授業と評価方法 Introduction to Promotional Media この授業では、私の専攻であるPromotional Mediaの基礎について、歴史的背景や主要な理論を中心に学びました。広告、PR、ブランディングといったプロモーションの役割や、メディアとの関係性について、理論的に深掘りする内容でした。 評価方法①:エッセイ(800 words) – 30% 授業で扱った理論を使って、ある事例を分析する課題でした。初めての大学の評価課題だったこともあり、リサーチや構成にかなり時間がかかりましたが、テーマが身近だったので、取り組みやすかったです。 評価方法②:エッセイ(2000 words) – 70% 先生が提示した7つのテーマから1つを選び、授業で学んだ内容を活かして深く掘り下げる課題でした。最低5つの学術文献を引用する必要があり、リサーチ力と論理構成力が求められました。プレッシャーはありましたが、時間をかけてじっくり書き上げることができました。 Introduction to Marketing この授業では、マーケティングの基本についてセミナー形式で学びました。 評価方法①:エッセイ(1500 words) – 50% 授業で学んだマーケティングの理論を使って、最近のマーケティング関連ニュースを分析するという課題でした。冬休み前の提出だったので普段の授業の予習と並行して進める必要があり、正直なところ計画的に取り組むのが難しかったです。 評価方法②:試験(1時間半) – 50% 夏タームに行われた手書きの筆記試験で、当日提示された3つの質問の中から2つを選び、エッセイ形式で回答します。お題が事前に知らされなかったので、重要な理論や研究者の名前をしっかり暗記して、スペルミスなく書く必要がありました。私にとって、この試験が最も難しく感じました。 カフェで試験勉強に取り組んでいる様子 Writing for the Media この授業は、これまで紹介した2つの授業とは違って、より実践的な内容でした。専攻生全員が2つのグループに分けられ、少人数で行われたのも特徴です。授業時間も1〜2時間ではなく、お昼休みを挟んで午後4時ごろまで続く長めの授業です。先生との距離も近く、実際に手を動かしながら学ぶスタイルでした。主に、新聞記事やSNS投稿など、“書くこと”に特化したメディア表現について学びました。 評価方法①:エッセイ(1000 words) – 30% 授業で習った理論を使って、SNS投稿など実際のメディアの例を1つ選び、分析するという課題でした。 評価方法②:ポートフォリオ制作 – 70% 自分で1つキャンペーンを考案し、そのキャンペーンに関する以下の内容を含んだポートフォリオ(2500〜3000 words)を作成しました: スローガンと概要 Q&A(インタビュー内容を記事化) プレスリリース ソーシャルメディア投稿(10個) 冬休み明けの提出だったため、冬休み期間を使ってじっくり取り組むことができました。実際に手を動かして作る経験ができる授業で、学びがとても濃かったです。 また、このポートフォリオ制作に向けて、フォーマティブ課題※としてプレゼンテーションを行う機会がありました。これは成績には含まれませんが、先生からのフィードバックをもとに自分の企画をより良いものにブラッシュアップできたので、実践に活かせる貴重な時間でした。 ※評価の種類 イギリスの大学では、評価には大きく分けてFormative Assessment(フォーマティブ評価)とSummative Assessment(サマティブ評価)の2種類があります。 フォーマティブ評価:成績には影響しない練習課題やプレゼンテーションなどを指し、学びの途中でフィードバックをもらうためのものです。自分の理解度を確認したり、本番課題の準備をしたりする目的で行われます。 サマティブ評価:最終成績に反映される正式な課題(レポート、試験、ポートフォリオなど)で、学期の終わりや一定のタイミングで提出します。 ゴールドスミスカレッジ: 春タームの授業と評価方法 Culture and Cultural Study この授業では、「文化」という広いテーマを、歴史、メディア、ジェンダー、ポピュラーカルチャーなど様々な視点から学びました。講義スタイルで進行し、理論的な内容が多かったのが特徴です。 評価方法:エッセイ(1000 words×2) – 各50% 春休みの2週間の間に、出された10個のトピックの中から2つを選んでエッセイを書く形式でした。 また、これに先立ち、春休み前にはフォーマティブ課題として500 wordsのエッセイがありました。TikTokの動画を選び、授業で習った材料を使って分析する内容です。私は先生からもらったフィードバックをもとに春休み中の本番エッセイに活かしました。 Media Art この授業では、メディアアートとは何かについて、様々なジャンルのメディアアート作品を通して学びました。 評価方法:メディアアート・プロジェクト(動画+エッセイ) – 100% この授業の評価は1つの課題に集約されていて、メディアアート・プロジェクトとして、自分で1〜2分の動画作品を制作し、さらにその作品のコンセプトや使用した手法などを900 wordsのエッセイで解説するものでした。動画はTikTokやCapCutなどの編集アプリを自由に使って制作し、YouTubeにアップロードして提出しました。春休み明けの提出だったため、時間をかけて仕上げることができました。 またこの課題に向けたフォーマティブ課題として、春休み前にエキシビションレポート(750〜800 words)がありました。メディアアートの展示を実際に見に行き、そこで出会ったアートワークとアーティストについて分析する内容で、本課題に向けた良い準備になりました。実際に自分で作品をつくるというユニークな経験ができた授業で、表現と分析を同時に学べる貴重な機会でした。 Tate Modernで見たCildo Meireles Web Design この授業は、先に紹介したWriting for Mediaと同様に、少人数グループでの実践的な内容でした。授業は朝10時から夕方4時までの長時間で、じっくりと制作に取り組める環境でした。 授業では、秋タームに作成したキャンペーンのポートフォリオをもとに、Webサイトを一から制作し、そのアクセス状況をGoogleアナリティクスを使って分析することが求められました。 評価方法①:Webサイトプランの提出 – 10% どんなWebサイトを作るか、ロゴやカラーなどのデザイン要素をまとめた企画書を提出しました。 評価方法②:Webサイトポートフォリオ – 90% 完成したWebサイトのリンクに加え、500〜800 wordsのGoogleアナリティクスを用いたアクセス分析レポート、そして1000〜1500 wordsのSelf-reflective essay(自分がWebサイト制作を通じてどのように成長したかを振り返るアカデミックなエッセイ)を含むポートフォリオを提出しました。 この授業では、企画から制作、分析、振り返りまで一連のプロセスを実践的に学べ、非常に充実した内容でした。 最終評価の仕組み ここまで秋タームと春タームでの各授業の評価方法をご紹介しましたが、最終的にPass(合格)かどうかは、それぞれの授業で得た成績の合計点に基づいて判断されます。私の通うGoldsmithsでは、各授業の評価で40%以上を取るとその授業はPassとみなされます。 秋の授業の評価結果は、冬休み明けに発表され、冬の授業は春休み明けに発表されます。そして、それらを合わせた1年次全体の成績は夏休みの初め頃に届きました。 私は無事すべての授業に合格することができましたが、万が一落ちてしまった場合でも、夏休み中に再提出や再試験の機会があるので、あまり過度に心配する必要はないと思います。 イギリスの大学で良い評価をとるためのコツ 実際に1年間、課題やエッセイに取り組んでみて、「これは大事だな」と感じたポイントを紹介します。 課題の指示書は注意深く読む エッセイやプレゼンの課題には、必ずassignment brief(指示書)があります。そこにはトピックだけでなく、フォーマット(段落構成・引用方法など)や評価基準も書かれています。書いている途中でも、何度も見返してちゃんと指示通りにできているか?を確認することがとても大事です。 言いたい内容を最初に伝える 英語のエッセイやプレゼンでは、最初のパラグラフで自分の主張やトピックをはっきりと伝えるのが基本です。これをthesis statementと言います。日本語の文章のように結論を最後に持っていくのではなく、英語では最初に要点を伝えるスタイルが好まれるので、意識してみてください。 指定のリーディングから引用する 授業ごとに、先生が選んだreading list(リーディングリスト)があります。そこに載っている文献や資料からの引用は、課題の評価を上げる上でとても効果的です。先生が大事と思っている資料を理解し、それを課題で活用することで、評価につながりやすくなります。 大学のサポートを活用する 多くの大学には、留学生や英語が母語でない学生向けに、文法やエッセイ構成を見てくれるAcademic Writing Supportのようなサポートがあります。Goldsmithsにも図書館にそのスタッフがいて、私は毎回予約してチェックしてもらっていました。質問もできて、エッセイの質がかなり上がるのでとてもおすすめです。 エッセイや課題で使える便利ツール&ウェブサイト 1年間を通して、課題などを進める中で先生や友達から教えてもらった、勉強に役立つ便利なツールを3つ紹介します。 Canva 私はプレゼン資料(パワーポイント)の作成や、エッセイの構成を考えるためのマインドマップとしてよくCanvaを使っていましたが、他にもチラシや履歴書(CV)、Webサイトまで簡単に作成できるのでとても便利です。テンプレートが豊富で、初心者でも見やすくおしゃれなデザインがすぐに作れます。私も春タームのWeb Designの授業でマインドマップをCanvaで作りました。 Web Designの授業で作ったマインドマップ My Bib My Bibでは、エッセイの最後に載せるreference list(参考文献リスト)を簡単に作ることができます。まず、大学に指定されている引用スタイル(例:Harvardなど)を選び、そのあと参考文献のタイトルやURLなどを入力すると、自動的にリストに追加してくれます。In-text citation(文中引用)にも対応していて、私はエッセイを書くときに毎回使っています。 Plagiarism / Grammar Checker エッセイを書くときに特に注意したいのがplagiarism(盗作)です。誰かの文章をそのまま使うときは “ ”(ダブルクォーテーション)で囲む必要がありますし、パラフレーズ(言い換え)をする場合も出典を明記する必要があります。私はエッセイを書き終えたら、Plagiarismで自分の文章をチェックし、無意識に盗作になっていないか確認しています。 同じサイトにはGrammar Checkerの機能があり、文法やスペルミスをチェックできます。特にイギリス英語とアメリカ英語でスペルが違う単語(例:colour / color)なども見直せるので、提出前の最終チェックにおすすめです。 まとめ ファウンデーションコースと比べて、大学1年生では毎週の予習(リーディングリストに沿った文献を読むこと)が増え、最初は少し大変に感じました。でも、留学生でもしっかり授業に参加し、課題にも時間に余裕を持って取り組めば、十分やっていけると実感しました。 今回紹介した授業の内容や評価スタイル、アドバイス、便利なツールなどが、これから入学される方や1年次を迎える方の少しでも参考になれば嬉しいです。 そして何より大切だと感じたのは、わからないことは遠慮せず質問すること、大学のサポートサービスを積極的に活用すること、そして無理をしすぎず、自分のペースを大事にすることです。 これからの大学生活が、皆さんにとって実りあるものになりますように。応援しています! https://passporter-media.com/articles/16/

交換留学はラク?立教→マンチェスター大学の交換留学生に聞いた

Risakoさん 神奈川県出身。立教大学異文化コミュニケーション学部の選抜コース「Dual Language Pathway(DLP)」に在籍。現在マンチェスター大学(The University of Manchester)に交換留学中で、主に紛争研究学を履修している。仲間とバンドを組み、ボーカルとして活動中。 Ikoneさん 東京都出身。中学時代に3カ月、高校時代に1年間カナダに留学していた。高校時代にイギリス・エディンバラで語学留学も経験。立教大学異文化コミュニケーション学部に在籍。現在マンチェスター大学に交換留学中で、主に言語学の授業を履修している。趣味はカフェ巡り。 RisakoさんとIkoneさんはともに立教大学異文化コミュニケーション学部に在籍しています。昨年9月からマンチェスター大学に1年間の交換留学中です。日英どちらの大学生活も経験した2人にインタビューしました。 https://jp.education-moi.com/article-62-manchester マンチェスター大学への留学を決めた理由 マンチェスター大学に留学すると決めた理由は何ですか? Risako:昔から留学したかったが、高校時代はコロナ禍で留学が中止となりました。マンチェスター大学にしたのは協定校一覧の中で世界大学ランキングが一番高かったからです。また、世界トップレベルを誇る紛争研究学と平和構築学を学びたかったです。あとはハリーポッターの中で話されているイギリス英語に憧れ、イギリスにしました。今までヨーロッパに行ったことがなかく、留学のついでに周辺国にも行きたいと思いました。 晴れた日のキャンパス Ikone:私も世界大学ランキングを参考にしました。留学するならレベルの高いところに挑戦したいです。そういうところの学生は優秀で、人種などを理由に差別されることも少ないと考え、気楽に過ごせると思いました。学生の3割が留学生だという点も重視しました。というのも、高校時代に留学したカナダ・バンクーバー郊外の学校では、ほぼ全員が白人でした。留学生は同じ高校から来た自分を含め5人だけだったのでかなり孤立感がありました。また、姉が昔エディンバラ大学(The University of Edinburgh)に留学していました。その時に自分もエディンバラで1カ月の語学留学をしました。そのためイギリスはなじみのある国で、安心して留学できる場所だと思いました。 https://jp.education-moi.com/article-28 日本とイギリス: 大学の授業を比較 日本とイギリスの大学で授業を受けた経験から、感じた共通点や相違点を教えてください。 Risako:そこまで大きな違いは感じなかったです。私は異文化コミュニケーション学部のDLPという15人しかいないコースにいます。どの授業も少人数で日本語なり英語なり、授業中話し合いをすることが多々ありました。こちらの授業でもディスカッションをします。 Ikone:lecture(講義)は大人数で行われ、聴くことがメインです。seminar(セミナー)とtutorial(チュートリアル)は講義を履修している学生が少人数クラスに分かれて、講義内容についてディスカッションします。日本でやったディスカッションは結構一般的な話をしていたと思います。こちらではより個人にフォーカスしていて、「あなたはどう思いますか」を聞かれます。 講義の様子 Risako:日本では「今からこのテーマについて話し合ってください」という感じで教員主導でした。こちらはそれに加え、学生が授業の途中で質問したり反対の意見を述べたりします。そこからディスカッションに発展するパターンが多くて、学生主体だと感じました。 Ikone:だからセミナーやチュートリアルは同じ講義の内容について議論するけど、クラスによってディスカッションの方向性が全然違います。 予習・復習量は日本と同じ 課題の量はどうですか? Ikone:日本では毎回リアクションペーパーが出されて、毎週提出しないといけない課題がありました。こちらではチュートリアルの準備としてリーディングと事前に出された質問の答えを考える課題があります。でも提出する必要はなく、ディスカッションをスムーズに進めるために各自やるものです。提出物の数でいえば日本のほうが多かったけど、結局やることの量はあまり変わらないです。期末レポートは日本と同じですが、こちらのほうが字数が多いですね。 Risako:私も同じことを感じます。日本は面倒見が良くて、学生に学習習慣をつけてもらうようにします。また、欠席を3回以上すると単位が取れなくなります。私の場合、少人数のコースだったので顔を覚えられてなおさら欠席しづらいです。どの授業も何かしらの課題が出されるから毎週課題に追われていました。イギリスだと確かにチュートリアルのために準備しないといけないけど、提出は求められないので勉強したい人が頑張る感じです。 教育の現場も実力主義 Ikone:来る前はイギリスの学生のほうが真面目だと思っていました。でも意外と授業に来ない人もいたりと、日本とあまり変わらないと感じました。 Risako:こちらでは出席しようがしなかろうが、成績に関係するのは課題と試験です。そこさえちゃんとできていればいいので、そういう意味では実力主義ですね。授業の全てに力を入れる必要があるわけではなく、興味を持った部分や難しい箇所を重点的に勉強するなどというように自分で決められます。個人的にはこちらの制度のほうが好きです。 マンチェスター大学留学生の課外活動 続いては課外活動について聞きます。ご自身の体験や周りの人の活動を見て、日英の課外活動面での違いは何か感じましたか? Risako:サークル活動はどちらも活発ですが、やり方の違いを感じました。日本は友達を作る場としてサークルを活用している人が多いと思います。例えば私はバドミントンよりもイベントが中心のバドミントンサークルに入っているのですが、飲み会などをしてメンバー同士の仲を深めています。 イギリスのサークルはsociety(ソサエティ)と呼ばれていて、目的がはっきりしています。マンチェスター大学は留学生が多いので、中国人ソサエティ、日本人ソサエティなど、その国の人たちの集まりもあります。そこは単なる同じ国の友達作りの場だけでなく、その国に興味がある人に対してもウェルカムです。また、Manchester Japan Society(日本人会)の活動内容がとても濃いと感じました。実際に企業の担当者を招いて毎週のように就活イベントを開催して、日本人学生の就活を手伝うなどしています。 Ikone:私が思ったのは、日本のサークルには年度初めに入らないとそこから1年間入る機会を失います。でもイギリスは1年間のどのタイミングに入ってもいいです。なんならそのソサエティのメンバーでなくても活動に参加できて、結構オープンです。日本のサークルは閉塞的な環境ですが、その反面、内部のコミュニティが確立されていて、団結力が強いです。イギリスのソサエティは固定のメンバーではなく、毎回新しい人が参加するので、留学生にとっても行きやすいです。 Risako:そうですね。日本のサークルは決まったメンバーで活動するので同じ人との付き合いがずっと続きます。一方でイギリスはどんどん人脈が広がっていく感じです。 柔軟な対応で可能性広がる Ikone:私は今学期Language Societyで日本語チューターをしました。当初は期限が過ぎていて申し込みができなかったです。でもチューター経験者の友達が担当者につないでくれて、期限が過ぎてもできることになりました。このように、フレキシブルに対応してくれる環境があるので何事にも挑戦しやすいです。 Language Societyで日本語チューターとして教えた学生たちと Risako:イギリスはソサエティという枠組みじゃなくても活動の幅は広いと感じました。私はバンド活動をしています。自分たちでメンバーを見つけ、場所を取って楽器も自分たちで用意しました。いろいろなコミュニティとコネクションを作って発表の場をもらえました。マンチェスターは音楽の街ということもあり、このような有志バンドの活動が結構盛んです。 バンドのパフォーマンスでボーカルとして活動 イギリスに留学して感じた日常生活の違い 日常生活について聞きます。2人とも筆者と同じ寮に暮らしていますが、生活はいかがでしょうか? Ikone:まずは暮らしについて言うと、こちらの人の衛生観念が日本人とあまりにも違いますね。寮に入居した当初は全体的に想定よりきれいだと思いました。しかし過ごしていくうちに衛生観の違いが現れます。具体的に言うとシャワーに髪の毛が詰まって浸水したり、トイレを流さなかったり、キッチンを汚く使ったり、他人の食材を盗んだりですね。しかもみんなが寮のグループチャットでこれらの問題について怒ったり指摘したりするにもかかわらず改善されないです。 Risako:私の階のシャワーには一時期髪の毛を丸めたマリモみたいなやつがありました……。 食事はやっぱりまずい!? Ikone:食事付きの寮なので、朝夕は食堂で済ませます。最初は問題なく食べられたのですが、中華街などでアジア料理を食べてからは寮の食事がまずいと感じるようになりました。お腹を満たす分には良いのですが、それ以上のものは期待できないですね。 寮の食堂で出された夜ご飯 Risako:寮の食事について言うと、時間帯が早いです。夕食は5時から7時の間に提供され、早すぎじゃないかといつも思います。授業が6時に終わる人もたくさんいるはずだし、そこから課外活動に参加したら絶対に間に合わないです。私もいつも時間内に行けないです。 Ikone:確かに、日本にいた時は8時、9時に夜ご飯を食べていました。こちらはご飯が早いせいで、深夜になるとお腹が空きます。 自炊と寮のケータリングサービス Risako:寮が食事付きだから自炊するのが微妙に難しいです。キッチンは大人数で共用している割に狭く、収納スペースもあまりないです。食事がない寮だと、キッチンが広く、隣には食事スペースがあって自炊しやすくなっています。なので食事が合うか合わないかは食べてみないと分からないかもしれませんが、さっき言った食事時間も併せて、選ぶ時に考えたほうがいいポイントだと思います。 Ikone:食事時間に関してはルーティン化できるかどうかだと思います。私は食事時間に合わせて、何時までに何をしてから食堂に行くとか、朝ご飯に合わせて何時に起きようとかを決めています。 夜遊び文化から見える食習慣 Risako:夕食の時間が早いのは、イギリス人は夜遊び文化があるからだと思います。夕食後クラブやパブに出かけることが前提になっているのではないかと考えます。私も最近はほぼ毎日のように夜に出かけ、昨日は10時から友達と映画を観ました。その後も解散するわけでもないです。終電がなく、徒歩でどこにでもアクセスできてしまいます。そのため、そこから飲みに行ったり、誰かの家に行って映画を観たりおしゃべりしたりと、深夜でも選択肢がたくさんあります。 Ikone:そうですね。Uberが安いし、バスも走っているので、深夜でも移動手段には困らないです。そういう意味では日本より夜遊びがしやすいです。 イギリス大学留学を目指す人へのアドバイス これから交換留学でイギリス、あるいはマンチェスター大学に来る人へのアドバイスをお願いします。 Ikone:マンチェスターに関しては、特にシティセンターに行けばカフェやレストランがものすごく多いです。観光地ではないので、住むのに適しています。 Risako:そうですね、全てがちょうどよくそろっています。中華街や新宿二丁目みたいなゲイビレッジもあるし、ショッピングモールも空港もあります。観光地以外だと田舎過ぎる場所が多いイギリスですが、マンチェスターはそういうわけでもなく、過ごしやすいです。 やりたいことを事前に調べる Risako:さっき日本のサークルは年度初めに参加しないとその1年入るチャンスがなくなる話がありましたが、こちらの体育会系のソサエティに関しても同じことが言えます。年度初めにFreshers’ Weekという、ソサエティがブースを出して勧誘活動をする週があり、そこでチアダンスやアイスホッケーなど面白そうな団体を見つけました。 私は当時留学生活に慣れることに集中したいと思っていました。そのため、2学期に入ってから申し込めばいいと思ったのですがその時はもう手遅れで、結局参加できませんでした。留学が始まる前にやりたいことを調べ、到着したら一直線で向かえるようにするといいです。 Ikone:体育系は結構活動に参加するに当たり、テストセッションがあるとこもありますからね。 Risako:あとは自分でソサエティを作ることもできます。マンチェスター大学に剣道ソサエティがあるのですが、それはこっちに来たばかりの日本人留学生が、留学が始まった瞬間に作ったと聞きました。2学期のFreshers’ Weekでは既にブースを出していました。行動力がすごいですね。就活ではこういうところが評価されるので、希望者は事前に調べておくと良いと思います。 長期休みは旅へ Ikone:マンチェスター限定で言うと、思ったより雨は降らなかったです。曇りがほとんどで、特に12月、1月はいつ見ても空が真っ白です。なのでこの時期はマンチェスターに残らず、他国に旅に行ったほうがいいです。 クリスマス休みやイースター休みになるとイギリス人学生は地元に、正規留学生の多くは母国に帰るので人が一斉にいなくなります。そのため長期休みは他の交換留学生や日本の友達・家族と旅行に行ったほうがいいです。 Risako:友達と友達をつなげることをもっとしておけばよかったと思います。日本だと失礼に思われますが、こちらだとみんな普通にやっているので、誰かとの約束に別の人を連れて行くことはよくあります。そこで友達関係が広がり、いろんなチャンスが巡り込んできます。実は私バンドを2つ掛け持っているのですが、2つ目のバンド結成につながったのもそのように人脈を広げたからです。 新学期のワクワク感を駆使する Ikone:社交があまり得意でない人は最初だけ頑張る!という気持ちで挑めば良いと思います。私も年度初めは自分からいろんな学生に話しかけるように心がけましたが、途中から疲れてしまいあまり話さなくなりました。でも最初の頑張りがあったおかげで、その時に仲良くなった人と一緒にポルトガル旅行に行ったし、留学1週目に布団や飲み物をくれたりしました。 Risako:そうですね。留学し始めた頃のほうがエネルギーがたくさんあるので、その時の体力でうまくいく・いかないに関わらずたくさん挑戦したほうがいいです。 Ikone:あとは新学期特有の全員期待感が高いムードをうまく使いましょう。寮のコミュニティに溶け込んだり、ソサエティの活動に参加したりして友達を作ることも大事です。 国籍にとらわれず交友関係を広げる Risako:これはよく悪と言われるのですが、日本人と仲良くするのも重要だと思います。限度にもよるけど、やはり精神状態を良好に保つことが一番重要で、心が健康じゃないとできるものもできなくなります。それをする最たる例として日本人に悩み相談とか、心の拠り所にするのが大事だと思います。私たちもよく一緒に鍋をしながら語り合っていましたね。 Ikone:日本人とつながると交友関係が狭まるどころか、そこからどんどん広がっていきます。大学から留学する人は自分の意思で行くので、面白い人が多いと感じます。「日本人」という理由だけでその人たちと関係を経つのはとてももったいないです。 マンチェスター大学留学で学んだことを将来に生かす では最後に、この1年間の交換留学生活で学んだことをどのように生かしていきたいですか?意気込みをお願いします。 Ikone:今回の留学を通して、異文化の中でも落ち着いて主体的に行動することを学びました。英語でのコミュニケーションも以前によりスムーズに、自然に楽しめるようになりました。特に、イギリスのsarcasm(皮肉)文化は最初あまり理解できませんでしたが、今では私も使えるようになりました。帰国してからはインターンや就活など、新しい環境に飛び込む機会がたくさんあるため、そのような環境でも今回得た姿勢を応用して楽しんでいきたいと思います! Risako:この1年間、さまざまな人と交流する中で、特に人脈の大切さを学び、それが秘める可能性に気づきました。こちらでは人の輪の広がり方が非常に速く、また大きいです。そのつながりがあったからこそ、私も自分の夢をどんどん実現させていくことができました。時には既に叶った夢が思いもよらぬ形で発展することもありました。 日本にいた時から社交が好きでしたが、他人を先回りして気にし過ぎていて、違うグループの人を混ぜることは特段避けていました。しかし、人の輪が生み出す可能性を知った今、活用しない手はありません。今後は日本の他者を重んじる文化を尊重しながらも、人とのつながりを大切に、新しいチャンスを掴み人生を切り拓いていきたいです。 https://www.manchester.ac.uk

イギリス医学部留学記:グラスゴー大学で学んだ5年間と研修医生活

こんにちは!Yuiです。イギリスに15歳の時に単身留学し、2022年にUniversity of Glasgow(グラスゴー大学)の医学部を卒業しました。前回までは大学に入る前までのことでしたので今回は医学部での経験について書きたいと思います。 https://passporter-media.com/articles/6/ https://passporter-media.com/articles/9/ イギリスの医学部受験 当時(2016年頃)のイギリスにはスコットランドを含め、医学部を持つ大学は30校ほどしかなく、すべて国立大学でした。定員は大学によって異なりましたが、留学生は全体の7.5%までという決まりがありました。 UCASを通して出願し、Medicine(医学科)は最大4校まで受けられますが、大学によって必要な試験が異なりました。A-levelなどでの良い成績はもちろんのこと、UKCAT(今はUCAT)やBMAT(現在は廃止だそうです―詳しくはこちらを参照ください)などの適性検査が必要でした。 それをクリアすると最大の難関は面接でした。面接では世界中の留学生が集められ、シンガポールやマレーシア、ヨーロッパからの志望者が待合室にいました。 イギリスの医学部選びのポイント PASSPORT運営元の留学エージェント「Moi Education」の医学部のページにもあるように、大学によって入試も異なればその大学の教え方も異なります。そのため、自分に合った方針の大学や、学生の多さなどを考慮して4つまでの大学を選びます。 授業スタイル イギリスの医学大学の授業はPBL(Problem Based Learning)、Traditional learning(伝統的な授業)あるいは両者混合のIntegrated learning style(統合型授業)という教え方の違いがありました。 PBLとは、レクチャーではなく小さいグループに分かれて話し合いながら勉強をするという方法です。Traditional learningはレクチャーのみで勉強する方法です。主にオックスフォード大学とケンブリッジ大学がそれを実施していました。ほとんどの大学がPBLを取り入れていて、統合型授業(PBLとレクチャーの混合)の場合とPBLだけの大学がありました。私が卒業したグラスゴー大学は統合型授業を採用していて、それも選んだ理由の一つでした。 私はそれに加え、あまり大きすぎない大学が良かったのと、当時数少なかった解剖学の授業で実際の人体の解剖ができると言われていた大学だったことを理由にグラスゴー大学を選びました。 グラスゴー大学医学部1、2年目の時間割: 解剖学 グラスゴー大学の医学部は他の理系の学部と別なので入学直後から医学の勉強が始まりました。最初から皮膚の構造について授業がありました。スコットランドに着いたばかりの私にはスコティッシュアクセントが難しく、教授のほぼ全員がグラスゴーの人だったので授業を聞き取るのにも苦労したのを覚えています。 入学したときにもらったgoody bagに入っていたもの 1年目のレクチャーは朝に医学部のホールで行われ、お昼休憩の後は解剖学などラボの時間でした。ホルマリンに漬けられたご遺体がいくつもある部屋に入り、実際にメスを渡されて解剖していきます。週ごとに習っているトピックに合わせて教授の指示に従って解剖していきました。始める前にはご献体くださった方に感謝の気持ちを込めてお祈りをしました。 週2くらいの頻度でPBLがあり、それ以外はレクチャーでした。PBLではレクチャーで習っていることと同じ内容で、患者さんの事例が渡され、担当の先生(教授ではなく医師)を含めてグループでディスカッションを行います。 PBLの授業で先生が描いた膵臓とその周辺の臓器 PBLの他にもVS(Vocational Studies)という授業があり、同じくグループに分かれます。この授業ではコミュニケーション力を上げたり、道徳的な話し合いをしたりする場でした。Breaking bad news(癌の診断報告といった残念な結果の告知の仕方など)や怒りを表す患者さん、そして性病の診断結果の報告など、難しいコミュニケーションの場でどう対応するかを習いました。 先生がまず見本を見せたあとグループ内で話し合います。その後1人ずつカメラのついた部屋に行き、患者役のボランティアさんに対して指定されたやり取りを行います。グループ全員で1人ずつのパフォーマンスを評価します。とても緊張しますが、毎週のようにあったので段々と慣れていき、自信がつきました。 病院実習の始まり 1年目は1ヶ月に1、2回だけ、病院に行ってグループでBedside Teachingがありました。これは実際に入院している患者さんに先生が許可をとり、患者さんの病名を知らない状態でグループごとに質問をし、病名を当てる授業でした。その後その病気について話し合い、学ぶ場でした。やはり最初の方でこれを経験できるのはとても楽しかったです。時々GP(General Practitioner/かかりつけ医)にも行き、GPでよくみられる病気の話や、対処法、そして在宅医療などの勉強もしました。 2年目からは2週間に1回くらいに増え、3年生では週2回ほどありました。 魔の3年目 グラスゴー大学では3年次が一番きついとされていました。最初の15週間は週3回朝から晩までレクチャーを受け、残りの2日は一日病院実習か、GP実習でした。時々レクチャーの時間の代わりにCBL(Case Based Learning)というPBLよりも実習につなげたグループ(私は正直PBLとの違いはあまり感じませんでした)での授業もありました。 その15週間が終わると、とても大きな大事な試験があり、それに合格すると本格的な実習が始まるのでした。 急な臨床実習漬けの毎日 試験合格の翌週から実習が始まりました。数人ごとに病院と科が分けられます。だいたい同じ病棟には1人、多くても2人でした。私は最初にCCU(Coronary Care Unit/冠動脈疾患集中治療室)に割り振られ、病棟に着きましたが私を待っているような人はいませんでした。みんな忙しなく動いている中ぽつんと立ち止まっていると、看護師さんが話しかけてくれました。医学部生だと言うと、「医師はみんなあっち行ってるよー」とだけ言われ、どうしたらいいかわかりませんでした。 そのまま動けないでいると、HCA(Healthcare Assistant)の方が荷物置き場を教えてくれ、荷物を置いて出てくると看護師さんが「もしかして臨床実習初めて?」と察してくれました。そうだと伝えると、医師を一緒に探し、紹介してくれました。 医師からはなんの指示もなく、とりあえず「Follow me」とだけ言われたので、ただひたすら必死について回りました。このように臨床実習では教えてくれそうな医師を捕まえ、同行していいか聞き、医師の仕事を見学します。運が良ければ結構教えてくれる医師もいて、運が悪ければ邪魔扱いされながら1日を過ごしました。 回診の時間には医師と一緒に病室を巡回し、ただよくわからないままついて回りました。決められた授業などがある時は抜けて授業に行き、大学から与えられたチェックリストをこなしていかなければなりませんでした。そのチェックリストには「問診をする」「循環器の身体診察をする」「血圧を測る」「心雑音を聞く」「心筋梗塞の患者さんの話を聞く」などいくつもの項目がありました。 GlasgowにあるQueen Elizabeth University Hospital その科の臨床実習が終わるまでにチェックリストの項目をすべて達成し、その科の医師からサインをいただき、提出することが必須でした。その他にもPhysiotherapist(理学療法士)やOccupational therapist(作業療法士)などの医療従事者について回る日もありました。 一応それぞれの科にEducational Supervisor(教育担当指導医)という実習生担当の先生(医師)がいて、実習が始まった数日後に1回、終わる時に1回ミーティングをします。しかしみんなとても忙しいので記憶にあまりないくらいその2回以外は関わってくれず、ミーティングの時間を確保するのも一苦労でした。最後に出席率や態度、やる気が評価されると“Merit”が与えられました。 3年生は一般内科と一般外科をいくつか回りました。3年目が終わると、Intercalationといって一旦医学部から抜け、他の学士号(提携している科目のみ)を1年で取得することのできるコースもありました。私は残念ながらやりませんでしたが、それで学士号をもう一つ取得することで就職に有利になることもあります。 4年目: 本格的な病院実習へ 4年生になると授業はほぼ病院内で行われるので、キャンパスに行くことはほとんどありませんでした。色々な病院を回るので車がないと不便でした。 コロナの後からできた医学生専用のscrubs(医療用白衣) 更に10週間ずつ一般内科と一般外科を回り、レベルアップしたチェックリストをこなすと同時にPortfolioの提出が必要でした。それには自分が選んだ患者さんのケースレポートと、その病気についての論文らしきものを書きました。 その合間にも授業があり、一般外科と一般内科が終わるとまた試験がありました。それに合格すると他の科の実習が始まりました。 私の代はここでコロナのパンデミックが始まり、一時中断になりました。 5年目と最終試験: OSCEとは 最終学年では最終試験に向けての勉強はもちろんのこと、実習や課題もひたすら出されました。神経内科、形成外科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、小児科、救急科、精神科そしてGPを回りました。それぞれのチェックリスト、そしてレポートは相変わらず必須でした。 それに加え、Prescribing Safety Assessmentという処方するための試験もあり、それにも合格しないと卒業して研修医が始まってから処方だけできないことになるのです。ただしこの試験は当時おそらく年3回くらいチャンスがあり、研修医1年目の終わりまでに合格すればいいとのことでした。 実習の終了から試験までわずか2週間しかなく、実習も毎日5時まである中で勉強するのは大変でした。筆記試験では記述問題と選択問題の2つがありました。それに加え、OSCE(Objective Structured Clinical Examination/客観的臨床能力試験)という臨床試験もありました。 OSCEでは小部屋にそれぞれ試験監督の先生とボランティアの他の学年の学生や役者さん、病院の患者さんのいずれかがいます。受験生は1人ずつ部屋のドアの前に立ち、1回目の笛が鳴るとドアに貼ってあるInstructionを読みます。そこには「あなたは2年目の医者です。患者は38歳の女性、主訴は頭痛。問診をし、CNS examinationをしなさい」などという情報があります。2回目の笛が鳴るとノックをして部屋に入り、自己紹介から始めます。 そこでコミュニケーション力、理解力、知識、そして与えられた項目を正しく実施するかなどで総合得点がつけられます。試験監督がその後質問をしてくることもあります。患者さん役の人があえて難しく反応してくることもあり、対応力を試されます。 このような形式の試験を連続で4つ行い、それが4日間続きました。 この試験もある一定の数を合格しないと卒業できません。毎年多くの学生が落第しますが、筆記は得意でもOSCEのせいで落第してしまった学生も少なくありませんでした。 そのくらい重要でしたので、試験勉強しながらも週末に何人かの友達と集まり、3、4時間かけてお互いに模擬OSCEをして練習しあいました。 イギリスの医学部卒業後と研修医生活 今は変わってしまいましたが、私たちの代は最終試験の前にもう一つ適性検査があり、その結果に応じて研修先の病院が決められました。現在はこの試験は廃止され、研修医の勤務先はランダムになったそうです。しかし、これも不評のため再び変更される可能性もあるようです。 最終試験に無事合格すると6月末に卒業式があり、そこからは正式に自分のことをドクターと呼べます。そして8月の最初の水曜日から与えられた病院で研修医が始まります。最初は仮免許状態で働くのですが、オピオイドの処方ができないなどの小さな制限以外は他のジュニアドクターとほぼ同じでした。 医学部の卒業式典の様子 卒業式 研修医の時にも担当のSupervisorがいて、定期的に業務の経過報告をします。お給料も入り、本格的に医者としての仕事ができ、医学生の時よりも毎日が充実していて楽しかったです。 研修医の間も同じくチェックリストのようなものがあり、しっかりとすべてをこなさないといけませんでした。授業も週1でお昼休みにあったのでその出席や、ケースレポート、先輩医師とのディスカッションなど、仕事の合間を縫って行わなければなりませんでした。CAPSというClinical procedure(臨床手技)のチェックリストもありました。 同期や他の医療従事者からの評価も必要で、それをすべてクリアすると2年目に上がれます。2年目は本免許になるのでできることが少し増え、同様にクリアすると研修医修了書がいただけます。 その後のキャリアは人それぞれで、専門医になったり、いろいろな科を転々としたりするなどさまざまです。最近ではイギリスの医師免許の書き換えだけで行けるオーストラリアに1、2年行く人も増えました。 最後に 医学部の勉強は決して楽ではなく、試験のたびに涙しながら勉強していました。卒業の日を夢見て頑張ってきたからこそ、最終試験に合格した時の気持ちは今も忘れられません。 医者の道を進んで本当に良かったと思いますし、私を育ててくれたグラスゴー大学にも感謝の気持ちでいっぱいです。

【イギリス高校留学】15歳で親元を離れたボーディングスクールでの生活

私は15歳から親元を離れ、イギリス留学を始めました。大学もイギリスで、卒業後もしばらく滞在していたため、気づいたら14年間イギリスにいることになっていました。苦あり楽ありの留学体験をお届けします。 イギリス全寮制高校への道: 留学を決意するまで 小さい頃、父の仕事でアメリカに行っていたことがあり、英語には多少自信がありました。しかし、滞在は4歳から6歳までのわずか2年半だったため、帰国し中学生になった頃には英語力がかなり落ちていました。ある日、母と当時の英語の家庭教師からの要望に応じ、英語のエッセイを書いてみました。すると「アメリカの小学校2年生レベルだね」と言われ、ショックを受けました。これを機に、英語をちゃんと勉強しようと決意しました。 ちょうどその頃、インターナショナルスクールに通っていた2つ上の兄がイギリスの大学に進学したいと言ったので母と3人でイギリスの大学の下見に行くことになりました。自分にとって未知の国だったイギリスに惹かれていたのと、いつかは留学したいという思いが相まって、ついでに高校も見ようと母と決めていました。 ノッティンガムシャーの高校見学 複数の大学や高校を巡り、その中のひとつの高校にとても良い印象を持ちました。イギリス東中部、Nottinghamshire(ノッティンガムシャー州)のWorksop(ワークソップ)というところにある高校です。先生が優しく、校舎も広くてかっこよく、生徒達の行儀もとてもよかったです。みんな紳士的で礼儀正しく、先生方の指導が行き届いていることが伝わってきました。 若くして単身留学することを心配していた母も、このしっかりした校風が気に入りました。校長先生とお話をし、その後校舎見学をしました。また、私が医学部志望だったため、英語力をネイティブ並みに上げる必要があると言われ、もうその夏から入学することを勧められました。もともとイギリスでそのまま医学部に行くつもりはなかったのですが、先生方や両親と相談し、見学に行った2ヶ月後には留学を決心しました。 学校の校舎 イギリス高校留学|ボーディングスクールの生活とは? 寮のシステムと制服 イギリスに着いてすぐ、寮長さんや寮母さんに挨拶しました。説明を受け、私はYear 10(日本の中学3年に該当)に入学しました。日本の中学に相当する学年では制服が決まっています。ブレザー、シャツ、スカート、そしてcravatと呼ばれるネクタイのようなものに加え、靴下も学校指定のものを着用しました。 この学校には数種類の寮があり、女子は学期中ずっと過ごす「Full boarding(フルボーディング)」用、平日だけ暮らす「Weekly boarding(ウィークリーボーディング)」用、そして「Daily student(夜には家に帰る通学生)」用の寮がそれぞれ1つです。男子寮はDaily studentと住み込みの生徒が混ざっていて5~6つの寮がありました。各寮には30~40人くらいの生徒がいました。 1つの寮には最下級生のYear 9(中学2年生)から最上級生のYear 13(高校3年生)までが一緒に暮らしており、2、3人部屋もあれば1人部屋もあります。新入生は基本的に多人数部屋に割り振られ、最高学年の生徒は1人部屋が与えられました。私は最初3人部屋に入りました。その後2人部屋になったり3人部屋になったりの繰り返し。最終学年になったらついに1人部屋を手に入れました。毎学期、部屋のメンバーは先生が決めて変えていました。 校長先生の住むお家。学校の入口のすぐ隣にある 深夜の勉強と寮のおきて 渡英当初の英語力では会話についていくのが精一杯で、授業は全く理解できませんでした。現地の生徒ばかりの学校で、私の学年にいた留学生は他に男子2人だけでした。英語の授業以外は現地の生徒達と一緒に受けるため、取り残されないように懸命でした。深夜と早朝の時間を活用し、ひたすら教科書の翻訳をする日々が続きました。 ある明け方、普段電気が点いている部屋が消灯されたので階段に座って勉強していました。すると寮母さんが駆けつけてきて、「Yui、こんな時間に勉強しないの!ここはアラームがついているの。勉強は日中だけでも十分なのだから夜はしっかり休みなさい」と注意されてしまいました。どうやらこの階段にはアラームが設置されていて、人が入ると寮母さんなどの責任者だけが知らされるようになっていました。それ以来、夜中の勉強はやめました。 ホームシックと戦う日々 寮生活はとても厳しく、朝1回、お昼前に1回、お昼後から夕方にかけて3回、そして夕飯後の宿題時間に3回、点呼がありました。そして寝る前には先生が各部屋を回って携帯電話を没収し、電気も強制的に消されます。しかしほとんどの子は偽物の携帯を預けていました。 留学した最初の年はスマホもWi-Fiもなかったので私はガラケーを使っていました。インターネットは共用のパソコンルームのみで使うことができます。家族と連絡を取るときは国際電話でした。 週に1回、Skypeが使えるパソコンを予約して家族とビデオ通話することができました。しかし世界中から留学生が来ているので常に予約枠の取り合いでした。日本との時差の関係で都合の良い時間帯が限られ、目当ての時間枠が取られてしまってよく落ち込んでいたものです。 最初の1年間はホームシックでほぼ毎日泣いていました。言葉があまり通じなかったため友達もできなかったです。「かわいそう」と寄ってきてくれる生徒や授業で一緒になった生徒とたまに話す程度でした。都会ではなかったので、アジア人が少なく、奇異の目で見られているように感じました。 留学1年目の冬。膝下まで雪が積もるほどの大雪でした 辛かった陸軍の訓練 私の学校はCCF(Combined Cadet Force)という連合将校養成隊の時間があり、Army(陸軍)の訓練をしました。陸軍の他に、Navy(海軍)、Royal Air Force(空軍)もあり、現地の生徒は選択が可能でした。その頃、私たち留学生は選べず、一番人数の多い陸軍に自動的に振り分けられました。軍隊用の重たい迷彩服を着て寒い中2時間くらいマーチングし、銃の練習や匍匐前進などをするのはとても苦痛でした。また、落ち葉や枝を集めたり、数人組で運動させられたりと、グループでの活動が多かったです。友達の少ない私には楽しくはありませんでした。 礼拝の時間でスピーチに挑戦 一方で、週5回の朝のChapel(礼拝)の時間は比較的平和な時間だと感じました。讃美歌を歌い、お話を聞くだけの時間でした。木曜と土曜日以外の曜日に毎週、礼拝が行われました。日曜日だけ、朝の礼拝は全校生徒ではなく、寮生のみの参加で人数が少なかったです。そのため留学生にも皆の前で話をする機会が与えられました。 私も数回日曜日にスピーチした後、全校生徒の前で話す機会をもらい、3.11の出来事などを話しました。現地の生徒が多かったので、彼らにとって海外に触れられる貴重な機会だったと思います。その他、日本や中国の祝日の時には文化のお話もしました。 日本ではクリスマスは外で過ごし、お正月は家族で過ごすものだと伝えたら、イギリスとは真逆なので驚かれました。話した内容に興味を持ってくれ、それをきっかけに会話が弾むことがよくありました。先生方は、私たち留学生が学校に溶け込めるよう、常に様々な工夫をしてくれていました。 チャペル 深める交流: スポーツとイベントの舞台裏 ハリーポッターの世界!イギリスならではのスポーツ イギリスのBoarding school(ボーディングスクール・全寮制学校)特有のスポーツの時間もありました。季節や性別によって競技が分けられています。秋には男女共にもホッケー、冬は女子がネットボール、男子がラグビー、夏は水泳、クリケット、クロスカントリー、ラウンダースなどから自由に選択できました。 ハリー・ポッターに出てくるような寮対抗の大会や他校との試合もありました。他校との試合では、全生徒が実力別に分けられ、相手校の同じレベルのチームと戦います。そして試合後は相手チームと一緒にSupper time(おやつの時間)があり、ポテトやパン、フルーツ、ケーキなどを一緒に食べました。 ラグビーコートが9面もある広大な敷地を持つ学校。裏にはゴルフコースも プロムやダンスパーティー 年に数回、寮ごとのパーティーがあり、他の寮の子も主催寮の生徒に招待されれば参加できました。男子寮が開催するダンスパーティーに出席する際はProm(プロム)に行くような感じのドレスアップをしました。また、冬休みに入る前は各寮の寮生全員が一丸となって練習したダンスを全校生徒の前で発表するイベントもありました。 その他にも私はInternational Eveningを主催したことがあります。各国の生徒が協力して国の料理を作り、みんなでビュッフェスタイルで食べるイベントです。先生方に協力していただき、ダイニングホールとキッチンを借りて行いました。そこで日本人チームはトンカツを作りました。 日本人チームが作ったトンカツ 英国ボーディングスクールの授業内容 1年目はGCSEを勉強しており、Science(理科)、Mathematics(数学)、English as a Second Language(英語), Religion(宗教学)とStudent Selected Studies(選択科目)でした。選択科目にはGeography(地理)、History(歴史)、Art(美術) , Design and Technology(デザインとテクノロジー)、Food and Nutrition(料理と栄養学)などがありました。 私は理系だった上、英語の授業についていくのに必死だったこともあり選択科目ではArt、Design and Technology、そしてFood and Nutritionを選択しました。英語がネイティブの生徒はフランス語なども選択可能でしたが、留学生は必ずEnglish as a Second Language(ESL)をとらなければならず、他の言語は選択できませんでした。ESL以外の授業は全て現地の生徒たちと一緒でした。 私は日本で購入した電子辞書をどの授業にも持っていき、常に単語の意味を調べながら受けていました。最初の1年は辞書を使用して試験を受けることが許されていました。試験の際には先生から英和辞典が手渡され、それを使って試験に挑んでいました。 イギリス高校留学で得たこと 先生のサポートに感激した日 特に印象に残っているのは理科の授業で試験が返却された時のことです。私は60%しか得点できず、周りの不真面目な子たちと同じくらいの点数でとても悔しかったのですが、先生は私の努力を褒めてくれました。 しかし他の生徒がそれを聞いて「でも辞書を使ってるしね」と嫌味を言いました。それに対し先生は「じゃあ君は他の国に行ってその国の言語でテストを受けた場合、辞書を使えばこの点数取れるのか?簡単なことではないよ、母国語で受けても簡単じゃないんだから」と返してくれました。この先生のサポートは今でも忘れられません。このように素晴らしい先生方がたくさんいる学校でした。  Comfort zoneに戻るか挑戦を続けるかの決断 渡英してから1年経った時の夏休みに帰国した際、正直イギリスに戻るか少し悩みました。友達が少なく、授業も難しい。でもやっと英語にも慣れてきたこと、そして何よりも先生方の期待に応えたい気持ちがあり、もう1年、せめてGCSEだけでも終えようと、戻る決心をしました。 重たい足を引きずり、再び寮に戻ると、先生が「戻ってきてくれてよかった」と声をかけてくれました。複雑な心情で戻ってきたけれど先生方がいれば頑張れると思いました。 私の学年に新しい留学生が増え、寮にも何人か入ってきました。英語が全く話せなかった中国人の生徒が1人いて、その子に英語を教えながら暮らしていたらいつの間にか自信もつき、留学生活が楽しくなっていました。そして授業にもついていけることに気が付きました。友達も増え、去年から同じクラスだった生徒達に「Yui、英語すごく上達したね」と言われたときは本当に嬉しかったです。 おかげでGCSEは良い成績で卒業できました。次回はA-level、やホストファミリー、休暇の過ごし方について書きたいと思います。 https://passporter-media.com/articles/9/

イギリスのNHS利用|留学生が知っておきたい医療サービス

イギリスの病院に行くとき、多くの人はNHS(エヌ・エイチ・エス National Health Service)という公共の医療制度を利用しています。留学生もビザ申請時に健康保険付加料(IHS)を支払えば、NHS提携の公立病院を受診できます。ですが、NHSをうまく活用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があるんです。 この記事では、留学前に知っておきたいNHSの基本的な使い方や、ビザ申請時に支払うIHSについて、さらに病院やGP(かかりつけ医 General Practitioner)の違い、実際に病気になったときの流れまでわかりやすく解説します。 Haruna これまでに何度もイギリスの病院を利用している現地在住者が解説します!どんな流れで医療サービスが受けられるのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。 イギリスのNHSって何?医療制度の基本 はじめに、イギリスの公的医療制度「NHS」の仕組みや利用方法についてわかりやすく解説します。 NHS(National Health Service)の概要 1948年にスタートしたイギリスのNHS(National Health Service)は公的な医療制度です。特徴は、多くの医療サービスが無料だったり、もしくは低料金で受けられること。留学生ももちろん対象。ビザ申請時にIHS(健康保険付加料)を支払うことで、NHSのサービスを使えます。 一部は自己負担になる場合もありますが、一般診療、救急医療、入院治療、妊産婦ケアなど幅広いサービスが無料です。 IHS(Immigration Health Surcharge)について イギリスに6か月以上滞在する留学生は、ビザ申請時に「IHS(Immigration Health Surcharge)」を支払っておくことで、ビザの開始日からNHSの医療をイギリス住民と同じように利用できるようになります。料金はビザの有効期間によります。 ビザの期間ごとのIHS料金 ビザの期間料金 ポンド/円6か月以下なし(申請がイギリス国内の場合は£388 / 約73,720円必要)6か月超〜1年未満£776 / 約147,440円 (1年分)1年£776 / 約147,440円1年超〜1年6か月以下£1,164 / 約221,160円 (1年半分)1年6か月超〜2年未満£1,552 / 約294,880円 (2年間分)2年£1,552 / 約294,880円 参考 https://www.gov.uk/healthcare-immigration-application/how-much-pay ※上記の内容は2025年5月時点での料金と為替レート(1ポンド=190円)です。IHS支払い時には最新の情報を必ずご確認ください。 オンライン上でビザ申請時にコースの開始日と終了日を入力し、デビットカードかクレジットカードで支払います。もしも支払いを忘れたり、金額が足りていないと UK Visas and Immigration(UKVI)からメールで知らされます。指定期間内に全額を支払わない場合はビザの申請が却下されてしまいます。 病院とかかりつけ医の違い(Hospital と GP) 日本では、自分の症状をベースに専門医を選んで直接病院に行くことが多いですよね。しかし、イギリスではまずかかりつけ医であるGP(General Practitioner)を訪問し、そこから病院(Hospital)の専門医を紹介してもらう流れです。 病院の外来は基本的に紹介制で、専門的な検査や手術、入院治療が必要な場合に利用します。救急(Accident and Emergency)でなければ、基本的にはGP→病院の流れが一般的です。 GPで相談できること GPは地域の診療所、かつ最初に相談する窓口で、必要に応じて病院や専門医を紹介してくれます。風邪や体調不良、慢性的な症状など病気や健康全般について相談でき、処方箋も出してくれます。 GPで診てもらい検査に進む場合は、その結果が出てから精密検査や追加診療で専門医のいる病院に紹介されるケースが多いです。診察は対面のときもあれば、GPに行かずに電話で遠隔診療する場合もあります。 閑静な住宅地にひっそりとたたずむGP 渡英後はまず「GP登録」から始めよう イギリスに到着したら、なるべく早めに「GP(かかりつけ医)」への登録をしましょう。登録のタイミングや方法をここからお伝えします。 登録のタイミングと方法 GPの登録方法は、直接GPに行くかオンラインのどちらかです。大学によってはキャンパスに近いGPを紹介しているので、スタッフに尋ねてみましょう。 GPの登録方法 ①GPを探す NHSの公式サイト「Find a GP(GPを探す)」から、新規登録者を受け入れているか、受付時間、利用者の口コミを確認できます。自宅から近く便利なGPに登録する人が多い傾向にあります。 ②登録フォームに入力/記入する 登録フォームは、各GPのウェブサイト、NHSアプリから入手できます。GPで渡される用紙も可能です。 【登録に必要な情報】 氏名 住所 生年月日 学生ビザ証明の共有コード(Share Code) 連絡先(緊急連絡先も含む) 現在の健康状態・病歴 アレルギーの有無 服用中の薬 など 身分証明や住所証明についてはGPによります。地域内の住民のみを受け入れているGPへの登録には、住所証明を用意した方が無難です。また、なかには新規の登録者を受け入れていないGPも。 もしも、留学中に住所が変わる場合はGPへ報告しましょう。NHSの予約に関することや検査結果などが郵便で送られてくることがあります。引っ越し先が登録中のGPの地域外でも、新居に近い新しいGPに移ることができます。 GPの予約方法・診察の流れ 診察は予約制です。コロナのパンデミックを経て、多くのGPでは感染拡大を避けるために、予約をしてからGPへ来てもらう形を取っています。予約方法は、電話、もしくはオンラインです。電話予約はすぐにつながらず、かなり待たされる場合も。オンライン予約を実施しているGPでは、NHSアプリや各GPの予約サイトからリクエストできます。 私が登録しているGPの場合は、GPの予約システムからメッセージ形式で問い合わせをし、少し待ったあとにメッセージや電話で返信があります。問い合わせ内容によっては、看護師や医師と遠隔で会話し、そこで診察が終わる場合もあります。もしくは対面での予約日を決めていきます。 オンラインのいいところは、問い合わせ内容を細かくテキストで伝えられるところです。電話での会話では医療専門用語がすぐに出てこず、詳細をすべて伝えきれないことも。オンラインで履歴を確認できるため、あとで詳細を振り返るのにとても便利です。近年どんどんオンライン化が進み、以前よりサービスの手軽さが上がったと感じています。 夜間や土曜日に予約が取れることもあり、大学のスケジュールに合わせて利用できるのは留学生にとってもうれしいですね。 実際に病気になったら?病院の使い方ステップ 実際に体調を崩したとき、どうすればいいのか不安に感じる方も多いかもしれません。ここでは、症状が出てから病院で診てもらうまでの流れや、緊急時の対応まで、具体的なステップをわかりやすく解説します。いざというときの参考にしてくださいね。 【NHS利用】症状が出てから病院へ行くまで ここでは、GPや病院などNHSを利用するフローの例をご紹介します。長年NHSを利用しているなかで遭遇した、よくあるパターンをシェアさせていただきますね。 NHS利用の流れ 問い合わせ(電話、オンライン) 問診(GP、電話、ビデオ通話) 必要に応じて診察や血液検査や尿検査などの実施(処方箋のみの場合もあり) 検査結果を聞く(GPか電話の場合が多い) 治療が必要な場合は処方箋をもらう or 病院紹介 【病院紹介の場合】 病院での診察予約に関する手紙が届く(病院が指定する予約日時の記載あり) 指定された予約内容を変更したい場合は病院に電話 予約日時の希望を伝え、確定 病院で診察・検査 GPで結果を聞く(病院の検査結果がGPに送られる場合) ※追加で検査を実施する場合は医師から連絡があり、新しい予約日時を相談する流れになります。 病院はGPと違って、多くの専門科が揃っており規模が大きいです。施設が広いため、初めて訪れる場合は指定の場所を見つけるのが難しいことも。予約時間の前に早めに到着しておきましょう。 病院の内部 NHS 111の使い方 NHS 111は、電話やオンラインですぐにGPにつながらない場合や、GPの診療時間外でも相談したいときに利用できる便利なサービスです。まずは電話かオンラインで問い合わせることで、どういったアクションを踏めばいいかをアドバイスしてくれます。相談内容によって対応は変わりますが、以下のような例があげられます。 看護師からの折り返し電話を予約 夜間・週末のGP診療を案内 歯科やメンタルヘルスなどの専門サポートを紹介 登録しているGPに連絡するよう指示 薬剤師に相談するよう案内 自宅で経過観察するよう指導 NHS 111では、病院の予約・キャンセルや診断書の発行はしてもらえないので注意してください。 参考 https://www.nhs.uk/nhs-services/urgent-and-emergency-care-services/when-to-use-111/ 緊急の場合はどうする? GPの診察を待てずに急いでいる!そんなときは緊急外来(A&E)や救急車(999)を利用します。 まず、A&Eについて。 A&E(Accident and Emergency/事故・緊急外来)は、GPの予約を待っていられないほどのつらい症状や怪我があるなど、緊急性の高い場合に利用します。Accident and Emergencyのほか、Emergency Department(救急部)やCasualty(救急)とも呼びます。着いたらまず受付で症状を伝えます。 過去に利用した感想は、とにかく待ち時間が長いということです。予約を取らないことと、重症患者が優先されるため、先に着いているのに後から来た人が早く診てもらっていたりします。診察の流れは、各自の状態によって変わります。 緊急時の例 緊急性が低く深刻でないと判断→GPの予約をすすめられる、処方箋をもらう 緊急の場合→専門病棟に移り場合によっては入院 病院の正面玄関と別にある緊急外来用の入り口 緊急外来ではとても待てないような、命に関わる緊急時であれば、999へすぐ電話を。交通事故や発作など重大なシチュエーションには迷わず利用しましょう。電話で聞かれる内容は、場所、999にかけた理由、連絡先など。救急隊員の到着を待っている間ににできることや、どれくらいで着くかも教えてくれます。 黄色と緑が目印の救急車  処方薬と薬局の使い方 診療後に薬が出されたら...?ここからは、NHSの処方薬の受け取り方や薬代について、基本的な情報をわかりやすくまとめました。 薬はGPが発行する「処方箋」で薬局でもらう GPでの診察が終わり、処方薬が必要であれば処方箋が出されます。診察後にGPと連携している近隣の薬局(Bootsなど)に行き、Prescription(処方箋)というコーナーでスタッフに自分の生年月日、名前、住所を伝えると、あらかじめ用意してある薬が手渡され、支払いに進みます。 薬局内の処方薬受け取りカウンター 薬代の仕組み NHSで処方してもらう薬の料金は、2025年の時点で処方薬1品につき※£9.90(約1,880円)です。ひとつの処方箋に複数の処方薬がある場合は、すべての薬の合計金額を支払います。ですが、留学生でも18歳以下で大学やカレッジでフルタイム教育を受けている学生はNHSの薬代が無料です。 処方薬が頻繁に必要な人は、処方箋前払いシステム(Prescription Prepayment Certificate)を利用するのも手です。各自のケースが対象になるかの確認は必要ですが、利用できる場合はかなりお得です。 例えば有効期限が3か月間のPPCは、事前に£32.05(約6,090円)支払えば、有効期間中にいくつでも薬を受け取れます(一部は適用外)。PPCの購入はオンラインがメインで、申請日から有効です。申請を完了すると、メールでPPCの証明書が送られてくるので、薬を受け取るときに提示できると便利です。 ※上記の内容は2025年5月時点での料金と為替レート(1ポンド=190円)です。 参考 https://www.nhs.uk/nhs-services/prescriptions/save-money-with-a-prescription-prepayment-certificate-ppc/ 市販薬はスーパーや薬局でも買える 処方薬以外はどうでしょうか。結論として、スーパー、薬局で簡単に手に入ります。痛み止めや風邪薬、胃腸薬、花粉症などのアレルギー薬、目薬、塗り薬など種類は豊富です。自分に合えば、留学中にイギリスで薬を買って服用することもできるので、必ずしも日本から持ち込まなくてもなんとかなる場合もあります。 ※個人差がありますので、薬の調達については慎重に判断されることをおすすめします。 NHSと留学保険の違い これまでNHSのサービスについてご紹介してきましたが、イギリス留学中に本当にNHSだけあれば安心なのだろうか?と不安に思う人もいるでしょう。ここからは、NHSのサービスが対象外になる場合と、留学保険との違いについてお話ししていきます。 NHSで医療費の支払いが発生する例 処方薬1品につき£9.90(約¥1,880円)かかるとお伝えしましたが、そのほかにも支払いが発生する例があります。 ・歯科医療 ・眼科治療 ・かつらや布製の医療用サポーター NHSのサイトでは、歯科医療について、治療が始まる時点で18歳未満、または19歳未満で所定のフルタイム教育を受けている場合は、NHSでの歯科治療が無料になると伝えています(治療内容によっては費用が発生する場合もあり)。 治療費がかかる場合には、日本より高いと言われていますので、渡英までに歯の状態を診てもらうと安心ですね。 眼科の例では、街中の眼鏡屋で行っている一般的な視力検査なら£20(約3,800円)ぐらいから受けられますが、専門的な検査になるとさらに費用がかかります。眼鏡を作る場合、場所によっては学生割引が使えるので、検査の前にリサーチしてみましょう。 NHSを使って治療ができる街中の歯医者 Haruna 実は私も、イギリスで歯の詰め物が取れてしまって、数ヶ月放置したあとに日本の歯医者にかかったのですが、衛生的に良くない!こんなに放っておくなんて!とすごく怒られた記憶があります…。 留学保険で補える部分もある NHSのサービスがこれだけ充実しているのなら、留学保険はいらないんじゃ?と思う人も多いでしょう。しかし、留学保険に入ることで受けられる恩恵も多いのが事実です。 NHSの病院、つまりはイギリスの公立病院を利用するとなると、無料で診療が受けられる分、長く待たされることもザラです。問題の症状が落ち着くまでに、ある程度の時間を要すこともめずらしくないのです。その点、留学保険に入っておくことで、プライベートの私立病院が利用できます。ロンドンには日系クリニックが数件あるため、日本人ドクターに日本語でサポートしてもらえる点もありがたいです。 私がまだ学生だったころ、もうダメかと思うような辛い症状があったときや、小さな手術を受けたときもすべて留学保険が適用され、プライベートの日系クリニックを利用しました。電話一本ですぐに予約がおさえられ、スムーズな日本語のサービスが受けられたことで、改めて保険の大切さを知りました。 ※持病や既往症は補償されない場合がありますので、各保険会社に問い合わせてみてください。 医療以外のトラブルにも留学保険が活躍します。加入するプランによりますが、盗難や破損、飛行機の遅延も補償されるケースがあります。 「何がどこまでカバーされているか」知っておくと安心 NHSのサービスだけでいいの? 心配だから留学保険に入る?答えは人それぞれ。留学生のなかには、医療サービスにおいてはNHSだけでじゅうぶんだった、という人もいれば、留学保険があってよかった、という人も。しっかりとそれぞれの特性を把握したうえで、自分に合った選択をしてみてくださいね。 医療の備えは安心な留学生活の第一歩 イギリス在住の筆者も、これまでに何度もNHSのお世話になってきました。幸い、GPの受付スタッフや看護師、医師たちには毎回親切にしてもらっています。電話やオンラインでの問い合わせには、ほとんど返信があり、しっかり話を聞いてくれます。ただ、サービスの質に関してはGPによりけり、という声も多いです。GP登録をする際には、口コミをチェックしたり、同じGPに登録している学生の話を聞いたりと、下調べをしておくとより安心です。 安心して留学生活が送れるように、医療面での準備を万全にしておきましょう! https://www.nhs.uk

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【実体験】イギリス留学準備術: 合格通知からビザ取得までの記録

3月に入り、イギリスの大学や大学院から合否結果が届いてきたと思います。大学からオファー(合格通知)を受け取るといよいよ本格的な留学準備が始まります。入学までには多くの手続きがあり、スムーズに進めるためには計画的な準備が必要です。本記事では、オファーを受け取った後の具体的な準備プロセスについて、僕の経験を踏まえて詳しく解説していきます。 合格結果の確認と入学手続き 出願してからオファーをAcceptするまで 合格結果が届く時期は大学や学科によって異なり、ここは待つしかありません。僕は出願した5校のうち4校は2月初旬までに結果が届きました。しかし第一志望の大学だけ3月までオファーが来ず、もどかしさを覚えました。遅くて7月ごろに結果が出る場合もあるそうなので、気長に待つことが大事だと思います。UCASのTrackシステムをこまめにチェックしましょう。 オファーの種類(Conditional・Unconditional) イギリスの大学からのオファーには、「条件付きオファー(Conditional Offer)」と「無条件オファー(Unconditional Offer)」の2種類があります。条件付きオファーは、IELTSスコアや最終成績の提出といった特定の条件を満たすことで合格となります。UCASで出願した全ての大学から合否が届いた後は、Firm Acceptance(第一希望)とInsurance Acceptance(第一希望に合格できなかった場合の第二希望)の大学とコースを選択します。第一希望の大学からUnconditional Offerをもらった場合はInsurance Acceptanceを選択する必要はありません。 オファーを受け取った後の対応 自分が受け取ったのが条件付きオファーの場合は手続きを早めに済ませることが大切です。通常、オファーの承諾期限が設定されているため、遅れないように注意しましょう。一部の大学ではInternational Students(留学生)がオファーを承諾する際、デポジット(Deposit - 入学金)の支払いが必要です。この金額は大学によって異なりますが、£1,000~£5,000が一般的です。支払期限も設けられているため、期日を確認して早めに対応しましょう。 不合格だった場合の選択肢(Extra・Clearing) もし出願した全ての大学が不合格(Unsuccessful)だったとしても、結果をもらった後に追加で一つのコースに出願できる「エキストラ(Extra)」と定員に達していないコースに出願できる「クリアリング(Clearing)」というシステムがUCASにあります。Extraは2月末から7月初旬まで、Clearingは7月中旬から9月~10月ごろまで行われます。期待した結果が出なかった場合でも諦めずに他の大学やコースにトライしてみましょう。  イギリス学生ビザ(Student Visa)の申請を徹底解説 イギリスでの長期留学には学生ビザ(Student Visa)が必要です。申請にはいくつかの書類が必要で、その用意やビザ発行までに時間がかかります。とにかく早めの行動が大事です。  必要書類 CAS 大学からのオファーを承諾し、パスポートなどの書類を提出すると、「CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)」という入学許可証が発行されます。CASはビザ申請に必須な書類で、入学証明となる番号(CASナンバー)が書かれています。発行には通常数週間かかりますので、余裕を持って手続きを進めましょう。  パスポート パスポートの有効期間が留学期間をカバーしている必要があります。期限が短い場合、事前に更新しておきましょう。申請時にパスポートを提出し、そこにビザが発給されることになります。また、見開き2ページ以上の余白ページがあることも確認しておきましょう。  過去のパスポート 過去10年間の渡航歴を聞かれた時、昔使っていたパスポートがあると便利です。ただし、トランジットで立ち寄り、滞在期間が1日未満だった国も渡航歴に含まれます。こういった場合はパスポートにその記録がない時があります。できるだけ正確な情報を書くことが推奨されているので、僕は法務省の出入国在留管理庁というところで自分の渡航歴に関する開示請求を行いました。500円程度で調べてもらえます。https://www.moj.go.jp/isa/publications/privacy/record.html 英語力の証明書 大学によってビザ申請時に英語力の証明を求めるところもあります。GCSEやIBなどのスコアで証明できる場合と、イギリス政府が認定するSELT(Secure English Language Test)の結果しか受け付けてくれない場合があります。このSELTはイギリスのビザ取得専用の英語力試験です。中には「IELTS for UKVI」や「Pearson PTE Academic UKVI」などがあります。IELTSとは異なるもので、指定のスコアを満たすため改めて受験する必要があります。 申請費用と健康保険料(IHS) 申請時にはビザ申請料(£490)の支払いが必要です。さらにIHS(Immigration Health Surcharge)という健康保険料(£776×コースの年数)も支払います。IHSを支払うと、イギリス滞在中にNHS(国民保健サービス)を原則無料で受けられます。 ビザ申請の流れ 書類の準備ができたら、イギリス政府のUKVI(UK Visas and Immigration)の公式サイトから専用の申請フォームに情報を入力し、書類をオンラインで提出します。オンライン上の手続きが済んで、申請料及びIHSを支払うとVFS Globalのビザ申請センターの来館予約ができるようになります。日本には東京と大阪にビザ申請センターがあります。予約した日にパスポートを提出し、生体認証情(指紋と顔写真)を登録します。審査は通常3週間ほどかかり、終了しないとパスポートが返却されません。ビザはパスポートと共に返却されます。ビザ申請センターで受け取るか、郵送してもらうかを選べます。 審査開始後に財政能力証明書の提出を要求される場合があります。これはイギリスでの生活費をカバーできる資金があることを証明するためのものです。ロンドンの大学で勉強する場合は£12,492以上。ロンドン以外の場合は£10,224以上(授業料を除く)。つまりロンドンでの生活費: £1,438/月、ロンドン以外での生活費: £1,136/月: 9ヶ月分の生活費をカバーできる証明が必要です 。預金通帳や金融機関の取引明細書を英文に翻訳したものが必要です。あらかじめ準備しておくとビザ申請がスムーズに進むでしょう。  より詳しい流れについては下のサイトに説明してあるので、確認してください。https://www.westminster.ac.uk/sites/default/public-files/general-documents/student-visa-application-guide-applying-from-outside-uk-v2.pdf  申請は「何事も早めに」が鉄則! 前述の通りビザの審査には通常3週間ほどかかると言われています。繁忙期にはそれ以上の時間がかかることもあります。ビザ発行が渡英日に間に合わずフライトを変更せざるを得なかった友達が何人かいました。審査期間が多少長くなってもいいように、早めに必要書類を集めて申請することが大事です。「ビザ申請ドットコム」や「IMMIGRATION.UK」といったビザ申請を代行してやってもらえるサービスがあり、書類の翻訳など自分でできるか不安があった僕は活用しました。利用すれば必要な書類を揃えて代行者に提出するだけです。その後の申請フォームの入力やビザ申請センターの予約などは全部やってもらえます。  寮とシェアハウスの探し方 ビザ申請と並行して、イギリスでの住居を確保する必要があります。選択肢としては大学が運営している大学寮、民間の学生寮、シェアハウスなどがあります。 大学寮 vs 民間の学生寮の違い 同じ大学の人と交流できる大学寮は、初めての留学で最も安全で便利な選択肢だと思います。特にロンドンなどの都市部では、民間の賃貸物件の家賃が高いです。そのため、大学寮を利用することでコストを抑えられます。僕は大学1年の時に大学寮で暮らして、2、3年の時は民間の学生寮で暮らしていました。民間の学生寮だと、ロンドン中の大学から学生が集まるので他大学生との交流が深まります。ただし、これらの寮は人気が高く、申込期限が早いです。オファーを受け取ったらすぐに申し込むことをお勧めします。早めに申し込みをしなかったせいで、キャンパスから遠い場所にあったり、家賃が高い寮しか残っていなかったりという話も友達から聞きます。 大学が寮の情報を発信していますし、部屋の予約ができるResidence(住居)のサイトやWebポータルにも情報があるので、そこのSNSなどに登録して最新情報をチェックしましょう。  僕が住んでいた民間の学生寮 シェアハウス探しの注意点と便利サイト シェアハウスは費用を抑えつつ、学生のみならず現地の人々と交流できる点が魅力的です。ただし、契約詐欺や知らない人とシェアしなければいけないというリスクもありますので、信頼できるサイトを利用して物件を探し、可能であれば現地で内見してから契約を結ぶことが望ましいです。住居探しには、Rightmove(https://www.rightmove.co.uk/)やZoopla(https://www.zoopla.co.uk/)などの物件検索サイトが便利で、よく使われています。また、SpareRoom(https://www.spareroom.co.uk/)を利用すれば、ルームシェアの相手を見つけることもできます。  必須手続き: eVisaについて 返却されたパスポートに載っているビザはあくまで仮のEntry Clearance Visa(入国許可証)というもので、発行されてから90日まで有効です。正式なビザはeVisa(Online immigration status)という電子書類です。UKVIから送られてくる案内に従い、オンライン上でビザの申請番号やパスポート番号を登録して、アカウントを作成します。 イギリスに入国する際、パスポートのビザだけでなくeVisaの提示が求められる場合があります。そのため渡航前に手続きを済ませておくといいでしょう。これまではBRP(Biometric Residence Permit)カードという物理的な書類だったのでした。2025年の1月からオンラインに置き換わりました。 今回紹介したプロセスの他にも航空券を予約したり、持ち物を準備したりするなど、渡英までにやっておく必要があることはたくさんあります。それらについてはまた別の記事で書きますので、楽しみにしていただければ幸いです。CASやビザの発行などには思っている以上に時間がかかるものもあります。留学生活がスムーズに始められるよう、計画的に準備を進め、安心して渡英しましょう。  https://www.gov.uk/student-visa

【2026−2027年開催】海外大生向け就活イベント14選|ボスキャリ・ロンキャリなどを解説

こんにちは!編集長のMidoriです。今回は海外大生が参加できる就活イベントを紹介していきます。 海外大学に留学していると、日本の就職活動に関する情報を得る機会が限られます。また、日本企業の採用スケジュールと海外大学の学期日程が異なるため、就活を進めにくいと感じる人も多いでしょう。 そこで活用したいのが、海外大生向けの就活イベントや就活支援サービスです。企業と直接話せるイベントから、ES(エントリーシート)添削や面接対策を受けられるサービスまでさまざまな選択肢があります。この記事では、海外大生におすすめの就職活動イベントや就活支援サービスをまとめて紹介します。 PASSPORTERでは、2026年6月20・21日開催の東京サマーキャリアフォーラムに合わせて、就活生の交流会を企画しています!東京にいる方はぜひチェックしてみてください! この投稿をInstagramで見る PASSPORTER / 留学メディア&コミュニティ(@passporter_)がシェアした投稿 海外大生・留学生のリアルな就活事情 海外大生の多くは、就活サイトで情報収集をしながら、オンライン説明会や面接を活用して就職活動を進めています。一方で、日本の大学生のように学内説明会やキャリアセンターを活用しにくいため、企業との接点を作る目的で就活イベントに参加する人も多くいます。 特に、夏休みや冬休みの一時帰国期間には、ボスキャリやTKF Global Talent Expoなどのイベントに参加し、企業説明会や面接を受けるケースが一般的です。そのため、海外大生の就活では、就活サイトによる情報収集と就活イベントへの参加を組み合わせながら進める人が多いと言えるでしょう。 海外大生向けキャリアフォーラム・就活イベント一覧(開催時期順) イベント開催時期開催場所主催特徴東京サマーキャリアフォーラム6月東京CFN日本最大級の選考直結型イベント大阪キャリアフォーラム7月大阪CFN西日本最大級の選考直結型イベントBETAE Summer Meet Up7月東京BETAE少人数制の座談会形式(※選考直結型ではない)TKF Global Talent Expo8月東京TKF海外大生特化の大型イベントCFN BRIDGE VENTURE COMPANIES8月東京CFNベンチャー企業に特化ボストンキャリアフォーラム11月ボストンCFN世界最大級の選考直結型イベント東京ウインターキャリアフォーラム12月東京CFN冬休みの一時帰国中に参加しやすいロンドンキャリアフォーラム2月ロンドンCFNヨーロッパ最大級の選考直結型イベントロサンゼルスキャリアフォーラム4月ロサンゼルスCFN西海岸唯一の選考直結型イベント 日英バイリンガル人材向けの就職イベントで有名なものといえば、CareerForum.Net(CFN)が主催するキャリアフォーラムがあります。海外大学に在学中の学生や留学経験者、海外勤務経験者など、グローバルなバックグラウンドを持つ人材を対象としていて、日本国内外で開催されています。 現在は、ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)をはじめ、ロンドンキャリアフォーラム(ロンキャリ)、東京サマーキャリアフォーラム、大阪キャリアフォーラム、ロサンゼルスキャリアフォーラム(ロスキャリ)などが開催されており、地域や時期に応じて参加しやすいイベントを選ぶことができます。 参加するにはCFNへの登録が必要で、事前にレジュメを登録して企業へ応募します。イベント当日は企業ブースで説明を聞くだけでなく、事前に予約した面接や当日応募による選考を受けることも可能です。また、企業によってはウォークインを受け付けているところもあります。 ボスキャリ当日の会場の様子(CFNウェブページより) キャリアフォーラム以外には、TKFやBETAE(ビーテ)などが主催するキャリアイベントも盛り上がりを見せています。 これらのイベントはいずれも、一般的な合同企業説明会とは異なり、企業説明だけでなく面接や選考も同時に行われることが大きな特徴です。企業によってはイベント期間中に複数回の面接を実施し、その場で内定や内々定につながるケースもあります。そのため、短期間で効率的に就職活動を進めたい学生から高い人気を集めています。 東京サマーキャリアフォーラム こちらは日本最大級の日英バイリンガル就活イベントです。東京で開催されるキャリアフォーラムは夏と冬にそれぞれ一回で、夏のほうが規模が大きいです。 開催時期 例年6月に開催され、2026年は6月20日~21日 開催場所 東京ビッグサイトの西展示棟1・2ホール(東京都江東区) 参加企業 大手日系企業、外資系、IT系、メーカーなど220社 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 6月下旬に日本で開催されますので、イギリスに留学している多くの学生は一時帰国で日本にいるため、参加しやすいと思います。ボスキャリやロンキャリと同様、会場で面接ができるため、その場で内定が出るチャンスがあります。また、正社員採用だけでなく、インターンシップや職務経験者向けのポジションの求人もあります。 キャリアフォーラムの2日間とも開場前に特別セミナーが開催され、選考を進める上で心がけるポイントなどが解説されます。こちらは予約不要で、当日先着順で受付していますので気になる人は公式サイトを確認しておきましょう。 イベント後にはボスキャリの攻略セミナーが開催されます。こちらも同様に予約不要で、当日先着順で受け付けています。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。夏の一時帰国中に参加する学生も多いため、帰国スケジュールとあわせて計画を立てておくとよいでしょう。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/tks 大阪キャリアフォーラム 大阪キャリアフォーラムは西日本最大級の日英バイリンガル就活イベントです。 開催時期 例年7月に開催されて、2026年は7月4日(土)に開催されます。 開催場所 ハービスOSAKAのHERBIS HALL(大阪市北区) 参加企業 総合商社、食品、メーカー、IT系など、幅広い分野の企業44社 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 東京でのイベントに参加しづらい関西在住の学生にとってはこの規模のキャリアフォーラムは貴重なチャンスです。また、7月は一時帰国中の学生が多いため、時期的にも参加しやすいです。一回で複数社を回れるのとその場で内定をもらえることがあり、効率よく就活を進められます。 また、企業を回るだけでなく、イベント中にはCFNスタッフによるレジュメ添削や模擬面接があり、アドバイスをもらうことができます。いずれも事前予約が必要であるため、気になる人は早めに予約しておきましょう。 イベント前後には面接対策やボスキャリ攻略などについての特別セミナーが開催されます。こちらは予約不要で、当日先着順で受け付けていますので、気になる人は公式サイトを確認して当日行くようにしましょう。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。事前にオンラインで対策セミナーが開催され、そこでCFNのスタッフに直接質問するなど積極的に活用するとより効果的です。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/osk BETAE Summer Meet Up(交流・ネットワーキングイベント) 海外大学に在学する正規留学生を対象とした対面型キャリアイベントです。海外大生向けキャリア支援メディアBETAE(ビーテ)が主催していて、人気企業と直接交流できる機会として注目を集めています。CFNやTKFのような合同就活イベントとは異なり、企業との座談会を中心とした交流重視のイベントであることが特徴です。 開催時期 例年夏休み期間に開催されています。 2026年は7月4日に東京で開催されます。事前応募が必要で、応募後に面談を経て参加が決定します。 開催場所 ビジョンセンター東京虎ノ門(東京・虎ノ門) 参加企業 総合商社、デベロッパー、コンサルティング、金融、メーカー、官公庁などが参加します 参加費 参加費無料(要事前登録) イベントの特徴 最大の特徴は海外大生と企業担当者が少人数でじっくり交流できることです。ローテーション形式で全参加企業と話すことができるため、短時間で複数業界・複数企業について理解を深めることができます。また、参加する社員は採用担当者だけでなく、実際に現場で活躍する社員やグローバル業務に携わる社員も多く、企業のリアルな話を聞くことができます。さらに、海外大学生が100名以上参加するため、他大学の学生とのネットワークづくりの場としても活用できます。 一方で、CFNやTKFのような選考直結型イベントではなく、企業研究やネットワーキングの要素が強いイベントです。そのため、イベント当日に面接や内定まで進むケースはなく、就活初期〜中期の情報収集を目的とした参加が向いています。 イベント自体は企業との交流や業界研究を目的としており、その後に企業のインターンシップや本選考へ進むケースが一般的です。ただし、イベント参加者限定の選考案内や特別イベントに招待されることもあります。 参加対象者 海外大学に在学する正規留学生で、27卒、28卒をはじめ全学年参加可能で、就活を始めたばかりの低学年から本選考を控えた学生まで幅広く参加しています。なお、交換留学生は対象外です。特に商社、デベロッパー、コンサルティングファームなどの人気業界に興味がある学生や、海外大生同士のネットワークを広げたい学生におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはBETAEへの会員登録とイベント応募を行いましょう。応募後は事前面談が実施されるため、自身のキャリアプランや興味のある業界について整理しておくことをおすすめします。また、座談会形式で企業担当者と直接話す機会が多いため、参加企業の事業内容や採用情報を事前に調べ、質問したい内容を考えておくとより有意義な時間を過ごせるでしょう。 公式サイト https://betae-career.com/find_an_event/betae_smu_2026/32989 TKF Global Talent Expo TKF Global Talent Expoは、海外大学に正規留学している日本人学生を主な対象としたキャリアイベントです。TKF Projectが主催する海外大生向け最大級の内定直結型就活イベントです。企業説明会だけでなく面接や選考会も実施されるため、短期間で選考を進めたい海外大生から注目を集めています。 開催時期 例年夏休み期間で、2026年は8月8日、9日に開催されます。 開催場所 東京ビッグサイト(東京都江東区) 参加企業 総合商社、デベロッパー、コンサルティングファーム、金融機関、メーカーなど、海外大生採用に積極的な企業が参加しています。2025年の前身イベントには51社が参加し、2026年は約100社規模への拡大が予定されています。 参加費・渡航費 参加費は無料です。 また、海外から帰国して参加する学生向けに特待生制度(奨学金制度)が設けられており、選考を通過した学生は帰国費用の補助を受けることができます。2026年は前年よりも大幅に制度が拡充される予定です。 イベントの特徴 最大の特徴は、海外大学の正規留学生を中心に参加者を限定している点です。海外大生向けに特化したイベントであるため、企業側も海外大学生の採用を前提として参加しているため、留学経験や国際的なバックグラウンドを評価する企業と出会いやすい環境が整っています。 また、企業説明会だけでなく面接や選考会も実施されるため、その場で選考が進んだり、内定につながったりする可能性があります。イベント自体も「内定直結型」を掲げており、短期間で選考を進めたい学生に向いています。夏休み期間中に集中して就職活動を進められる点も魅力でしょう。 参加対象者 海外大学に正規留学している日本人学生が主な対象です。現地学生やダブルディグリー留学生も参加可能で、一部の交換留学生についても参加枠が設けられています。27卒、28卒など卒業年度を問わず参加できるため、低学年の学生がインターンシップや業界研究を目的に参加することも可能です。 事前に準備すべきこと まずはイベントへの事前登録を行いましょう。企業によっては事前応募やプロフィール登録が必要になる場合があります。また、イベント当日に面接が実施されることもあるため、レジュメの準備や自己PR、志望動機の整理を行っておくことをおすすめします。帰国を伴う場合は、航空券や宿泊先の手配も早めに進めておくと安心です。特待生制度への応募を検討している場合は、応募条件や締切も確認しておきましょう。 公式サイト https://tkf-global.jp/event_tokyo2026 CFN BRIDGE VENTURE COMPANIES こちらはベンチャー企業が参加するイベントで、他のCFNのキャリアフォーラムと同様、日英バイリンガルの学生や大学院生などが対象です。 開催時期 2026年8月7日 開催場所 東京都立産業貿易センター浜松町館(東京都港区) 参加企業 IT系、コンサルなど18社(7月8日時点) 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 他のキャリアフォーラムとの一番の違いはベンチャー企業のみが参加するという点です。また、夏に開催されますので、一時帰国中のイギリス留学生にとって参加しやすいです。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。興味のある企業の募集要項を確認し、必要書類を準備しておきましょう。また、事前応募や面接予約が必要な企業も多いため、面接対策や自己PRの準備も進めておくことをおすすめします。ベンチャー企業との出会いを重視するイベントのため、自分が興味を持つ業界や企業について事前に調べておくと、当日の面談をより有意義に進めることができます。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/br1/?utm_source=Website&utm_medium=Website&utm_campaign=VentureCompanies_cf ボスキャリ(ボストンキャリアフォーラム) ボスキャリは世界最大級の日英バイリンガル就活イベントで、2025年は9300人以上の学生、求職者が参加しました。 開催時期・申込スケジュール 例年11月に開催されて、2026年は11月20日(金)~22日(日)に開催されます。夏頃から企業エントリーが始まり、秋に面接予約が本格化します。 開催場所 Hynes Convention Center(アメリカ・ボストン) 参加企業 総合商社、外資コンサル、Big4、メーカー、IT系、金融系など、幅広い分野の企業約200社 参加費・渡航費 参加費無料(事前登録必須)。航空券、宿泊費は自己負担ですが、トラベルスカラシップという渡航費補助制度があります。こちらは事前申込必須で、抽選に当たればイギリスや日本から行く場合$350が支給されます。トラベルスカラシップの応募資格は他にもあり、申し込む前には必ず公式サイトを確認しましょう。 イベントの特徴 前述の通り、ボスキャリは世界最大規模の日英バイリンガル就活イベントで、海外大生採用に慣れた企業が多く参加します。一回で複数社を回れるのとその場で内定をもらえることがあり、効率よく就活を進められます。ただし参加する就活生が多いため、人気企業では競争が激しくなる傾向があります。また、ボストンまで行かないといけないため、高いコストがかかります。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、英文レジュメを作成しましょう。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。参加を決めたら、航空券や宿泊先の手配も早めに進めておくと安心です。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/bos 参加体験談はこちらから: https://passporter-media.com/articles/46/ 東京ウインターキャリアフォーラム その名の通り、冬に東京で開催される日英バイリンガル就活イベントです。 開催時期 例年12月に開催されます。2026年の開催日はまだ公表されていません。 開催場所 2025年は東京ビッグサイト西4ホール(東京都江東区) 参加企業 総合商社、旅行、メーカー、IT系、金融系など、幅広い分野の企業約100社(2025年情報) 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 冬に東京で開催される日英バイリンガル就活イベントで、海外大生採用に慣れた企業が多く参加します。一回で複数社を回れるのとその場で内定をもらえることがあり、効率よく就活を進められます。ちょうどクリスマス休みに入っている時期ですので、一時帰国している学生も多く、参加しやすいです。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと まずはCFNに登録し、レジュメを作成しましょう。英文レジュメが基本ですが、日本語のエントリーシートや履歴書の提出を求める企業もあります。興味のある企業の募集要項を確認し、必要書類を準備しておきましょう。また、事前応募や面接予約が必要な企業も多いため、面接対策や自己PRの準備も進めておくことをおすすめします。開催前にはオンライン交流会や相談会が実施されるため、不安なことがあれば事前に相談しておくと安心です。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/tkw1 ロンキャリ(ロンドンキャリアフォーラム) ロンキャリはヨーロッパ最大規模の日英バイリンガル就活イベントで、ロンドンで開催されますのでイギリス留学している学生にとって参加しやすいです。 開催時期 例年2月に開催され、2026年は2月21日~22日でした。 開催場所 West Hall, Olympia(イギリス・ロンドン) 参加企業 主にコンサル、金融、メーカーなど約40社 参加費・渡航費 参加費無料(事前登録必須)。ボスキャリと同様にトラベルスカラシップ制度があり、イギリス国内だけでなくヨーロッパの対象学生に交通費が補助されます。こちらは事前申込必須で、抽選に当たればそれぞれの地域に応じた額が支給されます。トラベルスカラシップの応募資格は他にもあり、申し込む前には必ず公式サイトを確認しましょう。 イベントの特徴 ボスキャリと比べると規模が小さく、落ち着いた雰囲気で面談しやすいです。ただし規模が小さい分、参加企業数は限定的です。ボスキャリと同様、当日面接という場合もあり、比較的速く就活が進みます。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと こちらもボスキャリ同様、まずはCFNに登録し、英文レジュメを作成しましょう。企業によっては事前応募や面接予約が必要なため、興味のある企業の募集情報を早めに確認しておくことをおすすめします。また、面接対策や自己PRの準備も行い、イベント当日に備えましょう。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/ldn @passporter_ ロンキャリって何?ボスキャリとの違いは by Ayaka ロンキャリは、イギリス・ロンドンで開催される海外大生向けの就活イベント🇬🇧 ボスキャリとの違いはまず「企業数」。ボスキャリは企業数も多く、採用枠も多い。ロンキャリは参加企業数が少な分採用枠も少なめ。勤務地はどちらも日本配属が中心。 「開催地」の違いは、ボスキャリ→ボストン、ロンキャリ→ロンドン。 「開催時期」も違っていて、ボスキャリは年末ごろ、ロンキャリは年始ごろ。 「参加者」は、ボスキャリ→北米中心、ロンキャリ→ヨーロッパ中心。 ボスキャリのほうが規模が大きいけど、ロンキャリならではのメリットもある‼️ メリット①二日間だから体力的にも楽 企業数が限られている分狙い撃ちができるから、初参加でも回しやすい! メリット②ボスキャリのいい練習になる しかも最近参加企業数が増えているから、今後もっと伸びる可能性もある。企業によってはイギリス🇬🇧と日本🇯🇵のインターン枠も出てるから、イギリス在住の学生はぜひチェックしてみてね。 ➡️ メディアサイトでは留学生によるお役立ち記事も読めるよ!プロフィール欄のリンクからアクセス @passport_to___ 【Who are we?】 📚 海外留学を目指す学生や、いま留学中の学生に向けて 経験者のリアルな情報を発信しています。 🎓 運営メンバーは現役海外大学生&卒業生! 留学を目指す人と留学生がつながれる場所になっています✨ 🤝 海外大学生同士でつながれるコミュニティ 交流会や就活・キャリアイベントを開催予定 ! #留学生活#海外大学#イギリス留学#イギリス大学#就活 ♬ Vlog - wouldliker ロスキャリ(ロサンゼルスキャリアフォーラム) ロスキャリはアメリカ西海岸で唯一のキャリアフォーラムです。 開催時期 例年4月に開催され、2026年は4月11日~12日でした。 開催場所 Los Angeles Convention Center South Hall G(アメリカ・ロサンゼルス) 参加企業 コンサル、金融、IT系、メーカーなど約50社 参加費 参加費無料(事前登録必須) イベントの特徴 ボスキャリと比べると規模が小さく、落ち着いた雰囲気で面談しやすいです。ただし規模が小さい分、参加企業数は限定的です。ボスキャリやロンキャリと同様、当日面接という場合もあり、比較的速く就活が進みます。 イベントの2日間とも開場前特別セミナーがあり、ロスキャリを最大限活用する方法などをCFNスタッフが解説してくれます。 その他にもレジュメの書き方やケーススタディのワークショップ、そしてレジュメ添削や模擬面接が開催されます。事前申込が必須だったり当日整理券を受け取る必要があったりと、受付はさまざまですので気になる人はあらかじめ公式サイトを確認しておきましょう。 参加対象者 日英バイリンガル(日英共に初級レベル以上)で学士以上(学士、修士、MBA、博士など)の学位を取得済/取得予定の方。日本以外の大学の在学生で27卒、28卒もしくは既卒者、留学経験者、海外生活が長い人、海外勤務経験がある職務経験者が主な対象者です。 事前に準備すべきこと こちらもボスキャリ同様、事前にCFNアプリをダウンロードして、参加登録します。また、企業への事前応募、面接予約も必要です。ロスキャリ開催前には対策ウェビナーや相談会などが開催され、ロスキャリを最大限活用するために参加して準備万端で当日を迎えましょう。 公式サイト https://careerforum.net/ja/event/los 海外大生向け就活支援サイト主催のイベント サービス開催時期開催形式・場所特徴マイナビ国際派就職通年オンライン・東京など合同説明会や就活座談会が充実LabBase通年オンライン中心研究内容を生かした就活が可能ONE CAREER通年オンライン・主要都市業界研究や企業研究向けConnect Job通年オンライン中心個別サポートや特別選考あり帰国GO.com通年オンライン中心ES添削や模擬面接などのサポートが充実 マイナビ国際派就職 マイナビ国際派就職は、海外大学生や留学経験者、外国人留学生向けに就職活動支援を行うサービスです。キャリアフォーラムのような単発イベントではなく、合同説明会や企業セミナー、就活対策講座などを年間を通して開催しています。 開催時期 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。特に夏休み期間、冬休み期間、就活本選考前には合同企業説明会やオンラインイベントが増える傾向にあります。参加には事前予約が必要な場合が多いため、公式サイトで最新情報を確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 対面イベントは主に東京や大阪などの主要都市で開催され、海外からでも参加しやすいようオンラインイベントも充実しています。 参加企業 主に日系企業が中心です。メーカー、商社、IT、金融、インフラ、人材など大手企業から中堅企業まで幅広く参加します。 参加費・渡航費 参加費は無料です。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 マイナビ国際派就職は、海外大学生や留学経験者向けの合同説明会や就活セミナーを開催していて、日本での就職を目指す学生にとって企業研究や情報収集の場として活用できます。CFN主催のキャリアフォーラムのように短期間で選考や内定獲得を目指すイベントというよりは、幅広い企業と出会いながら就職活動の準備を進められることが特徴です。また、オンラインイベントも多く開催されているため、海外に滞在しながら参加しやすい点も魅力でしょう。 一方で、参加企業は日系企業が中心であり、外資系企業や海外大生向け採用に特化した企業は比較的少ない傾向があります。また、イベント参加後は通常の採用フローに沿って選考が進むことが多く、キャリアフォーラムのようにイベント期間中に内定まで進むケースは一般的ではありません。 参加対象者 27卒、28卒で海外大学・大学院に在学中の学生や留学経験者、帰国子女など、日本での就職を目指すグローバル人材を主な対象としています。海外大学生向けの合同説明会や就活イベントも開催されており、就職活動を始めたばかりの人から本選考を控えた人まで幅広く参加できます。特に、日本企業について理解を深めたい人や、まずは企業研究・業界研究から始めたい人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはマイナビ国際派就職に登録しましょう。 イベントによっては事前予約が必要です。自己PRやガクチカを整理しておくと、企業との交流やその後の選考にスムーズに対応できます。 また、企業研究を行い、興味のある企業を事前にリストアップしておくことをおすすめします。 公式サイト https://global.mynavi.jp LabBase LabBaseは、理系学生・大学院生向けの就職支援サービスです。研究内容を登録することで企業からスカウトを受けられるほか、理系人材を対象としたキャリアイベントや合同説明会も開催しています。特に研究内容や専門性を重視する企業が多く参加しているため、研究経験を活かして就職活動を進めたい人に人気があります。 開催時期 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。 業界研究イベントや合同説明会、企業との交流会などが定期的に実施されており、参加には事前登録や予約が必要な場合があります。最新の開催情報は公式サイトで確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 オンラインイベントが比較的多いため、海外大学や大学院に在学中の学生でも参加しやすいのが特徴です。対面イベントは主に東京を中心に開催されています。 参加企業 研究開発職や技術職を募集する企業が中心です。製薬、化学、食品、IT、AI、半導体、電機メーカー、素材メーカーなど、研究職や開発職の採用に積極的な企業が多く参加しています。 参加費・渡航費 参加費は無料です。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 LabBaseの最大の特徴は、学歴やガクチカだけでなく、研究内容や専門性を重視して企業とマッチングできる点です。研究概要を登録することで企業からスカウトを受けられるほか、イベントでは研究内容について企業担当者と直接話す機会もあります。そのため、修士課程や博士課程の学生、研究職や技術職を志望する学生にとって効率的に企業と出会うことができます。 一方で、参加企業の多くは理系採用を目的としているため、文系学生にはあまり向いていません。また、総合職採用よりも研究職・技術職採用が中心であるため、職種によっては選択肢が限られる場合があります。 イベント参加後は通常の採用フローに進むケースが一般的です。 企業によってはイベントをきっかけに早期選考や特別選考へ案内されることもありますが、CFN系イベントのように数日で内定が出るケースは多くありません。 参加対象者 27卒、28卒で理系学部生、大学院生、博士課程学生を主な対象としています。特に研究経験を活かしたい人や、研究職・開発職・技術職を志望する人におすすめです。海外大学や海外大学院に在学している学生も参加できるため、日本で研究開発職として働きたい人にとって有力な選択肢の一つとなるでしょう。 事前に準備すべきこと まずはLabBaseに登録し、自身の研究内容や専門分野を詳しく記入しましょう。LabBaseでは研究概要が企業とのマッチングに大きく影響するため、研究テーマや成果、使用した技術などを分かりやすく整理しておくことが重要です。また、参加企業の事業内容や募集職種を事前に確認し、自分の研究との関連性を説明できるよう準備しておくとよいでしょう。 公式サイト https://compass.labbase.jp/careerevent One Career ONE CAREER(ワンキャリア)は、新卒向け就職支援サービス「ONE CAREER」が主催する就活イベントです。合同企業説明会や業界研究イベント、企業ごとのセミナーなどが年間を通して開催されており、国内外の学生が幅広く参加しています。海外大学生向けの特集やイベントが組まれることもあり、日本での就職を考える留学生や海外大生にとって情報収集や企業研究の場として活用できます。 開催時期・申込スケジュール 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。 業界研究イベントや企業説明会、選考対策イベントなどが定期的に実施されており、特に夏季・秋季・本選考前の時期に開催数が増える傾向があります。イベントごとに申込締切が設定されているため、最新情報は公式サイトで確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 オンラインイベントが充実しているため、海外に滞在している学生でも参加しやすいのが特徴です。対面イベントは主に東京や大阪などの主要都市で開催されています。 参加企業 大手日系企業から外資系企業、ベンチャー企業まで幅広い企業が参加しています。総合商社、コンサルティング、IT、メーカー、金融、広告、人材などが主な業種です。イベントごとに参加企業は異なりますが、人気企業が参加することも多く、業界研究の機会として活用できます。 参加費・渡航費 参加費は無料です。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 幅広い業界・企業の情報を一度に収集できます。企業説明会だけでなく、就活対策講座や業界研究イベントも開催されており、就職活動を始めたばかりの学生でも参加しやすいでしょう。また、オンライン開催のイベントも多いため、海外大学に在学している学生でも気軽に参加できます。 一方で、CFN主催のキャリアフォーラムのように面接や選考をその場で進めるイベントは少なく、企業研究や情報収集の側面が強い傾向があります。そのため、短期間で内定獲得を目指すというよりは、就職活動の準備や企業との接点づくりに活用するイベントといえるでしょう。 イベント参加後は通常の採用フローに進むケースが一般的です。 イベントをきっかけにインターンシップや早期選考へ案内されることもありますが、キャリアフォーラムのようにイベント期間中に内定まで進むことは一般的ではありません。 参加対象者 ONE CAREERイベントは、日本国内だけでなく海外留学している大学生・大学院生を対象としています。27卒、28卒をはじめ学年を問わず参加できるイベントも多く、就職活動を始めたばかりの人から本選考を控えた人まで幅広く利用されています。特に、さまざまな業界や企業について知りたい人や、まずは企業研究・業界研究を進めたい人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはONE CAREERに登録し、参加したいイベントを予約しましょう。イベントによっては事前アンケートやプロフィール登録が必要な場合があります。また、参加企業について事前に調べ、自分が興味を持つ業界や企業を整理しておくと、イベントをより有効活用できます。企業への質問をあらかじめ考えておくのもおすすめです。 公式サイト https://www.onecareer.jp/events/seminar?page=1&per=30&sort=time_limit_at&companiesToFollow=false&searchByCurrentUserGraduateYear=false&prefectures=%7B%22online%22%3Afalse%2C%22prefecture_ids%22%3A%5B%5D%7D&isOnecareerHostingEvent=false&upperLimitOfCompanyReview=5&lowerLimitOfCompanyReview=0&search_query= Connect Job Connect Jobは、グローバル人材の採用支援を行うフォースバレー・コンシェルジュが運営する就職支援サービスです。外国人留学生向けのサービスとして知られていますが、日本人の海外大学生向けの専用サービスも提供しており、企業説明会や選考会、キャリアカウンセリングなどを通じて日本での就職活動をサポートしています。海外大生限定の特別選考ルートが用意されることもあり、海外からでも効率的に就職活動を進められることが特徴です。 開催時期・申込スケジュール 年間を通してさまざまなイベントが開催されています。 合同説明会や合同選考会、企業ごとの説明会・選考会、就活対策ウェビナーなどが随時開催されており、イベントごとに申込締切が設定されています。最新情報は公式サイトで確認しましょう。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 海外大生向けイベントはオンライン開催が多く、海外に滞在したまま参加できるものも少なくありません。また、ロンドンやソウル、台北など海外都市でのジョブフェア開催実績もあります。 参加企業 海外大学生やグローバル人材の採用に積極的な企業が参加しています。コンサルティング、IT、メーカー、商社、人材、インフラ、サービスなどがあります。イベントごとに参加企業は異なりますが、海外経験や語学力を評価する企業が多いことが特徴です。 参加費・渡航費 参加費は無料です。オンラインイベントも多いため、海外からでも費用を抑えて参加できます。交通費や宿泊費の補助は基本的にありません。 イベントの特徴 Connect Jobの最大の特徴は、イベント参加だけでなく、個別キャリアカウンセリングや面接対策などのサポートを無料で受けられることです。海外大生向けの特別選考フローが用意されることもあり、企業によってはESやWebテストが免除されるケースもあります。また、海外大卒社員との座談会や交流イベントも開催されているため、海外から日本就職を目指す学生にとって貴重な情報収集の機会になります。 一方で、CFN主催のキャリアフォーラムのように数百社規模の企業が集まる大型イベントではなく、企業とのマッチングや個別サポートを重視したサービスです。そのため、多くの企業を一度に比較したい人にはやや物足りなく感じるかもしれません。 イベント参加後は通常の採用フローに進むことが多いですが、企業によっては海外大生向けの特別選考ルートや早期選考に案内されることがあります。CFN系イベントほどの短期決戦ではありませんが、一般応募よりもスムーズに選考が進むケースがあります。 参加対象者 Connect Jobは、27卒、28卒などで海外大学・大学院に在学中の日本人学生や留学経験者を主な対象としています。また、日本での就職を目指す外国人留学生も利用しています。特に、日本企業への就職活動が初めての人や、ES・面接対策など個別サポートを受けながら就活を進めたい人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずはConnect Jobに登録しましょう。イベントによっては履歴書なしで応募できますが、選考に進む際にはレジュメや応募書類が必要になります。また、キャリアカウンセリングや面接対策を無料で受けられるため、積極的に活用することをおすすめします。興味のある企業や業界を事前に調べておくと、イベントをより有効活用できるでしょう。 公式サイト https://job.connectiu.com/job-event/japanese_speakers 帰国GO.com 帰国GO.comは、海外留学経験者や海外大学生を対象とした就職支援サービスです。2006年から運営されており、日本での就職を目指す留学生に向けて、企業説明会や就職セミナー、個別カウンセリングなどを無料で提供しています。過去にはUniversity of Edinburgh(エディンバラ大学)やUniversity College London(UCL/ユニバーシティカレッジロンドン)で企業のオンキャンパス選考会が開催されたことがあります。イベント参加だけでなく、ES添削や模擬面接などのサポートも受けられるため、海外から日本就職を目指す学生にとって心強いサービスです。 開催時期・申込スケジュール 年間を通してさまざまなイベントやセミナーが開催されています。 企業説明会や就活セミナー、大学訪問型イベント(オンキャンパスセミナー)などが随時実施されており、イベントごとに申込期限が設けられています。また、会員限定で参加できるWEB企業説明会もあります。 開催形式・場所 オンライン・対面の両方で開催されています。 オンライン企業説明会や就職カウンセリングが充実しているため、海外に滞在したままでも参加可能です。また、一部の大学では企業によるオンキャンパスセミナーや選考会も実施されています。 参加企業 留学生採用やグローバル人材採用に積極的な企業が参加しています。メーカー、商社、IT、建設、製薬、人材、サービスなどがあります。大手企業だけでなく、成長企業やグローバル展開を進める企業も多数掲載されています。 参加費 参加費は無料です。会員登録、カウンセリング、企業説明会、ES添削、模擬面接などのサービスも基本的に無料で利用できます。 イベントの特徴 帰国GO.comの特徴は、イベント参加だけでなく、就職活動全体をサポートしてくれる点です。経験豊富なカウンセラーによる個別相談に加え、ES添削や模擬面接、企業別アドバイスなども受けることができます。また、会員限定の企業説明会や非公開求人の紹介もあり、留学生向けのサポートが充実しています。 一方で、ボスキャリのような大規模合同就活イベントではなく、個別支援やマッチングを重視したサービスです。そのため、一度に多くの企業と接触したい人よりも、就職活動を伴走してもらいながら進めたい人に向いています。 イベント参加後は通常の採用フローに進むことが一般的です。 ただし、帰国GO.com経由で企業を紹介してもらったり、企業説明会から選考に進んだりするケースもあります。CFN系イベントのような短期集中型ではなく、中長期的に就職活動を支援するスタイルです。 参加対象者 帰国GO.comは、正規留学・交換留学・短期留学を問わず、留学経験のある学生を対象としています。また、現在留学中の学生だけでなく、今後留学予定の人も利用できます。27卒、28卒などの海外大学生や交換留学生、帰国子女など、日本での就職を考えている人におすすめです。 事前に準備すべきこと まずは帰国GO.comに会員登録しましょう。会員になると、企業説明会への参加や就職カウンセリングの予約ができるようになります。また、ES添削や模擬面接などのサポートも受けられるため、就職活動を始めたばかりの人は積極的に活用することをおすすめします。興味のある企業や業界を事前に調べておくと、イベントをより有効活用できるでしょう。 公式サイト https://kikokugo.com 海外大生が就活を成功させるコツ 事前準備を徹底する 就活イベントは当日が本番ではなく、事前準備が重要です。特にCFN系列やTKFなどの選考直結型イベントでは、事前応募や面接予約が行われるため、早めにレジュメやプロフィールを準備しておきましょう。 積極的に企業や社員と交流する 興味のある企業だけでなく、これまで知らなかった企業の話も積極的に聞いてみましょう。実際に社員と話すことで企業の雰囲気や仕事内容への理解が深まり、新たな選択肢が見つかることもあります。 面接を意識して参加する 選考直結型のイベントでは、その場で面接が行われることもあります。自己紹介や留学経験、学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)などは、いつ聞かれても答えられるよう準備しておくと安心です。 イベント後の行動も大切にする イベントで終わりではなく、その後のインターンシップや本選考、OB・OG訪問につなげることが重要です。気になった企業には積極的に応募し、イベントで得たつながりを今後の就活に活かしましょう。

イギリスのNHS利用|留学生が知っておきたい医療サービス

イギリスの病院に行くとき、多くの人はNHS(エヌ・エイチ・エス National Health Service)という公共の医療制度を利用しています。留学生もビザ申請時に健康保険付加料(IHS)を支払えば、NHS提携の公立病院を受診できます。ですが、NHSをうまく活用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があるんです。 この記事では、留学前に知っておきたいNHSの基本的な使い方や、ビザ申請時に支払うIHSについて、さらに病院やGP(かかりつけ医 General Practitioner)の違い、実際に病気になったときの流れまでわかりやすく解説します。 Haruna これまでに何度もイギリスの病院を利用している現地在住者が解説します!どんな流れで医療サービスが受けられるのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。 イギリスのNHSって何?医療制度の基本 はじめに、イギリスの公的医療制度「NHS」の仕組みや利用方法についてわかりやすく解説します。 NHS(National Health Service)の概要 1948年にスタートしたイギリスのNHS(National Health Service)は公的な医療制度です。特徴は、多くの医療サービスが無料だったり、もしくは低料金で受けられること。留学生ももちろん対象。ビザ申請時にIHS(健康保険付加料)を支払うことで、NHSのサービスを使えます。 一部は自己負担になる場合もありますが、一般診療、救急医療、入院治療、妊産婦ケアなど幅広いサービスが無料です。 IHS(Immigration Health Surcharge)について イギリスに6か月以上滞在する留学生は、ビザ申請時に「IHS(Immigration Health Surcharge)」を支払っておくことで、ビザの開始日からNHSの医療をイギリス住民と同じように利用できるようになります。料金はビザの有効期間によります。 ビザの期間ごとのIHS料金 ビザの期間料金 ポンド/円6か月以下なし(申請がイギリス国内の場合は£388 / 約73,720円必要)6か月超〜1年未満£776 / 約147,440円 (1年分)1年£776 / 約147,440円1年超〜1年6か月以下£1,164 / 約221,160円 (1年半分)1年6か月超〜2年未満£1,552 / 約294,880円 (2年間分)2年£1,552 / 約294,880円 参考 https://www.gov.uk/healthcare-immigration-application/how-much-pay ※上記の内容は2025年5月時点での料金と為替レート(1ポンド=190円)です。IHS支払い時には最新の情報を必ずご確認ください。 オンライン上でビザ申請時にコースの開始日と終了日を入力し、デビットカードかクレジットカードで支払います。もしも支払いを忘れたり、金額が足りていないと UK Visas and Immigration(UKVI)からメールで知らされます。指定期間内に全額を支払わない場合はビザの申請が却下されてしまいます。 病院とかかりつけ医の違い(Hospital と GP) 日本では、自分の症状をベースに専門医を選んで直接病院に行くことが多いですよね。しかし、イギリスではまずかかりつけ医であるGP(General Practitioner)を訪問し、そこから病院(Hospital)の専門医を紹介してもらう流れです。 病院の外来は基本的に紹介制で、専門的な検査や手術、入院治療が必要な場合に利用します。救急(Accident and Emergency)でなければ、基本的にはGP→病院の流れが一般的です。 GPで相談できること GPは地域の診療所、かつ最初に相談する窓口で、必要に応じて病院や専門医を紹介してくれます。風邪や体調不良、慢性的な症状など病気や健康全般について相談でき、処方箋も出してくれます。 GPで診てもらい検査に進む場合は、その結果が出てから精密検査や追加診療で専門医のいる病院に紹介されるケースが多いです。診察は対面のときもあれば、GPに行かずに電話で遠隔診療する場合もあります。 閑静な住宅地にひっそりとたたずむGP 渡英後はまず「GP登録」から始めよう イギリスに到着したら、なるべく早めに「GP(かかりつけ医)」への登録をしましょう。登録のタイミングや方法をここからお伝えします。 登録のタイミングと方法 GPの登録方法は、直接GPに行くかオンラインのどちらかです。大学によってはキャンパスに近いGPを紹介しているので、スタッフに尋ねてみましょう。 GPの登録方法 ①GPを探す NHSの公式サイト「Find a GP(GPを探す)」から、新規登録者を受け入れているか、受付時間、利用者の口コミを確認できます。自宅から近く便利なGPに登録する人が多い傾向にあります。 ②登録フォームに入力/記入する 登録フォームは、各GPのウェブサイト、NHSアプリから入手できます。GPで渡される用紙も可能です。 【登録に必要な情報】 氏名 住所 生年月日 学生ビザ証明の共有コード(Share Code) 連絡先(緊急連絡先も含む) 現在の健康状態・病歴 アレルギーの有無 服用中の薬 など 身分証明や住所証明についてはGPによります。地域内の住民のみを受け入れているGPへの登録には、住所証明を用意した方が無難です。また、なかには新規の登録者を受け入れていないGPも。 もしも、留学中に住所が変わる場合はGPへ報告しましょう。NHSの予約に関することや検査結果などが郵便で送られてくることがあります。引っ越し先が登録中のGPの地域外でも、新居に近い新しいGPに移ることができます。 GPの予約方法・診察の流れ 診察は予約制です。コロナのパンデミックを経て、多くのGPでは感染拡大を避けるために、予約をしてからGPへ来てもらう形を取っています。予約方法は、電話、もしくはオンラインです。電話予約はすぐにつながらず、かなり待たされる場合も。オンライン予約を実施しているGPでは、NHSアプリや各GPの予約サイトからリクエストできます。 私が登録しているGPの場合は、GPの予約システムからメッセージ形式で問い合わせをし、少し待ったあとにメッセージや電話で返信があります。問い合わせ内容によっては、看護師や医師と遠隔で会話し、そこで診察が終わる場合もあります。もしくは対面での予約日を決めていきます。 オンラインのいいところは、問い合わせ内容を細かくテキストで伝えられるところです。電話での会話では医療専門用語がすぐに出てこず、詳細をすべて伝えきれないことも。オンラインで履歴を確認できるため、あとで詳細を振り返るのにとても便利です。近年どんどんオンライン化が進み、以前よりサービスの手軽さが上がったと感じています。 夜間や土曜日に予約が取れることもあり、大学のスケジュールに合わせて利用できるのは留学生にとってもうれしいですね。 実際に病気になったら?病院の使い方ステップ 実際に体調を崩したとき、どうすればいいのか不安に感じる方も多いかもしれません。ここでは、症状が出てから病院で診てもらうまでの流れや、緊急時の対応まで、具体的なステップをわかりやすく解説します。いざというときの参考にしてくださいね。 【NHS利用】症状が出てから病院へ行くまで ここでは、GPや病院などNHSを利用するフローの例をご紹介します。長年NHSを利用しているなかで遭遇した、よくあるパターンをシェアさせていただきますね。 NHS利用の流れ 問い合わせ(電話、オンライン) 問診(GP、電話、ビデオ通話) 必要に応じて診察や血液検査や尿検査などの実施(処方箋のみの場合もあり) 検査結果を聞く(GPか電話の場合が多い) 治療が必要な場合は処方箋をもらう or 病院紹介 【病院紹介の場合】 病院での診察予約に関する手紙が届く(病院が指定する予約日時の記載あり) 指定された予約内容を変更したい場合は病院に電話 予約日時の希望を伝え、確定 病院で診察・検査 GPで結果を聞く(病院の検査結果がGPに送られる場合) ※追加で検査を実施する場合は医師から連絡があり、新しい予約日時を相談する流れになります。 病院はGPと違って、多くの専門科が揃っており規模が大きいです。施設が広いため、初めて訪れる場合は指定の場所を見つけるのが難しいことも。予約時間の前に早めに到着しておきましょう。 病院の内部 NHS 111の使い方 NHS 111は、電話やオンラインですぐにGPにつながらない場合や、GPの診療時間外でも相談したいときに利用できる便利なサービスです。まずは電話かオンラインで問い合わせることで、どういったアクションを踏めばいいかをアドバイスしてくれます。相談内容によって対応は変わりますが、以下のような例があげられます。 看護師からの折り返し電話を予約 夜間・週末のGP診療を案内 歯科やメンタルヘルスなどの専門サポートを紹介 登録しているGPに連絡するよう指示 薬剤師に相談するよう案内 自宅で経過観察するよう指導 NHS 111では、病院の予約・キャンセルや診断書の発行はしてもらえないので注意してください。 参考 https://www.nhs.uk/nhs-services/urgent-and-emergency-care-services/when-to-use-111/ 緊急の場合はどうする? GPの診察を待てずに急いでいる!そんなときは緊急外来(A&E)や救急車(999)を利用します。 まず、A&Eについて。 A&E(Accident and Emergency/事故・緊急外来)は、GPの予約を待っていられないほどのつらい症状や怪我があるなど、緊急性の高い場合に利用します。Accident and Emergencyのほか、Emergency Department(救急部)やCasualty(救急)とも呼びます。着いたらまず受付で症状を伝えます。 過去に利用した感想は、とにかく待ち時間が長いということです。予約を取らないことと、重症患者が優先されるため、先に着いているのに後から来た人が早く診てもらっていたりします。診察の流れは、各自の状態によって変わります。 緊急時の例 緊急性が低く深刻でないと判断→GPの予約をすすめられる、処方箋をもらう 緊急の場合→専門病棟に移り場合によっては入院 病院の正面玄関と別にある緊急外来用の入り口 緊急外来ではとても待てないような、命に関わる緊急時であれば、999へすぐ電話を。交通事故や発作など重大なシチュエーションには迷わず利用しましょう。電話で聞かれる内容は、場所、999にかけた理由、連絡先など。救急隊員の到着を待っている間ににできることや、どれくらいで着くかも教えてくれます。 黄色と緑が目印の救急車  処方薬と薬局の使い方 診療後に薬が出されたら...?ここからは、NHSの処方薬の受け取り方や薬代について、基本的な情報をわかりやすくまとめました。 薬はGPが発行する「処方箋」で薬局でもらう GPでの診察が終わり、処方薬が必要であれば処方箋が出されます。診察後にGPと連携している近隣の薬局(Bootsなど)に行き、Prescription(処方箋)というコーナーでスタッフに自分の生年月日、名前、住所を伝えると、あらかじめ用意してある薬が手渡され、支払いに進みます。 薬局内の処方薬受け取りカウンター 薬代の仕組み NHSで処方してもらう薬の料金は、2025年の時点で処方薬1品につき※£9.90(約1,880円)です。ひとつの処方箋に複数の処方薬がある場合は、すべての薬の合計金額を支払います。ですが、留学生でも18歳以下で大学やカレッジでフルタイム教育を受けている学生はNHSの薬代が無料です。 処方薬が頻繁に必要な人は、処方箋前払いシステム(Prescription Prepayment Certificate)を利用するのも手です。各自のケースが対象になるかの確認は必要ですが、利用できる場合はかなりお得です。 例えば有効期限が3か月間のPPCは、事前に£32.05(約6,090円)支払えば、有効期間中にいくつでも薬を受け取れます(一部は適用外)。PPCの購入はオンラインがメインで、申請日から有効です。申請を完了すると、メールでPPCの証明書が送られてくるので、薬を受け取るときに提示できると便利です。 ※上記の内容は2025年5月時点での料金と為替レート(1ポンド=190円)です。 参考 https://www.nhs.uk/nhs-services/prescriptions/save-money-with-a-prescription-prepayment-certificate-ppc/ 市販薬はスーパーや薬局でも買える 処方薬以外はどうでしょうか。結論として、スーパー、薬局で簡単に手に入ります。痛み止めや風邪薬、胃腸薬、花粉症などのアレルギー薬、目薬、塗り薬など種類は豊富です。自分に合えば、留学中にイギリスで薬を買って服用することもできるので、必ずしも日本から持ち込まなくてもなんとかなる場合もあります。 ※個人差がありますので、薬の調達については慎重に判断されることをおすすめします。 NHSと留学保険の違い これまでNHSのサービスについてご紹介してきましたが、イギリス留学中に本当にNHSだけあれば安心なのだろうか?と不安に思う人もいるでしょう。ここからは、NHSのサービスが対象外になる場合と、留学保険との違いについてお話ししていきます。 NHSで医療費の支払いが発生する例 処方薬1品につき£9.90(約¥1,880円)かかるとお伝えしましたが、そのほかにも支払いが発生する例があります。 ・歯科医療 ・眼科治療 ・かつらや布製の医療用サポーター NHSのサイトでは、歯科医療について、治療が始まる時点で18歳未満、または19歳未満で所定のフルタイム教育を受けている場合は、NHSでの歯科治療が無料になると伝えています(治療内容によっては費用が発生する場合もあり)。 治療費がかかる場合には、日本より高いと言われていますので、渡英までに歯の状態を診てもらうと安心ですね。 眼科の例では、街中の眼鏡屋で行っている一般的な視力検査なら£20(約3,800円)ぐらいから受けられますが、専門的な検査になるとさらに費用がかかります。眼鏡を作る場合、場所によっては学生割引が使えるので、検査の前にリサーチしてみましょう。 NHSを使って治療ができる街中の歯医者 Haruna 実は私も、イギリスで歯の詰め物が取れてしまって、数ヶ月放置したあとに日本の歯医者にかかったのですが、衛生的に良くない!こんなに放っておくなんて!とすごく怒られた記憶があります…。 留学保険で補える部分もある NHSのサービスがこれだけ充実しているのなら、留学保険はいらないんじゃ?と思う人も多いでしょう。しかし、留学保険に入ることで受けられる恩恵も多いのが事実です。 NHSの病院、つまりはイギリスの公立病院を利用するとなると、無料で診療が受けられる分、長く待たされることもザラです。問題の症状が落ち着くまでに、ある程度の時間を要すこともめずらしくないのです。その点、留学保険に入っておくことで、プライベートの私立病院が利用できます。ロンドンには日系クリニックが数件あるため、日本人ドクターに日本語でサポートしてもらえる点もありがたいです。 私がまだ学生だったころ、もうダメかと思うような辛い症状があったときや、小さな手術を受けたときもすべて留学保険が適用され、プライベートの日系クリニックを利用しました。電話一本ですぐに予約がおさえられ、スムーズな日本語のサービスが受けられたことで、改めて保険の大切さを知りました。 ※持病や既往症は補償されない場合がありますので、各保険会社に問い合わせてみてください。 医療以外のトラブルにも留学保険が活躍します。加入するプランによりますが、盗難や破損、飛行機の遅延も補償されるケースがあります。 「何がどこまでカバーされているか」知っておくと安心 NHSのサービスだけでいいの? 心配だから留学保険に入る?答えは人それぞれ。留学生のなかには、医療サービスにおいてはNHSだけでじゅうぶんだった、という人もいれば、留学保険があってよかった、という人も。しっかりとそれぞれの特性を把握したうえで、自分に合った選択をしてみてくださいね。 医療の備えは安心な留学生活の第一歩 イギリス在住の筆者も、これまでに何度もNHSのお世話になってきました。幸い、GPの受付スタッフや看護師、医師たちには毎回親切にしてもらっています。電話やオンラインでの問い合わせには、ほとんど返信があり、しっかり話を聞いてくれます。ただ、サービスの質に関してはGPによりけり、という声も多いです。GP登録をする際には、口コミをチェックしたり、同じGPに登録している学生の話を聞いたりと、下調べをしておくとより安心です。 安心して留学生活が送れるように、医療面での準備を万全にしておきましょう! https://www.nhs.uk

UCL現役大学生の留学体験記!イギリス留学のリアルと道のり

京都からイギリスへ: UCL大学留学を決めるまで 自己紹介・バックグラウンド  はじめまして。Nanaです。京都市出身で、中学まで地元で過ごし、高校からイギリスの学校に進学しました。  現在は、University College London(UCL、ユニバーシティカレッジロンドン)でArts and Sciences(アーツアンドサイエンス)学科で勉強しています。一つの専門分野を3年間かけて学ぶ一般的なイギリスの大学とは異なり、この学科ではリベラルアーツ教育に似ていて、文理問わず幅広い分野の科目・デパートメントの授業を取ることができます。  留学を決意したきっかけ 中学2年生の時にスイスでサマースクールに参加した体験が留学を志した原点です。いろいろな国から生徒が来ていて、英語だけでなく、ドイツ語、イタリア語、フランス語などを操る同年代の生徒と出会いました。言語がもたらす新しい人との出会い、つながりや発見に心躍らされました。私もグローバルな世界で過ごしたいと強く思った経験でした。 学校選びから出発まで 本格的に留学を考え始めたのは中学2年生の冬あたりでした。サマースクールで訪れたスイス、友人がすでに留学していたアメリカとイギリスを留学先の候補にしましたが、結局イギリスとアメリカの学校に出願し、先にオファーが来たイギリスの学校に入学することに決めました。 友人に紹介してもらった留学エージェントを通して、学校の選定、受験、インタビュー(面接)を経て、イギリス南西部にあるTaunton School International(TSI、トーントンスクールインターナショナル)への入学が決まりました。インタビュー(面接)や試験はすべて、オンラインで行いました。 Taunton School International(トーントンスクールインターナショナル) の校舎 しかし、この時期(2020年)にちょうど新型コロナウイルス感染症が流行り始め、4月に予定していた渡英は先送りされてしまいました。イギリスには行けなかったものの、学校側がいち早くオンライン授業を導入したため、4月-6月の1学期間は日本の自宅で授業を受けました。思い描いていた留学の始まりではありませんでしたが、振り返ってみればホームシックにならず、少しずつ英語に慣れていく良い機会だったと思います。 Lancing College(ランシングカレッジ)のチャペル TSIではGCSEと呼ばれる中学課程に当たるものを1年間学習しました。2年目からはLancing College(ランシングカレッジ)という現地校に入学し、A-level経済、数学、応用数学、日本語を履修し、受験を経て、UCLに入学しました。 UCL大学生のキャンパスライフ ロンドンならではの魅力と学びの日々 現在通っているUCLはロンドン中心部にあり、1826年に設立された大学で、150を超える国から学生が集まる国際性と400以上のコースを提供し幅広い研究分野を持っているのが特徴です。ロンドンという大都市ならではの刺激的な環境もあり、学びだけでなく生活面でも多くの発見がある大学です。 University College London(UCL)に入学 リベラルアーツ型の学び: Arts and Science学科の特徴 大学ではArts and Science(アーツアンドサイエンス)と呼ばれるリベラルアーツの学科で勉強しています。この学科はイギリスの大学にしてはとてもユニークです。イギリスの大学では基本的に高校で専攻した教科を中心により深く学びます。例えば高校で経済を専攻すると大学でも経済学部やビジネス系の学部に進み、その学部で必修授業をとります。 しかし私の学部では多くの学問の知識をいかに融合させて社会課題の解決策にアプローチするのかに重きを置いています。こういった学問を英語ではInterdisciplinary studiesと呼び、分野横断的(学際的)な学びを意味します。社会課題を解決するのにもさまざまな切り口や専門知識が必要なうえ、分野が異なる人々と協力することも欠かせません。そのようなことを中心に学んでいます。 そのため、履修する授業の半分以上を自分で選択できます。学科の中で、3年間を通して全く同じクラスの組み合わせを取っている学生は誰一人いません。こういった環境が自分の学習生活を唯一無二にします。 実際に履修している授業紹介 私が今年取っている科目は、Principle of international public law(国際法)、Mathematical analysis, Real analysis(解析学)、Database system(データベースシステム)、Macroeconomics/Open and Closed economy(マクロ経済学)、Quantitative methods(定量調査)、Sustainable energy(持続可能エネルギー)、Mandarin(中国語)です。 分野がバラバラでそれぞれ全く関係なさそうに見えますが、Sustainable energyで学ぶエネルギー政策はMacroeconomicsの経済政策につながっていたり、Quantitative methodsで習得する基礎プログラミングはDatabase systemで応用できたりと、他の学生とは違った視点で問題の解決法を見いだすことができます。 課外活動とロンドンでの暮らし 日本語を教えるJapan Societyでの活動 授業外では、Japan Societyと呼ばれるソサエティ(サークル)に参加していて、2週間に1度、学生に日本語を教えています。 Finance and Economics Societyで得た学びと人脈 また、Finance and Economics Societyにも参加しており、週1くらいの頻度で開催されるロンドンの投資銀行などの金融業界で働く方によるセミナーに参加しています。UCLのネットワークはかなり広く、トップ企業で働く卒業生も多いので、いろんな人から話を聞けるチャンスがたくさんあります。 ロンドンの美術館・博物館巡りで深める学び ロンドンには大英博物館(British Museum)やナショナルギャラリー(National Gallery)など、たくさんの権威ある美術館と博物館が集まっていて、ほとんどが入場無料ということもあり、休日にはなるべく行くようにしています。 昨年取ったSocial Theoryの授業ではオリエンタリズム(西洋が東洋をどのようにとらえていたのかを研究する学問領域)のトピックを扱ったのでテムズ川畔にあるTate Britain(テート・ブリテン) の絵画を見に行きました。 Colonialism(植民地主義)などのトピックを考える際、博物館の作品は貴重なソースとなり、実際に鑑賞することでコンテンツの理解をより深めることができます。 高校留学・大学留学を通じて得た学び 広がった視野と情報へのアンテナ 留学して良かったことは、視野が広がったことと得られる情報が増えたことです。異なる文化や価値観を持つ人たちと関わる中で、自分が当たり前だと思っていた考え方が、実は国や環境によって大きく異なることに気づきました。Taunton School時代のルームメートはブルンジ人でした。初めて聞く国からの生徒だった彼女とどうしても話をしたくて、どんな国なのか、何語を話すのかなどを調べた記憶があります。 多様な視点を学べる国際的なクラスメートとの出会い 授業では、さまざまなバックグラウンドを持つクラスメートと意見を交わす機会が多く、同じテーマでも多様な視点があることを学べたのは、とても刺激的でした。日本では、自分がどの政党を支持しているか、政策まで議論することはなかったですが、イギリスでは自国の政策はもちろん、他のヨーロッパ諸国の政策まで網羅している学生も何人かいて、意識の高さがうかがえました。 経済の授業では特に、GDP(国内総生産)成長率やインフレ、利子率を必ず頭に入れておく習慣ができました。円安など、身の回りで起きていることが身につけた知識で理解できるようになっていくのが楽しかったです。 英語力と自己発信力の向上 また、英語でコミュニケーションを取る力が自然と身につき、自信を持って自分の意見を発信できるようになったのも大きな成長です。さらに、留学生活を通じて新しい友人や経験に出会い、自分自身の挑戦する力や柔軟性も養われたと感じています。 留学生活で感じた辛さと乗り越えた経験 言語の壁とコミュニケーションの葛藤 留学で辛かったことのひとつは、最初の頃に感じた言語の壁です。英検2級を取得後に渡英しましたが、授業では、ネイティブスピーカーや先生たちのスピードについていけなかったです。留学当初は宿題を終わらせるのにも、クラスメートの3倍時間がかかりました。 授業がわかるようになっても、友達との会話や冗談を理解し、話すまでにはかなり時間がかかりました。小学校の間に英会話塾に週1で通っていましたが、実際に会話しようとすると、自分のシャイな性格も相まって単語が出てこない場面が多くあり、自分の意見を思うように表現できず、もどかしさを感じることがありました。 辞書を片手に専門用語と格闘する日々 大学に入ってからは、専門的な単語も多くて、今でも辞書は手放せません。ですが、一つ一つの単語の意味を調べる習慣がついたことで、理解できない単元があっても、わかるまで調べたり文献を読んだりして、人一倍深い学びを得たと思います。 これからイギリス留学を目指す人へのメッセージ 留学は挑戦の連続ですが、ぜひ恐れずに一歩踏み出してみてください。その経験が、自分自身を大きく成長させ、未来への大きな力になるはずです。 https://passporter-media.com/articles/10/ https://jp.education-moi.com/article-51-ucl

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【完全ガイド】留学生がイギリスで開設できる銀行口座の種類と方法

こんにちは!編集長のMidoriです。イギリスに留学することが決まったら、渡航準備と並行して考えておきたいのが「現地の銀行口座をどう開設するか」という問題です。日本の口座だけで生活しようとすると、思わぬ手数料やトラブルに直面することになります。本記事ではイギリス留学において必要となるイギリスの銀行口座の種類や開設方法を解説していきます。 なぜ留学中に現地の銀行口座が必要なのか イギリスでは、家賃の支払い、携帯電話の契約、公共料金の支払いなど、日常生活の多くの場面で現地の銀行口座(デビットカード)が前提とされています。特に大家さんとの家賃のやり取りや、大学への学費の一部支払いなどでは、国内の銀行口座から支払うことを求められるケースも少なくありません。 Midori マンチェスター大学に交換留学していた時の寮費の支払いはクレジットカードの一括払いかイギリスの口座からの引き落とし分割払いの選択肢がありました。しかし100万円を超える金額はクレジットカードの上限を優に超えているためその選択肢は実質ないみたいなもので、イギリスの口座を作ることが必須となりました。 イギリスで銀行口座を開設するメリット(送金手数料、生活の利便性) 現地口座を持つ最大のメリットは、日常の支払いにかかる為替手数料や海外取引手数料を大幅に削減できる点です。日本のクレジットカードを毎回使っていると、決済のたびに為替手数料(1〜3%程度)がかかりますが、現地口座からのデビット払いであればこのコストを抑えられます。また、Contactless払いが浸透しているイギリスでは、現地口座のデビットカード1枚あれば、スーパーからバス、カフェの支払いまですべて完結する利便性も大きな魅力です。 イギリスの銀行口座開設前に知っておきたい基礎知識 「現地口座」と「国際送金対応口座」 留学生が検討すべき選択肢は大きく二つに分かれます。一つはイギリスの銀行が発行する「現地口座」で、英ポンド建てで管理され、現地生活に最適化されています。もう一つは、Wiseのような国際送金サービスが提供する「マルチカレンシー口座」です。ただ、銀行免許を持つ現地口座とは法的性質が異なる点に注意が必要です。 イギリスで開設できる現地口座(大手4大銀行とネオバンク・オンライン銀行) イギリスの銀行は、大きく「High Street Bank(伝統的な大手銀行)」と「ネオバンク・オンライン銀行」に分類されます。大手銀行は実店舗を構え、対面でのサポートや小切手の取り扱いなど、幅広いサービスに対応しているのが特徴です。一方でネオバンクはスマートフォンアプリを中心に展開されており、口座開設の速さや手数料の安さで留学生から支持を集めています。それぞれに一長一短があるため、詳しく比較していきます。 大手銀行(Barclays、HSBC、Lloyds、NatWestなど)の特徴 Barclays、HSBC、Lloyds、NatWestはイギリスの4大銀行と呼ばれています。大手銀行の強みは、実店舗での相談ができる安心感と、家賃の保証会社や大学などが「イギリスの伝統的な大手銀行口座」を前提とした手続きにスムーズに対応できる点です。一方で、口座開設には支店での面談や住所証明の提出が必要になることが多く、開設までに数週間かかるケースもあります。 ネオバンク(Monzo、Revolut、Starlingなど)の特徴 Monzo、Revolut、Starlingといったネオバンクは、スマートフォンアプリだけで口座開設が完結する手軽さが最大のメリットです。パスポートによる本人確認さえ済めば、最短で即日〜数日のうちにデビットカード番号が発行され、送金や支払いに使い始めることができます。 ただし、現金の預け入れに対応していない、あるいは対応する提携店舗が限られる、大学によっては「ネオバンクの口座」を家賃の引き落とし先として認めてもらえない場合がある、といったデメリットも存在します。 Midori 私はMonzoの口座を作りました。口座開設はアプリ一つで完結しました。デビットカードは数日間で届き、あまりにも速くて驚きました。 留学生向け学生口座(Student Account)の紹介 大手銀行の多くは、通常の口座とは別に「Student Account」を用意しています。学生口座は口座維持手数料が無料であることが多く、当座貸越(overdraft)枠が優遇されるなど、学生ならではの特典が付帯しているのが特徴です。ただし多くの場合、学生口座を開設できるのはイギリスの大学に正規に在籍する学生に限られ、語学留学生など短期の滞在者は対象外となることがあるため、事前に各銀行の条件を確認する必要があります。 イギリスの銀行口座開設に必要な書類 銀行の種類にかかわらず、口座開設時には概ね以下の書類が求められます。渡英前から準備できるものも多いため、早めにチェックしておきましょう。 パスポート 本人確認書類として、有効なパスポートの原本が必須です。ネオバンクの場合はアプリ上でパスポートをスキャンし、あわせて自撮りによる顔認証を行うことで本人確認が完了します。 学生ビザ(eVisa) 現在、イギリスの学生ビザは物理的なカード(BRP)ではなく、オンライン上の「eVisa」としてUKVI(UK Visas and Immigration)アカウントに記録される形式に完全移行しています。かつては渡英後にBRPカードを郵便局などで受け取る流れが一般的でしたが、現在は事前にUKVIアカウントを作成し、そこに紐づくeVisaの情報(シェアコードなど)を銀行に提示する形で本人確認・在留資格の証明を行います。銀行によってはeVisaのシェアコードの発行方法をオンラインバンキングのFAQで案内している場合もあるため、渡英前にUKVIアカウントを作成し、パスポート情報を正しく紐づけておくとスムーズです。 在学証明書(Proof of Enrolment / Bank Letter) 大学が発行する「Bank Letter」または在学証明書(Proof of Enrolment)は、留学生が銀行口座を開設する際の重要書類です。特に住所証明を用意できない留学初期の学生にとっては、このBank Letterが住所証明の代わりとして認められるケースも多く、大学の学生課やインターナショナルオフィスに早めに発行を依頼しておくことをおすすめします。 住所証明(Proof of Address)の取得方法 住所証明としては、公共料金の請求書、賃貸契約書(Tenancy Agreement)、大学の寮の入居証明などが一般的に使用されます。渡英直後はまだ公共料金の請求書が手元にないケースが多いため、大学の寮に入居する場合は寮の契約書を、民間の賃貸物件に住む場合は大家さんとの賃貸契約書を住所証明として活用するとよいでしょう。 イギリスで銀行口座を開設する具体的な手順 大手銀行とネオバンクでは、口座開設までの流れが大きく異なります。ここではそれぞれのケースに分けて解説します。 大手銀行(実店舗型)の場合 大手銀行では、まず銀行の公式サイトから口座開設の予約(International Student Account Opening Appointment)を行うのが一般的です。渡英前からオンラインで仮申込みができる銀行もありますが、最終的な本人確認や書類提出は、渡英後に支店の窓口で対面で行う必要があります。 予約日には、パスポート、学生ビザ関連書類、大学のBank Letter、住所証明などを持参し、行員との面談を受けます。住所証明が用意できない場合は、Bank Letterで代用できるかどうかを事前に銀行へ確認しておくとトラブルを避けられます。面談後、審査を経てデビットカードとPINコードが登録住所宛てに郵送され、口座が正式に利用可能になります。 ネオバンク・オンライン銀行の場合 ネオバンクの場合は、まずスマートフォンにアプリをダウンロードし、アプリ内の指示に従ってパスポートのスキャンと顔認証による本人確認を行います。この際、送付先となるイギリス国内の住所登録が必須となる点に注意が必要です。デビットカードやカード情報が記載された初期書類はこの住所宛てに郵送されるため、渡英後の住居が確定してから申し込むのが基本的な流れになります。 Midori 手続きが本当に速いため、過度な心配は必要なく、渡英後のバタバタが落ち着いてから申請しても遅くないです。 大手銀行と異なり、公共料金の請求書のような「住所を証明する書類」の提出は不要なケースが多く、この点が手続きのスピード感の違いにつながっています。ただし住所自体の登録は必須であるため、「住所証明書類が不要」であることと「住所そのものが不要」であることを混同しないよう注意しましょう。本人確認が完了すれば、アプリ上ですぐに口座番号やカード番号が発行され、実際のデビットカードは数日〜1週間程度で自宅やフラットのメールボックスに届きます。 Monzoのデビットカードが入っている封筒の裏 口座開設にかかる期間・注意点 大手銀行の場合、予約から面談、審査を経てカードが手元に届くまでにおおむね2〜4週間程度を見込んでおくと安心です。渡英直後は住居や大学の手続きなどで忙しくなりがちなので、早めに予約を入れておくことをおすすめします。 ネオバンクの場合は、本人確認さえスムーズに完了すればアプリ上での口座開設自体は即日〜数日で完了しますが、デビットカードの郵送には別途数日〜1週間程度かかる点は留意しておきましょう。 よくあるトラブルとしては、住所証明が用意できずに大手銀行の面談予約を進められない、パスポートの写真と顔認証がうまく一致せずネオバンクの本人確認が通らない、といったケースが挙げられます。前者は大学のBank Letterで代替できないか事前に銀行に確認すること、後者は照明が十分な明るい場所で撮影し直すことで解決できる場合が多いです。 口座開設後にやるべきこと デビットカードの受け取りと有効化 カードが届いたら、同封の案内に従ってアプリまたは電話、ATMでの有効化(Activation)を行います。あわせてPINコードの設定も忘れずに行いましょう。 オンラインバンキングの設定 多くの銀行では、口座開設と同時にオンラインバンキングやモバイルアプリの利用登録も可能です。残高確認や送金、公共料金のDirect Debit(自動引き落とし)の設定など、日常的な口座管理はアプリから行うのが基本になるため、早めに設定を済ませておくと安心です。 マンチェスター大学のDirect Debitで学費が引き落とされる日(マンチェスター大学HPより) Midori マンチェスター大学の寮費をDirect Debitで支払う場合、Direct Debitの設定期限や引き落としの日が事前に通知されます。それまでに設定しておかなかったり引き落とし日に口座に入っているお金が足りなかったりすると支払えができないです。そのため、何をいつまでに設定していつ引き落とされるのかなどはあらかじめ把握しておきましょう。 日本からの送金方法(海外送金アプリとの連携) 口座開設後は、日本の口座からイギリスの口座へどのように送金するかも考えておく必要があります。銀行間の直接送金は手数料が高くなりがちなため、WiseやRevolutといった国際送金アプリを併用し、為替手数料を抑えながら定期的に送金する留学生が多いです。開設した現地口座の口座番号(Account Number)とソートコード(Sort Code)を控えておき、送金アプリの受取先として登録しておくとスムーズです。 Midori 友人数人と一緒に旅行したりご飯に行ったりすると、1人が立て替えてくれてあとでまとめて支払うみたいな状況が多々ありました。その都度オンラインで送金していたので、イギリスの銀行口座に送金できるようにしておくのは社交面から見ても大事です。ちなみにある時現金で友人にお金を返そうとしたら「今どき誰も現金なんか使ってないよ!」と鼻で笑われた経験があります……。オンライン送金ができることはある意味死活問題ですね。 まとめ イギリスでの銀行口座開設は、大手銀行なら対面での手続きと住所証明の準備、ネオバンクならアプリでの本人確認とスピード感が特徴です。どちらを選ぶ場合も、パスポート、学生ビザ関連書類、大学のBank Letterは共通して必要になるため、渡英前から準備を進めておくとスムーズに進められます。自分の生活スタイルや大学の要件に合わせて、大手銀行とネオバンクを比較しながら、自分に合った口座を選んでみてください。 https://passporter-media.com/articles/63-uk-study-fee/ https://passporter-media.com/articles/52-uk-university-scholarships/

AI時代に海外留学する意義とは?AIに代替されない3つの力

こんにちは。最近、UCL(ユニバーシティカレッジロンドン)を無事好成績で卒業することができたので安心しています。Ayatoです。ところで日経平均株価の急変や中東問題、とある音楽が流行ったと思ったら次の世代の新たな音楽に取って代わられたり、話題が尽きない情勢ですが、その中でも圧倒的にニュースのヘッドラインや日々の話題をさらうのは人工知能を意味するArtificial Intelligenceの頭文字を取ったAIでしょう。私は、海外大学で学んだという稀有な背景を持つ一人の日本人として、時折海外教育の価値を改めて考えることがあります。 今回は、私のAIと海外教育に関する考えを、いくつかざっくばらんにご紹介しようと思います。この記事をきっかけに、自らの考えを発展させたり、海外大学で学ぶ気持ちを高めてもらえたら嬉しいです。 生成AIとの出会い ChatGPTが大学生の間で爆発的に知られ始めたのは、私がUCLのファウンデーションコースを終える間際のことでした(2023年4月ごろ)。友達がPCを囲んで騒いでいるのを聞きつけて、画面を覗き込んでみると、ただのチャットボックスのような画面がありました。特に驚きはしませんでしたが、その友達がこのチャットはエッセイを書くことができると言ったので、私は疑惑と期待を抱きながら次のような文章を打ち込みました。 「Write a 500-word essay on the impact of global warming referring to three perspectives.」 そうすると、ものの30秒でしょうか。あっという間に大量の文章が生成されました。生成されるスピードに追いつくように読もうとしましたが、なんとか要旨を捉えられました。これには驚きました。私が心血注いで考えてきた英検などの資格試験でよく問われる一般的で複雑になりうる問いについて、一瞬とも言えるスピードで回答してしまいました。これに対し、私は2017年ごろのiPodのインターフェースソフトウェアの大幅にアップデートにより見た目が大きく変わった時と似たような感動を覚えました。 「こんなことができるようになったのか」と。 AIが可能にしたことはとても多いです。しかし、デメリットに焦点が当たっている記事はあまり多くないため、両面を議論するようなスタイルで是非を考えるきっかけになるような記事を書こうと思います。留学によって得られる力を解説しながらAIとの付き合い方を論じていきます。 (The image is generated by GPT.)  ①個性|AIに任せた文章は個性が薄れやすい あらゆる情報や解決策がAIで手に入れられる状況にあること自体が問題なのではなく、自らが頭を捻って書いたのだという実感が得られないことです。何かを考えてそれをAIでチェックしたり、体裁を整えたりすることさえも本来であればしっかりと責任を持って行う必要のある事項です。 しかし、99%は自分の意に沿うものを出してくるからこれでいいかと妥協してしまう。その妥協はあまり感心できるものではありません。でもそうやって AIを使っているつもりが、次第にAIに判断を委ねるようになる ケースは実は少なくないのではないかと思います。最悪なケースだと、最初に考えることでさえ放棄して、AIが言うことの言いなりになっているという人のことも聞いたことがあります。 自分で考えて作ってチェックしたものは、それなりに情がこもっていて、文章の片鱗にその言葉の選び方や熱意が現れるはずです。しかし、AIは無難な表現を選びますから、目に留まるようなことはあまりないと感じます。 留学では個性豊かな集団の中で自分のアイデンティティを築き上げる これが海外に出ることと何の関係があるのかというと、海外では、個性のあふれる人がたくさんいます。私が最初に海外に出て多くの学生の中で揉まれた2週間目にはアイデンティティクライシスに陥ったものです。それは衝撃的なものですので、画一的な考え方に染まっていた自分を相対的に見るようになり、自らの個性を作り上げていくことになります。 人間ならではの深みはAIにはない そうしたときに、自分とは何かということを初めて自問自答することになります。AIは教えてくれません。いえ、世界の誰も本当の自分について教えてくれることはないのです。でも、そのことに海外に行けば気づけるのです。気づいてからたくさん考えて、そうして磨き上げた個性は、AIが生み出すような整った成果物にも、人間ならではの深みを与えるはずです。 私はそう考えていますが、ここでひとつ問いを残したいと思います。AIは人間と同じで、周りから学習していることは事実です。人間との違いは、学んでいる量がとても多いことです。個性とはどうあるべきでしょうか? (The image is generated by GPT).  ②問いを立てる力|AIは問いの目的を自ら決められない ある程度AIを使いこなしている人であれば、AIの利用範囲が限定的だということは理解できると思います。 もう少し具体化すると、例えば事務作業の代替をさせたい場合には文章を校正したり、調べごとをしたりすることには使えるかもしれませんが、業務そのものを代替させることは難しいです。 ここでいう業務というのは、何らかの仕事を最初から最後まで受け持つという意味です。人間であれば発案から最終成果物を一連の流れとして行うことができますが、AIが得意とするのはそのような複合的なタスクではなく、一つのプロセスを代替することです。 高度な推論能力を備えた、計算コストの高いAIモデルを利用することで、発案や成果物のチェックなども含めて行うことは可能ではあるものの、やはりなぜそれを行うのかを決め、完成した成果物が妥当かどうかを判断し、その結果に責任を負うことは、構造上AIにはできません。 留学によって「問いを立てる力」が身につく 海外で異なる環境に触れて多様な考え方やものの捉え方そのものに触れていると、立てる問いの角度が多様化し、多くのコミュニケーションにより鍛錬される語学力によって正確に表現できるようになってきます。ですから、AIに何かをやらせるにしても、問いの視座が変わります。その意味で、海外経験はAIに負けない背景を提供してくれていると思います。 (The image is generated by GPT). ③批判的思考力|AIはプロパガンダ装置になりうる 2024年3月、イーロン・マスクが率いるxAIは、Grok-1のモデルの重みとアーキテクチャを公開しました。これにより、一定の計算資源と技術を持つ開発者が、既存モデルを調査・改良する可能性が広がりました。 しかし、もしAIを政治利用したりAIが自我を持ったりするようなことになればどうでしょうか?どの国でも高潔な哲学者を雇ってAIを作らなければならないという理由は原理的にはないわけですから、好き勝手市民に信じさせたいことを教育すれば、どのような質問にも特定の方向性を助長するような回答をしてそれが市民の総意になっていくでしょう。 まさにAIに恐ろしいところは、批判的思考力を持たない数多くの人間を一網打尽にしてしまうところにあります。「まさか、AIが我々を破滅に追いやろうとはしていないだろう」「まさか、AIの裏には私利私欲のために動く政治家はいるはずがない」そういった思い込みが、我々の批判を弱くしているのではないでしょうか。 海外大学では批判的思考力が磨かれる 海外大学では、徹底的に批判的思考力を磨かれます。何か文章を書いたりプレゼンテーションをしたりしたら、「なぜそうすることを選んだのか」「このような場合もあるのではないか」「このような人々にとってはあまりよくない受け取られ方をするのではないか」「これは情報を捻じ曲げているのではないか」などの鋭い指摘に晒される機会が多くあります。そのような厳しい審査を経て単位が下りるので、海外大学の卒業生は特に多面的かつ建設的な批判を行う能力に長けていると周りをみていて感じます。 身近な例①:旅行計画でのAI利用 卑近な例を二つ挙げて議論してみたいと思います。第一に、他の記事でも取り上げた旅行計画についてです。旅行計画を立てるのには、細部への注意や効率よく回るための意思決定が重要です。AIを使いすぎると、本来であれば苦労してたどり着いた先の景色に感動していたところ、少し達成感が弱まるかもしれません。 それだけならまだ良いですが、ハルーシネーション(AIが事実とは異なる情報や存在しない架空の事実を、あたかも正しいことのように自信を持って出力してしまう現象)の影響で、あると思っていた交通手段がなかったり、最適な経路でなかったりする可能性もあります。 身近な例②:メール作成でのAI利用 第二に、こちらも他の記事で取り上げていますが、メールでのAI利用です。メールを書くにあたり、AIを使う従業員が増えてきたと聞きますが、実際早く正確にコミュニケーションをするためにより使われるようになっていくと思います。そんななかで自分が特に気をつけているのは、AIを誤字脱字などのチェックに留めて、内容や書き振りなどは自分の目でしっかりとチェックするということです。 当たり前と言えば当たり前ですが、この理由について、私は次のように考えています。AIは文脈を追うことが可能ですが、人間同士のコミュニケーションはメールに限らず対面であったりもします。つまり、関係性が離散的に発展する可能性があり、文字ベースの文脈だけでは全体像を捉えきれないリスクがあります。そこで、自分の目でしっかりとチェックして、書いたものを理解しているようにしています。 https://passporter-media.com/articles/47/ AIとの付き合い方 これだけ負の側面を持つAIですが、やはりスピード感のある世の中でAIを使わないと置いていかれると考えるのは自然なのではないでしょうか。非効率なことにこそ、自分の頭を捻って考えたというような教育的な価値がありますが、現にどんどんAIによって思考を代替することによってスピードを上げていくのが世の中です。その意味で、使い方を知っておくことは重要でしょう。 しかし、AIを使いすぎると短期記憶が少し弱くなると聞きます。つまり、物事の長い話の流れを捉えにくくなってしまう。AIを使わずに考えたときは、答えに辿り着くまでに何回も行ったり来たりを繰り返すので、全体像が自然と頭にできます。 しかし、AIを使うと部分部分を解いて、最後に人間がそれをパッチワークのように貼り合わせるだけで終わりなので、頭にも残りにくい。その場面にならないと思い出せない。今見ているものが、全体像と照らし合わせてどういう意味を持っているのかということを考える頭がなくなってしまう、そんな気がします。 海外大学では生成AIをどのように使っている? 実際に、AIが人間の思考能力に悪影響を与える示唆は多く見かけますが、具体的な対策が取られているのは海外大学に限るようです。日本の大学でも生成AIに関するガイドラインの整備は進んでいます。一方、大学や授業によって具体性や運用方法には差があります。 UCLの生成AI利用ガイドラインの一つのカテゴリー(出典: https://www.ucl.ac.uk/teaching-learning/generative-ai-hub/three-categories-genai-use-assessment) UCLの例をみてみると、AIの利用水準が3つにカテゴライズされています。簡単に分けると、一切のAI使用を禁じているもの、補助的に利用することは可能だが成果物は自分の手で書かなくてはならないもの、AIを主に使用するもの――の3つです。実際の教育活動では、これらのガイドライン通りに行われていて、AIと学習をきちんと分離することができていると思います。このような情報も参考にしながら、日々の学習や仕事に活かしてもらえると良いのかなと思います。 逆に、AIを使うべきところ 以上の批判は、どちらかというと人間が考えるべき部分を代替させることに対する警鐘でしたが、逆に積極的に使っていくべき部分もあると考えています。頭をあまり使わないタスクや、やり方を完全に掌握している繰り返しのタスク、手順を明確に言語化することのできるタスクなどは十分に置き換える動機があると思います。 例えば、管理職の立場に立って考えてみれば、部下に仕事を割り当てて、その成果をチェックするのが主な仕事です。同じように、成果物はAIに指示して作らせて、その中身をしっかりと評価するというようにすると、一人で何人分もの仕事をこなすことができるでしょう。 反対に、ヒューマンエラーの生じうる評価を任せるという使い方も可能だと思います。例えば、締め切り間際でとてつもない分量の書類から誤字脱字がないかどうか最終チェックなどする時には重宝するのではないでしょうか。結局のところ、AIに内在的に悪いところはあまりなくて、使い方や考え方、出てきたものを評価する批判的思考力が重要だと考えています。 まとめ:海外留学とAIの関係性 ここまで、AIの限界や危うさ、そして海外留学がそれにどう対抗しうるかをいくつかの角度から見てきました。最後に、AIと海外留学を三つの観点で比較しながら、この記事を締めくくりたいと思います。 第一に、個性という観点です。AIは無難で洗練された表現を選びますが、それゆえに角が取れて没個性的になりがちです。一方、海外での経験は、自分とは異なる考え方を持つ人々に揉まれることで、否応なく自分自身と向き合う機会を与えてくれます。AIが個性を均していく方向に働くとすれば、海外経験は個性を掘り起こす方向に働くと言えるでしょう。 第二に、問いを立てる力という観点です。AIは与えられた問いに対して優れた回答を返しますが、その問いの目的や妥当性を自ら決めることはできません。海外という異なる環境に身を置くことで、ものの見方や捉え方そのものが多様化し、結果として立てる問いの角度も豊かになります。AIが「答える力」だとすれば、海外留学は「問う力」を鍛えてくれるものだと思います。 第三に、批判的思考力という観点です。AIは、使う人間に批判的思考力がなければ、知らぬ間にプロパガンダの装置にもなりかねません。海外大学では、あらゆる主張に対して「なぜそう考えたのか」を問われ続ける環境の中で、この批判的思考力が徹底的に鍛えられます。AIの回答を鵜呑みにせず、多面的に評価できる力こそ、海外留学を通じて磨かれるものだと感じています。 こうして並べてみると、AIと海外留学は対立するものというよりも、互いの弱点を補い合う関係にあるのかもしれません。AI時代だからこそ、海外に出て個性を育み、問いを立てる力を養い、批判的思考力を鍛えることには、これまで以上の意義があると私は考えています。この記事が、その一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

イギリス留学の費用はいくら?留学経験者が学費・生活費・ビザ・航空券を解説

こんにちは、編集長のMidoriです。今回はイギリス留学にかかる費用について解説していきます。 一口でイギリス留学といっても、ロンドンかそれ以外の都市かでかなり金額が変わってきます。また、ここ数年間で加速している円安の影響やイギリスの物価高で生活費がかなり圧迫されています。その対策としての節約術もお伝えします。私がThe University of Manchester(マンチェスター大学)に交換留学した際の経験も交えてご紹介します。 なお、本記事に出てくる日本円は1ポンド=215円で換算していることをご留意ください。 イギリス留学にかかる費用の目安 年間での出費は専攻や居住都市、生活スタイルによってかなり変わってきますが、一般的な大学・専攻への進学を想定した場合、年間600万~1000万円程度を見込んでおくとよいでしょう。 項目年間の目安学費1万〜3.8万ポンド(215万~817万円)生活費ロンドン:1.5万ポンド〜 (322.5万円~) 地方:1万ポンド〜(215万円~)ビザ申請558ポンド(12万円)(一回のみ)IHS776ポンド(16.7万円)航空券(往復)10万~30万円その他留学保険、教材費、交通費、娯楽など イギリス渡航前にかかる費用(留学準備費) 留学が決まってから実際に飛行機に乗るまでの間にも、まとまった出費が発生します。 学生ビザ/IHS(Immigration Health Surcharge) イギリスで正規留学する場合、Student visa(学生ビザ)を取得する必要があります。主な費用は以下の2つです。 ビザ申請料: 1人あたり558ポンド(約12万円)(2026年4月現在) IHS(Immigration Health Surcharge): 学生の場合、1年あたり776ポンド(約16.7万円)。NHS(イギリスの公的医療制度)を利用するための費用で、ビザの許可期間分をまとめて前払いする仕組みです。 https://passporter-media.com/articles/12/ これに加えて、場合によっては英語力証明のためのテスト受験料(150〜250ポンド(約3.2万〜5.4万円)程度)や、TB(結核)検査費用(50〜100ポンド(約1.1万〜2.2万円)程度)もかかります。ビザ関連の費用だけで、コース期間によっては3,000ポンド(約64.5万円)を超えることも珍しくありません。 注意 場合によっては、ビザ申請時に証明が必要なMaintenance funds(生活費)です。これは「支払う費用」ではなく「口座に保有しておくべき残高」ですが、資金計画上は必ず押さえておく必要があります。 ロンドンの大学ロンドン以外の大学月あたりの必要額1,529ポンド(約32.9万円)1,171ポンド(約25.2万円)最大9ヶ月分の総額13,761ポンド(約295.9万円)10,539ポンド(約226.6万円) ※上記は学費とは別に必要な生活費の証明額です。また、この残高は申請前の連続28日間、条件を満たした状態で維持されている必要があるため、直前になって慌てないよう早めの準備がおすすめです。 https://passporter-media.com/articles/5/ 航空券 日本からイギリスへの往復航空券は、時期や航空会社、直行便かどうかによって大きく変動しますが、目安としては往復10万円台〜30万円台が相場です。繁忙期(夏休みシーズンなど)は高騰しやすく、逆に閑散期を狙えば費用を抑えられます。 留学の場合は片道の可能性もあり、また大きな荷物(スーツケース2〜3個)を預ける前提でチケットを選ぶ必要があるため、預け荷物の無料枠を必ず確認しておきましょう。学生向けの割引運賃(STA運賃など)を扱う旅行代理店もあるので、比較検討がおすすめです。 イギリスから帰国中の機内で 留学保険 学生ビザでIHSを支払うとNHS(イギリスの公的医療制度)は利用できますが、これは緊急時や一般的な診療をカバーするものであり、盗難・紛失、賠償責任、緊急帰国費用、留学中断時の学費補償などはカバーされません。そのため、多くの留学生は日本の保険会社が提供する「留学保険」に別途加入します。 保険料はプラン内容や留学期間によって大きく異なるため一概には言えませんが、渡航前の予算組みの段階で見積もりを取っておくことをおすすめします。保険会社によっては学生向けの割引プランや、クレジットカード付帯保険との組み合わせでコストを抑えられる場合もあるので、比較してみましょう。 イギリス留学中にかかる費用 渡航後、毎月・毎年発生する費用です。特に居住費は生活費全体の中で最も大きな割合を占めるため、重点的に解説します。 学費 正規留学(学位課程)の場合、学費は生活費以上に大きな出費です。日本人のようなInternational Student(留学生)向けの学費は大学・コースによって幅が広く、目安は以下の通りです。 Undergraduate(学部): 年間約1.1万〜3.8万ポンド(約236.5万〜817万円)(医学系などはさらに高額) Postgraduate(大学院): 年間約9,000〜3.5万ポンド(約193.5万〜752.5万円)(1年制の修士課程が主流で、2年制が主流の国と比べてトータル費用を抑えやすいのが特徴) 大学や専攻によってかなり異なるため一概には言えませんが、Russell Group(ラッセルグループ)*の大学は学費が高めの傾向にあり、それ以外の大学は比較的抑えられる傾向があります。医学部・獣医学部などの専門職学位課程は、年間3万〜5万ポンド(約645万〜1,075万円)を超えることもあります。 *1994年に設立されたイギリスを代表する24の主要研究型大学からなる連盟です。オックスフォード大学やケンブリッジ大学、インペリアルカレッジロンドン、UCLといった、世界トップ10に名を連ねる名門校が加盟しています。 居住費 生活費の中で最大の出費になるのが住居費です。選択肢は主に3つあります。 University halls(学生寮): 大学が運営、または提携する寮。水道光熱費・Wi-Fiが家賃に含まれていることが多く、初めての留学生にとって安心感があります。食事付の寮もあり、食費の節約につながります。 シェアハウス: 2年目以降の学生に人気。家賃は寮より安くなる場合が多いですが、光熱費やWi-Fi代を別途フラットメイトと折半する必要があります。 一人暮らし(単身のフラット): 自由度は高いですが、家賃が最も高いです。 https://passporter-media.com/articles/55-university-accommodation-uhomes/ 全国平均では、学生向けの家賃は月575ポンド前後(約12.4万円)が目安とされています。ただし都市差が非常に大きいため、詳細は「ロンドンと地方都市の生活費比較」で解説します。 契約時にはDeposit(敷金)も必要です。イギリスでは年間家賃が5万ポンド(約1,075万円)未満の物件の場合、敷金の上限は家賃5週間分と法律で定められており、Deposit Protection Scheme(DPS)などの公的スキームで保管されます。退去時にきちんと返還されるよう、入居時の物件の状態を写真で記録しておくと安心です。 マンチェスター大学の寮 食費 食費は「自炊中心」か「外食中心」かで大きく変わります。 自炊中心: スーパーの使い分け次第で、月100〜250ポンド(約2.2万〜5.4万円)程度に抑えることも可能です。 外食を交えた生活: カフェやレストランを頻繁に利用する場合、月300ポンド(約6.5万円)以上になることもあります。 Midori 食事付の寮に入る場合、寮費に食費が入っているため、追加の出費がなくて済みます。私がマンチェスター大学に留学していた時は朝夕を食堂で食べ、昼食のみを自分で解決する必要がありました。 https://passporter-media.com/articles/48/ 交通費 交通費は住む都市によって大きく異なります。ロンドンを例にすると、公共交通機関(地下鉄・バス)の利用が前提になるため、以下の学生向け制度を活用するといいでしょう。 18+ Student Oyster photocard: 18歳以上のフルタイム学生向けの割引カード。Travelcard(定期券に近いもの)やバス・トラムの週間・月間・年間パスが30%割引になります。発行手数料は20ポンド(約4,300円)。ただしPAYG(単発利用)の運賃自体は割引対象外です。 16-25 Railcard: 年会費35ポンド(約7,525円)で、イギリス国内の鉄道運賃がおおむね3割引に。上記のStudent Oysterと組み合わせると、ロンドン市内の単発利用運賃にも割引が適用されるようになります。 地方都市では公共交通機関の利用頻度がロンドンほど高くない場合も多く、徒歩や自転車で生活できるエリアに住めば交通費を大きく抑えられます。都市間の移動(週末旅行や帰省)には、National Expressなどの長距離バスや鉄道の早期予約割引を活用すると安く済みます。 教材費 留学中は学業がメインなので、当然ながら教科書代・印刷代・実習や施設利用料など、授業に付随する費用も発生します。近年は電子教材やオンラインリソースの活用、大学図書館での貸出、先輩からの中古教科書の譲り受けなどでコストを抑える学生が増えています。理系・美術系など、実験器具や画材が必要な学部では、文系よりも教材費がかさむ傾向がある点も押さえておきましょう。 交際費・娯楽 友人との外出、映画、旅行、Society(サークル)の会費など、学生生活を充実させるための費用です。イギリスの大学にはSocietyと呼ばれるサークル活動が非常に盛んで、年間で無料〜数十ポンド(数千円)程度の会費がかかるものから、活動内容によってはそれ以上かかるものまであります。パブでの一杯の相場は全国平均で5ポンド台(約1,075円〜)、ロンドンではやや高めというのが目安です。 通信費 イギリスで使える携帯番号が必要なため、SIMの契約が必須です。SIMカードを買うかeSIMを契約する方法があります。 また、契約期間は30日更新のフレキシブルなものから12〜24ヶ月契約まであり、短期留学なら縛りのないプランを、長期滞在なら12ヶ月契約でやや割安な料金を選ぶのがおすすめです。イギリスの大手キャリア(EE、O2、Three、Vodafone)の回線を間借りする格安ブランド(giffgaff、SMARTY、VOXIなど)も人気で、コストを抑えたい学生に選ばれています。 Midori 私はビザ申請の際にもらったLebaraというSIMカードを使っていました。毎月の契約更新で、イギリスの電話番号と5GBのネット通信で月5ポンド(約1,075円)でした。大学と寮にいる時はキャンパスのネットワーク(eduroam)が利用できるため、月5GBは余るくらいあまり使わなかったです。 イギリスの物価は日本と比べて高い? イギリスの物価は全てが日本より高いというわけではありません。ものによっては日本より安く購入できる場合があります。以下に一例を示します。 品目価格帯(ポンド)円換算(目安)外食(レストランでの1食・カジュアル)12〜18ポンド約2,580〜3,870円外食(ミドルレンジのメイン料理)15〜25ポンド約3,225〜5,375円パン(食パン1斤)0.55〜1.50ポンド約118〜323円牛乳(1L)約1.00〜1.20ポンド約215〜258円卵(6個)約1.50〜2.00ポンド約323〜430円チーズ(チェダー、200g程度)約1.50〜2.50ポンド約323〜538円バター(250g程度)約1.50〜2.50ポンド約323〜538円鶏むね肉(1kg)約6〜8ポンド約1,290〜1,720円バナナ(1kg)約0.90〜1.20ポンド約194〜258円パスタ(500g)約0.50〜1.00ポンド約108〜215円カフェのコーヒー(テイクアウト1杯)約3.00〜3.50ポンド約645〜753円パブのビール(1パイント)4〜6ポンド(ロンドンは5.50〜7.50ポンド)約860〜1,290円(ロンドンは約1,183〜1,613円) ロンドンと地方都市の生活費比較 同じイギリス留学でも、住む都市によって生活費は大きく変わります。ここでは代表的な3エリアを比較します。 項目ロンドンマンチェスター/バーミンガムエディンバラ学生家賃(月)約793〜1,000ポンド(約17万〜21.5万円)約615〜845ポンド(約13.2万〜18.2万円)地方都市の中では高め光熱費(月)約80〜120ポンド(約1.7万〜2.6万円)約60〜90ポンド(約1.3万〜1.9万円)約70〜110ポンド(約1.5万〜2.4万円)生活費全体の傾向最も高いロンドンよりかなり抑えられるロンドンよりは安いが地方都市の中では高め ※家賃は物件の種類・時期によって変動します。掲載の数値はあくまで目安として参考にしてください。 ロンドン イギリスで最も物価が高いエリアです。学生の家賃相場は月800〜1,000ポンド超(約17万〜21.5万円超)と、全国平均を大きく上回ります。光熱費も月80〜120ポンド(約1.7万〜2.6万円)程度かかることが多く、公共交通機関への依存度も高いため交通費もかさみがちです。 ロンドンの街並み 一方で、学生向けのアルバイトやインターンシップなどの選択肢が比較的多く、時給水準、学生向け割引・イベントの豊富さといった利点もあります。 マンチェスター/バーミンガムなどの主要地方都市 ロンドンに次ぐ規模の学生都市で、家賃相場はロンドンのおよそ半分程度です。マンチェスターの学生家賃は月845ポンド前後(約18.2万円)、バーミンガムは月615ポンド前後(約13.2万円)が目安とされています。光熱費もロンドンより低めで、月60〜90ポンド(約1.3万〜1.9万円)程度です。 マンチェスターのオックスフォードロード 都市機能は十分に整っており、コストと利便性のバランスが良いエリアとして人気があります。 エディンバラなどスコットランドの都市 歴史ある街並みと高い人気を背景に、地方都市の中では家賃が高めの傾向にあります。光熱費も月70〜110ポンド(約1.5万〜2.4万円)程度と、冬の寒さや古い建物の断熱事情から暖房費がかさみやすい点に注意が必要です。 一方でスコットランドは学部が4年制である分、初年度からじっくり専攻を選べるという教育的なメリットもあります。 エディンバラの街並み イギリス留学の費用を抑える節約術 ここからは生活費の負担を軽くするための実践的な工夫を紹介します。 自炊 外食に頼らず自炊を基本にすることが、食費削減の一番の近道です。週単位で献立とスーパーでの買い出しを計画すると、無駄な出費を防げます。 徒歩 短距離の移動はできるだけ徒歩や自転車を活用しましょう。特にマンチェスターなどの地方都市ではキャンパス・住居・スーパーが徒歩圏内に収まることも多く、交通費をほぼゼロに抑えられるケースもあります。 学生割引(TOTUM/UNiDAYSなど)の活用 TOTUM(旧NUS extra)カードは年間15ポンド前後(約3,225円)で発行でき、ASOSやAmazon、飲食チェーンなど幅広い加盟店で割引が受けられます。UNiDAYSやStudent Beansといった学生証明アプリも無料で使え、オンライン・実店舗どちらでも活用できるので、大学のメールアドレスで登録しておくと便利です。 スーパーの使い分け(Aldi、Lidl vs Waitroseなど) 日本のスーパーは店によって価格帯が異なるのと同様に、イギリスのスーパーにもあります。また、買う物によって日本より安いものもあります。例えば食パンは20枚入りで1ポンド(約215円)もかからないで買えるなど、いろいろな食材を見てみるのがいいでしょう。 Lidlの1ポンドもかからない食パン スーパーの物価感としては、Aldi・Lidlなどのディスカウント系スーパーは日本のスーパーの感覚に近い価格帯、Tesco・Sainsbury'sなどの大手チェーンは標準的な価格帯、Waitrose・Marks & Spencerは高級志向の価格帯、というイメージを持っておくと選びやすくなります。 そのため、日常の買い物はAldiやLidlなどのディスカウントスーパーを軸にし、特定の食材だけTescoやSainsbury'sで購入する、といった使い分けが定番の節約法です。閉店間際の値引き品を狙うのも効果的です。 中古品・セカンドハンドの活用 家具や自転車、教科書などは、新学期の始まりや終わりのタイミングで先輩や卒業生から譲ってもらえることが多くあります。大学のFacebookグループやマーケットプレイスアプリ(Vinted、eBay、Facebook Marketplaceなど)を活用すれば、初期費用を大きく抑えられます。 アルバイト 学生ビザでは、学位レベル(RQF6以上)のコースであれば、学期中は週20時間まで、休暇中は制限なくアルバイトが可能です(コースのレベルや大学の状況によって条件が異なるため、詳細は必ず自分のCASや大学の案内で確認してください)。 アルバイト収入を生活費の一部に充てることで、家族からの送金や貯蓄への依存を減らせます。ただし、あくまでも学業を本業として、その傍らでやることにとどまるべきです。そのため、留学資金をアルバイト代で賄う前提で組まないようにするのが大切です。 https://passporter-media.com/articles/21/ まとめ イギリス留学の費用は、「渡航前の準備費用」「学費」「居住費を中心とした生活費」の3つを合わせて考える必要があります。特に居住費は都市によって2倍近く差が出ることもあるため、進学先の都市を選ぶ段階から生活費のシミュレーションを行っておくと、留学後の資金繰りに余裕が生まれます。 また、学生向けの割引制度やアルバイトを上手に活用すれば、想定より費用を抑えることも十分可能です。この記事を参考に、渡航前から現実的な予算計画を立て、安心してイギリス留学のスタートを切ってください。

インペリアルカレッジロンドン化学工学1年の試験|成績基準・再試験・留年を現役学生が紹介

こんにちは、Kenshuです!前回の記事ではImperial College London(インペリアルカレッジロンドン)のChemical Engineering(化学工学)1年生として経験した授業内容や勉強のリアルをお伝えしました。今回はその続きとして、期末試験とFinals(学年末試験)、そして試験の難易度、成績評価、再試験制度と留年について詳しく紹介していこうと思います。 今回紹介する内容はChemical Engineering学部での体験をもとにしているので、同じImperialでも他の工学部や理系の専攻では試験の形式や内容が異なることがあります。 インペリアルカレッジロンドンのChemical Engineering(化学工学)の試験 Imperial College LondonのChemical Engineeringの試験はChristmas Test、Spring Test、Finalsの3つあります。それぞれについて詳しく説明します。 Christmas Test Christmas Testは1学期の終わりに行われます。11月末から12月の頭に行われることが多いです。1学期に扱った内容が範囲になるので、Final Examと比べると範囲は絞りやすいです。受講している9科目のうち4科目しかChristmas Testがありません。問題のレベルは比較的簡単で、授業の内容をしっかりと理解し、復習していれば高得点を取れます。しかし、Christmas Testは1年の最終成績に含まれないFormative Assessment※です。 ※評価の種類 イギリスの大学では、評価には大きく分けてFormative Assessment(フォーマティブ評価)とSummative Assessment(サマティブ評価)の2種類があります。 フォーマティブ評価:成績には影響しない練習課題やプレゼンテーションなどを指し、学びの途中でフィードバックをもらうためのものです。自分の理解度を確認したり、本番課題の準備をしたりする目的で行われます。 サマティブ評価:最終成績に反映される正式な課題(レポート、試験、ポートフォリオなど)で、学期の終わりや一定のタイミングで提出します。 Spring Test Spring Testは2学期の半ばに行われ、今年は2月中旬に行われました。Christmas Testとの違いは範囲が少し増えることです。試験がある科目はChristmas Testと同じ4科目です。Python(プログラミング言語)のテストもあり、ここで80%取れないと夏休み中に再テストになります。この再テストでまた落ちると、1年生をやり直ししなければいけません。 Finals 最後にFinalsがあります。Finalsは1年間の総まとめとして学年末に行われます。一般的に5月から6月に行われます。範囲が1年分と広く、科目数もChristmasやSpring Testの倍の8科目あるため、その2つの試験よりもはるかに準備に時間がかかります。 Finalsの全ての試験科目の形式は筆記試験のみです。マークシート式ではなく、問題を読んで答えを記述したり、計算過程を書いたりする形式です。 Chemical Engineeringの科目別試験の特徴 各科目によって試験の難易度や傾向はかなり異なります。実際に受けてみた感想をまとめるとこんな感じです。 Mathematicsは比較的取り組みやすい科目でした。授業の内容をしっかり理解していれば対応できる問題が多いです。1年生の試験では比較的点数をとりやすい科目だと思います。 Thermodynamicsは授業自体1年間で一番難しいと感じましたが、試験はなんとかなりました。過去問を繰り返し解けば本番でも対応できる問題が多かったです。 Thermodynamics(熱力学)の授業の様子 Chemistryは1年間を通して一番自信があった科目です。A-Levelで培った知識が生きる場面も多く、試験でも比較的安定して点数を取ることができました。 Separation Processも比較的取り組みやすい科目でした。問題のパターンがある程度決まっているので、過去問をしっかりやっておけば対応できると思います。 一番苦戦したのがTransfer Processです。これはFluid MechanicとHeat and Mass Transferを合わせた一つの試験です。この試験で特に大変だったのは今年からこの科目の担当教授が変わったことです。教授が変わったことで試験の形式や出題傾向が大きく変わりました。私はこのことを前日に気づき、試験当日ではそれまで解いてきた過去問と全く違うタイプの問題が出されました。試験を受けながら「やばい」と感じたのを今でも覚えています。 Chemical Engineering学部特有のモジュール: Mastery Imperial College LondonのChemical Engineering学部ではMasteryという特有のModulusがあります。1年生ではMastery 1からはじまり、学年が上がることにMastery 2、3、4と続いていきます。 このModulusの特徴は、その学年で習った全ての知識を横断的に使った問題が出される点です。各Modulusの試験が個別の知識を問うのに対して、Masteryは化学工学全体の理解度を測るものになっています。 問題の難易度は各科目の試験に比べると簡単です。ただし合格点が80%とめっちゃ高く設定されており、Chemical Engineerとして必要な基礎知識をほぼ完璧に身についているかどうかが問われます。ここでも80%取れなければ8月に再試験となるので、絶対にうっかりミスをしないように解いていました。 試験以外の評価: Chemical Engineering Practice Imperial College LondonのChemical Engineeringでは、基本的にModuleごとに試験があります。ただし、Chemical Engineering PracticeというModuleだけは例外で、筆記試験ではなく別の形式で評価されます。 Chemical Engineering Practiceではラボのレポートとグループプレゼンテーションの出来具合で評価されます。 ラボのレポートについては前回の記事でも触れましたが、実験後に提出するレポート内容が成績に直結します。データの分析、考察の深さ、文献の引用など、レポート全体の完成度が求められます。 グループプレゼンテーションではグループ全員で協力して発表を行います。スライドを作成して全員で発表する形式で、個人の試験とは違い、チームワークが求められます。 各Moduleの詳しい情報や評価方法はImperialのウェブサイトで確認できるので、入学前に自分の専攻のModuleを調べておくといいと思います。 インペリアルカレッジロンドン: 試験前の過ごし方 試験前の過ごし方はFinalsとそれ以外で少し変わります。 Christmas TestとSpring Test ChristmasとSpring Testは試験の2週間前ほど前から準備を始めるようにしていました。まずその学期に扱ったノートを見直して、授業のレコーディングを見て、理解が曖昧なところを洗い出します。最後に過去問を解いて実践的な感覚を掴んでいくという流れです。 Finals Finalsではもう少し早めに動く必要があります。試験の1か月ほど前から準備を始めるのが理想的です。科目に優先順位をつけて、苦手な科目に多めの時間を割くようにしていました。特にHeat and Mass Transferは時間をかけて復習する必要があったので、他の科目よりも多く復習しました。 Finalsの期間は1か月ほどあるので深夜まで勉強し続けるよりも、ある程度の時間で切り上げてしっかり睡眠をとることを意識していました。1か月間のコンディションを整えることも大事だと感じています。 試験当日の流れ 試験はChemical Engineering学部の大教室で行われます。150席ほどある教室に、同じ専攻の学生が一堂に集まります。試験開始の15分ほど前に集合するのですが、まずLecture Hallにカバンや荷物を預けてから試験会場に入ります。電卓や筆記用具など必要なものだけを持って入室する形です。 試験時間は科目によってなりますが、10時集合で12時または13時までというパターンが多いです。途中で退出することも可能ですが、時間いっぱい使って見直しをする人が多いです。 試験のスケジュール 試験が終わったあとは気持ちを切り替えることが大事です。終わった試験の結果をいつまでも引きずっていても仕方がないので、次の試験に向けて気持ちを切り替えるようにしていました。 インペリアルカレッジロンドンの成績評価・再試験・留年制度 Imperialでは各科目で40%以上をとることが合格の基準です。40%を下回ってしまった場合はResit(再試験)を受けることになります。 再試験で40%以上を取れても、その科目の成績はCapped、つまり40%に固定されます。一つでもResitで40%に満たなかった場合は1年生をやり直す(留年する)ことになります。 この仕組みを知った時は正直かなり緊張しました。40%という数字だけ聞くと低く感じるかもしれませんが、試験の難易度を考えると余裕のある数字ではないです。特に苦手な科目は油断せずにしっかりと対策することが大切だと感じました。 最終的な成績評価は各科目の成績を合算して、最終評価が決まります。評価は以下の4段階に分かれています。 評価点数評価First70%以上最高評価。大学院進学や就職活動で非常に有利Upper second/ 2:1(ツーワン)60~69%多くの企業の採用基準はこのレベルを最低条件とするLower second/ 2:2(ツーツー)50~59%合格ではあるものの、就職などの際に選択肢が狭まることが多いPass40~49%最低限の進級ライン 一つでもResit(再試験)となった科目があると、その科目は40%で固定されてしまうので最終評価を著しく下げてしまう可能性があります。 試験は5、6月に行われ、結果は7月に発表されます。そこで再試験が必要かどうかがわかり、必要だった場合、8月にまたイギリスまで行かなければいけません。今は航空費がすごく高く、再試験一つとるだけなのに数十万円かかるので、必死に合格点を取れるように頑張っていました。 最後に Imperial College LondonのChemical Engineeringの試験は正直甘くはないです。範囲は広く、問題は難しく、試験期間中は体力的にも精神的にもきつい時期があります。 でも、日頃からしっかり授業の内容を理解しておき、試験前にちゃんと準備すれば乗り越えられると思います。試験が終わった後の達成感と開放感は格別で、その経験が自信につながっていきます。 この記事が海外大学での試験についてイメージするきっかけになれば嬉しいです。 https://passporter-media.com/articles/57-imperial-chemical-engineering/ https://passporter-media.com/articles/39/ https://passporter-media.com/articles/25/ https://jp.education-moi.com/article-50-imperial

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